美森まんじゃしろのサオリさん の商品レビュー
23:日常の謎系ミステリ。そこここに「手の届きそうな未来」のツールやガジェットが登場し、それらが日常的に使われているのがニクイ。 ミステリ部分と、人情部分のバランスも良くて読みやすい!
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限界集落ギリギリの美森町で起こる日常トラブル帳。 故郷の良さを残し守ろうとしているサオリさんが、実は変容していくことを邪魔しているんじゃないか、というところに気づくところがとても皮肉だなと。自分のしていることが独善になっているんじゃないか、と気づくのは悲しいことです。 変容が悪...
限界集落ギリギリの美森町で起こる日常トラブル帳。 故郷の良さを残し守ろうとしているサオリさんが、実は変容していくことを邪魔しているんじゃないか、というところに気づくところがとても皮肉だなと。自分のしていることが独善になっているんじゃないか、と気づくのは悲しいことです。 変容が悪いことではないけど、ただ古き良きものを押しつぶしていくのはいや。かつての良さを内包しながら、受け継ぎ未来へとつないでゆく。 とても大事だけど、大変なことです。 正直、探偵ごっこやってる場合じゃないよね、二人とも。 ここまでがプロローグで、この先の活躍が小川一水らしい知恵と諧謔で奮闘する群像劇になりそうなんだけど。 つづくのでしょうかね。
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昔からの言い伝えには必ずその時代の現実の問題に工夫を凝らした先人の知恵がからんでいるんですね。 田舎ってちょっと面倒くさいなと思いつつ新しい風を取り入れて変わっていく予感を感じさせます。
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美森町に住む、なんでも屋の岩室猛志と女子大生の貫行詐織が、町で起こるちょっとした事件を解決していく・・・。もう少し民族学的な話がメインかと思っていたのだけど、結局、詐織の我が儘とそれにふりまわされる猛志ばかりが目についた感じ。詐織の言動に納得する材料が少なかったので、最後まで苦手...
美森町に住む、なんでも屋の岩室猛志と女子大生の貫行詐織が、町で起こるちょっとした事件を解決していく・・・。もう少し民族学的な話がメインかと思っていたのだけど、結局、詐織の我が儘とそれにふりまわされる猛志ばかりが目についた感じ。詐織の言動に納得する材料が少なかったので、最後まで苦手感が残ったままだったなぁ。
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強面でも純情な青年と、美人だけど狡猾ちょいネガってるヒロインとの、いったり来たりすれ違いを描いた小説、なんてのはブクオフで石投げたらどれかに当たるくらい、日本中にゴロゴロ転がってるんだろう。 この本もその手の1冊なんだけど、土着ファンタジー的要素、近未来SFを予感させる小道具が...
強面でも純情な青年と、美人だけど狡猾ちょいネガってるヒロインとの、いったり来たりすれ違いを描いた小説、なんてのはブクオフで石投げたらどれかに当たるくらい、日本中にゴロゴロ転がってるんだろう。 この本もその手の1冊なんだけど、土着ファンタジー的要素、近未来SFを予感させる小道具が上手く使われていて、凡百のその手小説とは一線を画している。予定調和の先が見えそうなのに、小道具を使った設定の妙で上手い具合に先を隠してくれていて、ページを繰るのが楽しくなる。 2人の、そして舞台となった村の物語を、もっと読みたい気分になったところで終わり。これは絶対続編出してくれると思う、思いたい。
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変なコンビ名。最初の話が恐い。限界集落にハイテク機器が出てきてミスマッチで面白かった。人がいないからこそのメカか。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
まんじゃしろって何なんだろうと思っていたが、卍社だっとのだ。短編で過疎の村に起こった近未来の事件でIT的な話が肝となって解決する疑似探偵ものではあるが、主人公の女性の動機が今一つ背景が見えないので共感を呼ばなそう。
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これは好みじゃない方の小川一水だ。なにもかもが合わなかった。 まずヒロイン・沙織が好みじゃない。美人であることを利用して若い男手を連れまわし、嘘をついて楽をしようとし、余所者を排除しようとしているように見える。田舎暮らしをしたことがないので、田舎に愛着を持ち執着する沙織の気持ち...
これは好みじゃない方の小川一水だ。なにもかもが合わなかった。 まずヒロイン・沙織が好みじゃない。美人であることを利用して若い男手を連れまわし、嘘をついて楽をしようとし、余所者を排除しようとしているように見える。田舎暮らしをしたことがないので、田舎に愛着を持ち執着する沙織の気持ちがさっぱり分からなかった。 とかく沙織が事件の推理をする度に、まんじゃしろの話をするのが鼻についた。村の外から移り住んできた主人公にまんじゃしろの話が分かるはずがないのに、解説もせず、村外の人に対してもしたり顔で話す。私が村外から来た人だったらイラッとするし「はあ?」と思う。民俗学+ミステリという物語上の要請で仕方がないのかもしれないが、沙織が空気を読んでいないように見えた。 また大学を辞め、手に職もないのに地元に戻って手伝いみたいなことをしているのも気に入らない要因かも。これ、沙織さんが美人じゃなければ成り立たない話ですよね? 嘘はつくわはぐらかすわ調子に乗るわで沙織さんのいいところが、田舎への執着と美人であることしか分からなかった。 主人公の男も、一年も一緒にいるのに沙織に手も出さない草食系でなんだかなぁ。 ということで、この作品は私にはとことん合わなかったです。
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C 好きな小川一水の小説だから。 SF小説が主となる小川一水が、伝奇要素のミステリーを書いたとして、好きな作家が好きなジャンルを書いたらとても面白いんじゃないかと期待して読んだ。 駄作。 薄っぺらい伝奇設定。工学・科学的なトリックがこの小説の売り何だろうけど、その説明で小...
C 好きな小川一水の小説だから。 SF小説が主となる小川一水が、伝奇要素のミステリーを書いたとして、好きな作家が好きなジャンルを書いたらとても面白いんじゃないかと期待して読んだ。 駄作。 薄っぺらい伝奇設定。工学・科学的なトリックがこの小説の売り何だろうけど、その説明で小説のテンポが非常に悪かった。
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オカルトなの? SF? と首を傾げるんだけど、そんな皮をかぶった正統派ミステリ。 文体と言うか美森町の雰囲気が好き。
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