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孫正義の焦燥 の商品レビュー

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2015/09/06

日経BP記者が本人や関係者(社外取締役の柳井正など)インタビューなどを踏まえて孫正義の経営手法についてまとめられた一冊。 著者が自らが冒頭で述べているように、佐野眞一「あんぽん」を始め、類書が孫正義の出自に着目することが多いのに対して、本書では経営者としての孫正義の姿を描き出す...

日経BP記者が本人や関係者(社外取締役の柳井正など)インタビューなどを踏まえて孫正義の経営手法についてまとめられた一冊。 著者が自らが冒頭で述べているように、佐野眞一「あんぽん」を始め、類書が孫正義の出自に着目することが多いのに対して、本書では経営者としての孫正義の姿を描き出すことに成功している。章立てはPepperに代表されるロボット事業、スプリントによる北米通信事業、国内通信事業、エネルギー事業などの事業別の構成パートと、孫正義を支える優れた経営幹部の姿や後継者問題などに分かれている。 後継者問題に関しては、ニケシュ・アローラの存在が話題になっているものの、真の後継者ではなく、あくまで直近でグローバル体制を率いる後継者であると位置づけ(国内事業については腹心の宮内謙が後継者となる)、グローバルと国内を両方統括する真の後継者問題は解決していないというのが結論。 孫正義の経営手法を全て称賛するのではなく、課題(北米事業の行方や後継者問題)についてもしっかり指摘した上で、ファクトを丹念に押さえた丁寧な仕事という印象。巻末の柳井正の長めのインタビューも面白い。 余談だけど、総務省総合通信基盤局の料金サービス課の課長補佐の短いインタビューがあり、知っている名前で驚く。このポストに異動になってたのか。

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2015/08/04

孫さんの歴史観について書かれているインタビューの内容や社外取締役として柳井さんからみた孫さん、ソフトバンクの経営の見方、国内、海外の関係者の相関図が大変参考になります。

Posted byブクログ

2015/08/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

孫正義は日本で最も有名な経営者かもしれないが、自身は全くもって自分が成し遂げてきたことに満足していない。 孫はタイムマシン経営と言われる、優れた鑑識眼で海外で成功したものを日本に持ち込む経営手法で一兆円を超える個人金融資産、会社をつくった。でも本当に自分が何かをつくり人々のライフスタイルを変えてはいない。今肝いりなのはpepperくん。確かにこれが革新的なものになれば世の中は大きく変わる。 孫の凄さの一つは人脈。柳井氏や永守氏といった国内の名経営者に留まらず、Googleのニケシュアローラといったグローバルな人材も引き抜いている。 孫は歴史を経営に活かしている。織田信長、坂本龍馬といった歴史上の偉人も当時の先端技術を取り込むことで成功している。

Posted byブクログ

2015/07/14

孫史観の信長・利休のくだりが抜群に面白かった。 孫史観について1冊作れると思う。孫史観についての歴史評論家ではなく、軍事評論家との対談なんかも面白いと思う。

Posted byブクログ

2015/08/03

ソフトバンクの孫さんについての本。これまでにも孫さん関連の本は『志高く』、『幻想曲』、『孫正義の参謀』、『ソフトバンク「常識外」の成功法則』などを読んでいるので、ある程度辿った経緯は知っている。同じ業界にいるわけだし。 一方著者は、「本書で書きたいことは二つある」という。その理念...

ソフトバンクの孫さんについての本。これまでにも孫さん関連の本は『志高く』、『幻想曲』、『孫正義の参謀』、『ソフトバンク「常識外」の成功法則』などを読んでいるので、ある程度辿った経緯は知っている。同じ業界にいるわけだし。 一方著者は、「本書で書きたいことは二つある」という。その理念と経営手法だと。どちらも、近年特にスプリントの買収以降見えづらくなっているという。つまり単なる伝記ではないということだ。 経営手法でいうと、通信から電力、ロボット、などにも手を広げる。また、アローラ氏を招聘したことからもわかる通り、全世界でのIT投資を活発化しようとしている。また、買収したスプリントの行く末も気になる。 自らを織田信長にもなぞらえ、Yahoo!BBのADSLでNTTに挑んだ戦いを桶狭間の戦いと位置付ける。確かにあれは賭けだったんだろうな。ひどく周りに影響はあったが、成功するのか疑問だった。 孫さんがまだ「100分の1も成し遂げていない」と言うのを聞いて、それを「焦燥」と呼んでいる。そのことが競合するものからすると怖さでもあり、そして脆さでもあるのだろうか。もう単純にすごいなと思ってしまうのだけれど。

Posted byブクログ

2015/06/20

最近のソフトバンクの動きを整理した本 しばらく離れているから、断片的にきいていたことが、つなかった感じ。

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