世界史で学べ!地政学 の商品レビュー
アメリカに渡ってきた第一のグループは ピューリタン(清教徒) イギリスのカルヴァン派がピューリタン革命を起こしらイギリスから追われたため、アメリカに ピューリタンとはキリスト教の原理主義。 キリスト教を新約聖書に書いてある本来の姿に戻せ! ローマ教皇が神の代理人じゃないし、聖母...
アメリカに渡ってきた第一のグループは ピューリタン(清教徒) イギリスのカルヴァン派がピューリタン革命を起こしらイギリスから追われたため、アメリカに ピューリタンとはキリスト教の原理主義。 キリスト教を新約聖書に書いてある本来の姿に戻せ! ローマ教皇が神の代理人じゃないし、聖母マリアを祀るな! ロシアのウズベキスタン併合 ロシアとの第二次アフガニスタン戦争でイギリスが、アフガニスタンを保護国とした。 インドからムスリム連盟が政権を握った諸州をインドから分離し、パキスタンができた。 アメリカの同盟国パキスタン。 なぜならパキスタンはアフガニスタンと国境を接し、ソ連の南下ルートに存在するから。 ベンガル州(東パキスタン)が1970年代に分離独立運動を起こし、インドの支援で独立を達成した。 今の「バングラデシュ」 アフガニスタン内戦1970年代 親ソ派のクーデター→社会主義化の強行、イスラム教徒の弾圧→ソ連軍の侵攻→アルカイダ創設(サウジアラビアのビンラディンたち)→難民のためのイスラム神学校のタリバン(生徒たち)の政権樹立 イスラム世界初の核保有国 ナチスに影響を与えた、 カールハウスホーファーの主張 ①「ドイツの主敵は、英、仏である。ソ連とは東欧の分割で妥協し、戦わない」 ②世界を4つの地域に分割し、米国、ドイツ、ソ連、日本で支配する ・米国→南北アメリカを支配 ・ドイツ→欧州と中東、アフリカを支配 ・ソ連→中央アジアとインドを支配 ・日本→東アジアと太平洋を支配 中東をめぐり ロシア+フランス+イギリスの三国協商 VS オスマン帝国+ドイツ イギリスがアラブに独立の指南 それにより サイクス・ピコ協定が結ばれる。 フランス協力圏のシリア イギリス協力圏のイラク 民族、宗教を無視した国境線 パレスチナは国際管理となり、ユダヤ人国家の建設予定地となる。 ロスチャイルド家とのバルフォア宣言 スエズ戦争(1956) 英・仏が支援するイスラエルと、ソ連が支援するエジプトとの東西代理戦争 イラン革命(1979) 石油利権を王族と外資に握られ、貧富の格差拡大 イスラム回帰を目指した、シーア派の法学者ホメイニを中心に国王への抗議活動 その余波によってアフガニスタン内戦 ソ連軍のアフガニスタン侵攻 イラク国内のシーア派の分離運動の鎮圧のための(イラン・イラク戦争) イラン革命の余波によるアフガニスタン侵攻はソ連の崩壊を早め、サダムの暴走は湾岸戦争とイラク戦争を引き起こし、アルカイダの台頭はアメリカの一極支配を脅かすようになった。 シオニズム運動 「ヨーロッパに安住の地はない。ユダヤ人は約束の地シオン(聖地エルサレム)に、祖国を再建すべきだ」
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地政学など最も関心の遠い分野だったが、ロシアのウクライナ侵攻を受けて読んだ。歴史的経緯を踏まえて説明されているので、わかりやすい。 地政学は帝国主義の論理で、国家と国家が国益をかけて衝突するとき、地理的条件がどのように影響するかを論ずる。 アメリカに渡ってきたのは2種類の人々...
地政学など最も関心の遠い分野だったが、ロシアのウクライナ侵攻を受けて読んだ。歴史的経緯を踏まえて説明されているので、わかりやすい。 地政学は帝国主義の論理で、国家と国家が国益をかけて衝突するとき、地理的条件がどのように影響するかを論ずる。 アメリカに渡ってきたのは2種類の人々。第1のグループであるアメリカのキリスト教原理主義は、イギリスのカルヴァン派だったピューリタンを祖とし、今でも共和党の強固な支持基盤。この宗教的情熱を「自由と民主主義」のイデオロギーに転換して用いることがある。第2のグループは、土地を求めて渡ってきた貧しい農民で、開拓農民となり、政府からの保護をあてにせず、自らの命も自分で守る人々(リバタリアン)。 日本が日清戦争に勝利すると、東洋と西洋の文明の衝突を予見したマハンの進言を受けて、セオドア・ルーズベルトはハワイを併合し、フィリピン、グアムを領有するスペインとの戦争を起こし、パナマ運河を建設した。 韓国は、1997年のアジア通貨危機後、IMFが融資の条件とした構造改革を受け入れた。外資が銀行や企業を買収し、不採算分野を切り捨てて経営を健全化した結果、サムスン電機や現代自動車などが台頭した一方、失業者が増大して貧富の格差が拡大した。 韓国には深刻な地域対立がある。朴正煕、全斗煥、盧泰愚の軍人大統領は、古代の新羅王国の地域である慶尚道の出身。金大中などの民主化運動家は、古代百済王国の地域である全羅道の出身で、北朝鮮に対しては太陽政策をとった。朝鮮戦争の直前に済州島で北朝鮮の支持者が蜂起すると、治安部隊によって虐殺され、多くの島民が日本に脱出した(今も大阪を中心に居住)。 インドとパキスタンが分離独立すると、アメリカはソ連の南下ルートにあるアフガニスタンと国境を接するパキスタンと同盟を結んだ。インドは中国と国境紛争を抱えるため、残った大国であるソ連と軍事同盟を結んだ。イラン革命の影響を受けて、アフガニスタンのイスラムゲリラであるムジャヒディンは、無神論の社会主義政権に対するジハードを宣言した。ソ連は、ウズベキスタンやトルクメニスタンの独立運動を懸念してアフガニスタンに侵攻したが、逆に各国の過激イスラム教徒が義勇兵としてアフガニスタンに終結する結果を招き、アルカイダも生まれた。 9世紀にノヴゴロド国を建てたノルマン人リューリクの息子イーゴリは、キエフに都を移した(キエフ王国)。キエフはビザンツ帝国に穀物やスラブ人奴隷を輸出し、工業製品を輸入した。10世紀にビザンツ帝国と同盟を結び、ギリシア正教会に改宗し、キリル文字が普及した。13世紀にモンゴル軍によってキエフが破壊された後、200年間モンゴルに支配された。その間にロシアの中心はモスクワに移り、15世紀にビザンツ帝国がオスマン帝国に滅ぼされたため、最後のビザンツ皇帝の姪を妃に迎えたモスクワ大公のイヴァン3世が皇帝の称号を受け継いだ。ウクライナは、領土を拡大したポーランドとロシアによって二分されたが、その後のロシアの勃興とポーランドの衰退によって全土がロシアに併合された。17世紀後半にピョートル大帝がスウェーデンを破ってバルチック艦隊を建設し、続くエカチェリーナ2世はオスマン帝国を破ってクリミア半島に黒海艦隊を建設した。19世紀後半、アレクサンドル2世はアロー戦争に乗じて清朝から沿海州を奪い、ウラジオストークに太平洋艦隊を建設した。ロシアと覇権を争うイギリスは、クリミア戦争と露土戦争でロシアのバルカン進出を阻止し、日英同盟を結んで日本にロシアを監視させた。 19世紀末にロシアやフランスでユダヤ人虐殺事件や反ユダヤ主義が起きたため、シオニズム運動が始まった。ロスチャイルド家がイギリスの戦時国債を引き受ける代わりに、パレスチナはイギリスの委任統治領となり、ユダヤの受け入れが始まった。アメリカ民主党は移民受け入れに積極的で、ユダヤの票と資金力が民主党の躍進に貢献した。これを危惧した共和党は、1924年の移民法で門を閉ざしたため、ユダヤ人はパレスチナに流れ込んだ。1930年代は、ナチスのホロコーストによって大量のユダヤ難民がパレスチナに流れ込んだ。現在のイスラエルは、約束の地からアラブ人を追放するべきと主張する右派連合のリクードと、アラブ人との共存を受け入れようとする労働党が対立する。アメリカでも、民主党の対アラブ政策を批判するユダヤ人は共和党支持に回り、閣僚や政策アドバイザーとなってイラクやアフガニスタンの戦争を主導した。
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地政学という「より現代接続的な主題」を足がかりに世界史教科書に列挙される事件や出来事を、各国の時間軸で区分して概観するのはそれ自体で知的刺激になる。
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世界の主要な各地域ごとに、歴史の流れを地政学を通して追っていく形式。陸地と海の形状をもとに宗教や経済も絡めて覇権の動きを学べるのは良かったものの、所々に著者の少し偏った意見が見え隠れするため、史実どおりの記載なのかどうか、歴史を中立的に俯瞰できている内容なのか気になる点が多かった...
世界の主要な各地域ごとに、歴史の流れを地政学を通して追っていく形式。陸地と海の形状をもとに宗教や経済も絡めて覇権の動きを学べるのは良かったものの、所々に著者の少し偏った意見が見え隠れするため、史実どおりの記載なのかどうか、歴史を中立的に俯瞰できている内容なのか気になる点が多かった。
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オトナカレッジというラジオから興味を持ち読んでみました。「そこにあり、お隣さんはここである」という立地という動かせない条件から、過去・現在・未来の国同士の動きを考える地政学。とても面白い考え方ですね〜。富山県が昔よく使っていた「逆さ日本地図」も、きっとこの考えのもとなんでしょうね...
オトナカレッジというラジオから興味を持ち読んでみました。「そこにあり、お隣さんはここである」という立地という動かせない条件から、過去・現在・未来の国同士の動きを考える地政学。とても面白い考え方ですね〜。富山県が昔よく使っていた「逆さ日本地図」も、きっとこの考えのもとなんでしょうね。身近なことを考えるにも応用がききそうです。もう少し深めて理解してみたい分野です。
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2018年8月28日読了。 308ページ 地政学の本が好きなので読んでみたが、地政学から見た世界史の本。 インド人という民族はいない、ロシアは3つの顔を持つ、タイやインドネシア、ミャンマーの歴史など面白い本。
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面白い。各国が、自国の置かれた地理的状況に鑑みて行動する、という必然を頭に入れると、世界史が、何より現代の状況が、よく分かる。
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第一次大戦後のサイクス・ピコ協定が現代の内戦、紛争の根源になっているのが、よくわかった。シーパワーとランドパワー。半島国家の悲哀と、半島の付け根の重要性が解かれている。高校の時にこの様な世界の構造を教えて欲しかった。年号覚えることでなく。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
自由主義とか共産主義とかそういった観点ではなく、隣国は領土を広げるために争いあうといった観点で述べられている。 至極ごもっとも。 ランドパワーとシーパワーという2つの大きな考え方のうち、それぞれの国がどちらに属しているのかを念頭に置くと、今の世界情勢を読み解く手助けになると思う。 ただ、国や登場人物が多すぎて、1回では理解しきれない(これは私の教養のなさの問題です)
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駿台予備校講師ということで、ライブで授業を聞いてるような臨場感があって集中して読めた! 「学べ!」のタイトルに偽りなく、勉強になりました…。
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