菜飯屋春秋 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
古本屋で偶然目に留まって買った本 しみじみとした大人の女の、多分更年期後の話だった 女たちの距離感が素晴らしい 近くもなく遠くもなく こういう距離感はかなり年取らないと難しいとおもう 一方サヤの書き方が不満かなあ 出てくる料理はみんなおいしそうだった 作者は結構前に亡くなられたそうで、新作が読めず残念
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豆や野菜、たまに魚な小料理屋の話。 一人で営む女主人は四十後半のバツイチで、そんな彼女の周囲に現れる人々に料理を振る舞っていく。 一筋縄でいかない、勝手だったりずるかったり図々しかったり、でも踏み込まないから一線は超えないような感じ。 離婚などの別れや病院、女主人が悩むシーンが多...
豆や野菜、たまに魚な小料理屋の話。 一人で営む女主人は四十後半のバツイチで、そんな彼女の周囲に現れる人々に料理を振る舞っていく。 一筋縄でいかない、勝手だったりずるかったり図々しかったり、でも踏み込まないから一線は超えないような感じ。 離婚などの別れや病院、女主人が悩むシーンが多いため、ちょっと重くて読むのに疲れた。 料理シーンも美味しそうと言うよりは淡々としているし、野菜の瑞々しさを感じるより、主人公としては〆て捌いているような心持ちなので負の印象が強い。 悪くは無いけれど、お腹が減るより精神的に胃もたれした。
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タイトルと表紙に惹かれて、図書館から連れて帰ってきた本(^^)生きていくってしんどいな(--;)という話がずーっと続くのに、スルスル読んでしまう(´・ω・`)?旬の食材を使った料理が素敵だからかな?(^^;)浄土ヶ浜にもう一度行きたくなった( ´△`)
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出てくるお食事ともども、滋味深い1冊。 人生のアレコレを経て、 歳を重ねていっても、 ままならないことはままならない。 ままならさをままならさとして飲み込んで受け入れていく強さを身につけていくことができるのかもしれない。
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とにかく美味しそうで。 最近の食事の手抜き感が恥ずかしくなって、ちゃんとした和定食を作ってたべました。 小さなお店の中にあるさまざまな人生模様がじわりとしみて素敵でした。 最後の最後に地元が出てくるとは思わなかったのでびっくり。 丁寧にご飯が作りたくなる本です。 そして丁寧に...
とにかく美味しそうで。 最近の食事の手抜き感が恥ずかしくなって、ちゃんとした和定食を作ってたべました。 小さなお店の中にあるさまざまな人生模様がじわりとしみて素敵でした。 最後の最後に地元が出てくるとは思わなかったのでびっくり。 丁寧にご飯が作りたくなる本です。 そして丁寧に生きなくてはなぁとも思える本でした。
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初期の作品の世界観が好きだったので普通になってしまった 途中さやという人物が登場して期待したけどちょっと残念
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同郷だというのに全く知らない作家さんでした・・・。 いやまさか、これほどの力を持った作家がこれほどまでに日の目を見ないでいるなんて! 地元の本屋さんに特設コーナー作れってお願いしたい気分です、はい。 これこそ大人の小説。 大人の小説と言うか中年のための小説と言うか。 多分この本...
同郷だというのに全く知らない作家さんでした・・・。 いやまさか、これほどの力を持った作家がこれほどまでに日の目を見ないでいるなんて! 地元の本屋さんに特設コーナー作れってお願いしたい気分です、はい。 これこそ大人の小説。 大人の小説と言うか中年のための小説と言うか。 多分この本を10年前に読んだとしても全然よさが分からなかったと思う。 滋味深い山菜の味や旬の野菜の瑞々しさがさほど重要でなかったように、若いころにはこの本のよさがきっとわからない。 物語の主人公は東京で菜飯屋を一人営む夏子。 15年連れ添った夫と別れた後に開いた小さな店。 気取った料理ではなく季節ごとの野菜をふんだんに取り入れたお総菜が出てくるご飯やさん。 それぞれの客の気持ちに寄り添って暖かいご飯をそっと差し出す夏子。 いやー、いいなぁ、こんなご飯やんあったら毎日でも通いたくなっちゃう。ここのお客さんがなっちゃんについつい甘えちゃうのも分かるよ、うん。 でも夏子だって人間だし一人の女性。 四季折々季節が変わっていくように、夏子の心情も晴れの日もあれば雨の日もある。 時には人恋しいし、中年の恋に破れる日もある。 そんな夏子の日常が丁寧に丁寧に描かれる。 それに夏子を取り巻く人々の個性豊かなこと! 商店街のしがらみもあるし、うっとおしい人間関係だってある。 いい人ばっかりじゃないし、裏の面だってある。 それでもなんだか人って良いなって思わせれくれる。 とってもいい作品。 淡々とした日常が続いて行くだけなのになごむし、前向きになれる。 中年、人生半ば、それもなんだか悪くない。 じたばたしながら歩いて行こうじゃないか、そんな気持ちになりました。 それにしてもご飯がおいしそう~
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不思議な本でした。読了に数日要しました。読み応えを感じた作品でした。こんな作品を純文学というのかなと思いました。魚住陽子さん、1951年埼玉生まれ、初読み作家さんです。「菜飯屋春秋」、2015.6発行です。10坪の小さな店、店の前には「待ってます」の印の盛り塩だけ。そんな趣味みた...
不思議な本でした。読了に数日要しました。読み応えを感じた作品でした。こんな作品を純文学というのかなと思いました。魚住陽子さん、1951年埼玉生まれ、初読み作家さんです。「菜飯屋春秋」、2015.6発行です。10坪の小さな店、店の前には「待ってます」の印の盛り塩だけ。そんな趣味みたいな店を営む47歳の夏子という女性の物語です。
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十坪ほどの小さな菜飯屋を営む夏子を取り巻く人間模様が描かれている。そんな夏子のもとに、兄から血の繋がっていない遠縁の娘サヤを預かって欲しいとの依頼が・・・ しめやかな、それでいてどことなく凜とした作品。女心の機微についての表現が、上手いと感じた。
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生きているといろいろなことがある。いろいろな傷を抱えながら、菜飯屋の料理に力を得て歩き出す人たちがたくさんいる。こんな小さい心のこもった店がたくさんあったら。 「海のもの、大地のもの、人の心。それが人間の本来の糧というもの。毎日でなくてもいいから、本当の食事をしなさい」 「理解し...
生きているといろいろなことがある。いろいろな傷を抱えながら、菜飯屋の料理に力を得て歩き出す人たちがたくさんいる。こんな小さい心のこもった店がたくさんあったら。 「海のもの、大地のもの、人の心。それが人間の本来の糧というもの。毎日でなくてもいいから、本当の食事をしなさい」 「理解しているとか、信じているとかいうのではなく、ただ見てきた。それは取りも直さず受け入れて、守ろうとする意思ではないだろうか」 丁寧に作り食べること、暮らすこと、完全ではない自分と相手を受け入れることを考えさせられる。料理をしたくなる。
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