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幽女の如き怨むもの の商品レビュー

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28件のお客様レビュー

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2024/01/08

ある花魁の生い立ちをなぞっていくようなお話。もちろん今までのように怪異はあるのだけど、背景情報から、さもありなんという気になった。 ミステリーホラー感は薄いが、話としては面白く一気に読み進められた。

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2023/07/23

身を売られた花魁の哀しい運命(T-T) さすが三津田作品。意外な真相、お見事です! 花魁は華やかな世界で接客をするお仕事。 13歳の少女には、憧れの世界だった。 緋桜という源氏名をもらい、花魁となった16歳の桜子は、過酷な現実に失望する。 正直、前半は読むのが辛かったで...

身を売られた花魁の哀しい運命(T-T) さすが三津田作品。意外な真相、お見事です! 花魁は華やかな世界で接客をするお仕事。 13歳の少女には、憧れの世界だった。 緋桜という源氏名をもらい、花魁となった16歳の桜子は、過酷な現実に失望する。 正直、前半は読むのが辛かったです( ´•̥̥̥ω•̥̥̥`) 下働きは辛く、多額の借金に逃げ場がありません。 かと言って足抜けは重罪で、下手をすると追い借金を科されます。 戦前・戦中・戦後と、名前を変えて営業する遊郭で、『緋桜』という同じ源氏名を持った3人の遊女が絡む、怪死事件。 時代を跨ぎ、戦時の遊郭の様子がとても詳しくわかります。 特に遊郭内での遊女達の噂話や決まり事などは非常に興味深かった。 17時に全員で神棚にお参りをするのですが、神棚に飾ってある御神体が『木彫りされた細長い茸のようなもの』笑 遊女達が天気が良い時にお日様にお股を広げて寝る『お秘所の天から干し』。 これをしておくと、冬場でも風邪をひかないらしい。ホントかな…(・_・; 廓に現れる『幽女』の謎。 刀城言耶がきっちり解き明かしてくれます。 戦争前後の情勢に翻弄され、ミステリもまた時代を跨ぎ少しずつ真相が分かっていく話、大好きです! めちゃめちゃ面白いです!!(≧∇≦)

Posted byブクログ

2023/06/09

このシリーズは必ず購読しているのに、どうしてこれだけ見逃してしまっていたのか謎だが、一気に読み終えた。ほぼぶっ通しで6時間くらい。あぁ、やっぱりいい。記憶を消して初めから読み直したいくらい。同じシリーズの他の作品とは少し違ったホラーテイスト?味があった。こういったホラー系のものが...

このシリーズは必ず購読しているのに、どうしてこれだけ見逃してしまっていたのか謎だが、一気に読み終えた。ほぼぶっ通しで6時間くらい。あぁ、やっぱりいい。記憶を消して初めから読み直したいくらい。同じシリーズの他の作品とは少し違ったホラーテイスト?味があった。こういったホラー系のものが苦手な人はこの作品から読んだらすんなり読めるんじゃないかな、っと思った。全くおどろおどろしい感じや、いわゆるホラーものを読んでいる時のようなぞくぞくするような怖さは全然感じなかった。 まぁ、遊郭や遊女ものが好きなので、かなりはまった。

Posted byブクログ

2023/05/15

刀城言耶シリーズ第六長編。戦前、戦中、戦後の三つの時代の遊郭を舞台に、連続する遊女の身投げ事件。刀城言耶が導いた解釈は、幽女と化したものの怨みによるものだった。この作品は最後まで本物の幽女の正体が明らかにされず、それ故に恐ろしさが残った。

Posted byブクログ

2023/01/16

花魁テーマは大好き。 ミステリ絡まなくても楽しく読める。 多分、多くの人が犯人の見当はつくと思う。 そう考えさせないようにする描写が、少し無理があるような。

Posted byブクログ

2022/10/08

★3.7 初代緋桜の日記がとても重く、やりきれなくなる。読み物として勉強になることも多く面白かった。

Posted byブクログ

2022/02/15

今回はちょっとホラー色薄めかな〜と思いながら、読み終わって本を閉じた丑三つ時。 手洗いに立った私は、なるべく窓の外に目を向けないように不自然に顔を背けていました。だって………。 …………窓のすぐ外側から、誰かの顔が覗いてるような、そんな気がしたんです………… キャーーー!!...

今回はちょっとホラー色薄めかな〜と思いながら、読み終わって本を閉じた丑三つ時。 手洗いに立った私は、なるべく窓の外に目を向けないように不自然に顔を背けていました。だって………。 …………窓のすぐ外側から、誰かの顔が覗いてるような、そんな気がしたんです………… キャーーー!!!!!(うるさい やっぱり三津田先生の刀城言耶シリーズは鉄板に面白い。程良く怖い。怖すぎないんだけど、なんか時間を置いてジワジワくる怖さがある。 本作は「遊女」をテーマにした不可解事件。 戦前、戦中、戦後。時代を経て三度繰り返される転落事件の謎を、刀城言耶が解き明かします。 テーマがテーマなだけに、遊女になった少女目線で描かれる前半がかなり読んでてしんどいんですが、相変わらず抜群のリーダビリティでグイグイ読ませてくれます。

Posted byブクログ

2021/03/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

戦前から戦後にかけての遊郭が舞台となるミステリーで、日記やインタビュー形式で物語が進んでいく。本来の謎の部分だけでなく当時の遊女の暮らしの部分にグッと引き込まれる。 今回はあまりグロくなく、切ない真相だった。

Posted byブクログ

2019/11/21

今回は『首なし…』同様、いささかイレギュラーな構成で刀城さんの出番は少なめ。 毎回のおどろおどろしい事件をこの主人公のキャラクターが些かなりとも緩和してくれており、良い意味で物語にメリハリを生んでいると思う。 と、ここではその刀城さんのボリューム少なめで、ひたすら苦界での花魁達...

今回は『首なし…』同様、いささかイレギュラーな構成で刀城さんの出番は少なめ。 毎回のおどろおどろしい事件をこの主人公のキャラクターが些かなりとも緩和してくれており、良い意味で物語にメリハリを生んでいると思う。 と、ここではその刀城さんのボリューム少なめで、ひたすら苦界での花魁達の暮らしぶりが生々しく綴られており、後半は食傷気味。  一応 既刊のシリーズはひと通り読み終えて、やっぱり三津田信三さん面白い! 近くまた刀城先生と偲さんにお目にかかれる事をせつに願う!

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2019/11/18

刀城言耶シリーズはいつも引き込まれる。戦中戦後の廓町の様子がわかって興味深い。花魁の日記が出色。廓での生活が克明に描かれていて、その辛さにいたたまれなくなる。全体の謎の解明にはすっきりしないところもあるが、してやられた感あり。さすがにうまい。

Posted byブクログ