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仙がい 無法の禅 の商品レビュー

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2020/03/09

茶目っ気たっぷりの絵を描くお坊さんに興味をもったので読んだ本。 書いた人もお坊さんなので、言葉の選び方が独特。なかなかに読み辛い。 出光美術館に行ってきます。

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2020/01/02

著者が僧侶かつ芥川賞作家だったので、仙厓義梵の禅画や考えを掘り下げているかと期待したが、正直期待はずれだった。

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2018/11/03

借りたもの。 日本の禅画を大成させた仙厓の禅を、仙厓の生涯とその作品から解説した本。 著者の仙厓への敬意と愛が溢れている一冊でもある。 禅とは型に捕らわれず、臨機応変に変化してゆくものであることを、本の中では一貫して語っている。 出光美術所蔵の《一円相画賛》の「これ食うて茶のめ...

借りたもの。 日本の禅画を大成させた仙厓の禅を、仙厓の生涯とその作品から解説した本。 著者の仙厓への敬意と愛が溢れている一冊でもある。 禅とは型に捕らわれず、臨機応変に変化してゆくものであることを、本の中では一貫して語っている。 出光美術所蔵の《一円相画賛》の「これ食うて茶のめ」に笑い、《〇△□》の難解さもその言葉に集約される。 ゆるい(カワイイ)絵、諸国行脚から(現代の価値観で測ったのが良くないが)早期引退したお坊さんの充実したセカンドライフかと思っていたが、仙厓の禅僧としての真剣でおどけた姿を垣間見た。 実は絵がとても上手かったという。自意識の塊のような?若いころから、壮年~晩年の創作意欲と禅を広めようとする真剣な姿勢がとても魅力的な人物像だった。 所々に著者の考え、想像が小気味よく織り交ぜてある。的を得ているようで、こちらも一緒になって( ̄ー ̄)ニヤリとしてしまう。 《老人六歌仙》を‘禅画というより、禅僧の描いた最初の漫画(p.94)’は言い得て妙。

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2016/05/02

いわゆる地方紙での連載記事をまとめた書籍。一話につき一幅を取り上げ、仙厓禅師の生涯を(宗久さんの想像を交えながら)追っている。 白隠禅師もそうだが、しっかりした字や絵を書/描けるのに、いわゆるヘタウマというかユルいというかとぼけたものを作るのには、浦上春琴(玉堂の長子)との次のよ...

いわゆる地方紙での連載記事をまとめた書籍。一話につき一幅を取り上げ、仙厓禅師の生涯を(宗久さんの想像を交えながら)追っている。 白隠禅師もそうだが、しっかりした字や絵を書/描けるのに、いわゆるヘタウマというかユルいというかとぼけたものを作るのには、浦上春琴(玉堂の長子)との次のようなエピソードがあったらしい(pp.76-77)。 仙厓が日本最初の禅宗寺院である聖福寺の住職を辞する半年前の文化七年(1810年)春、春琴が博多の豪商宅に滞在したときに仙厓が訪ねてきた。泥酔した春琴の前で「李仙睡眠図」を描くと、出来映えに感嘆した春琴がすっかり醒めて、このように言ったとか。「仙厓禅師の絵はまことに運筆霊活、実に妙手。しかし他の人ならばいざ知らず、仙厓禅師にこの技があることを密かに憂える。雪舟は我が国禅宗の高僧でありながら、後生の人はただその画を讃美するばかり。禅僧としての徳など思いもしない。まこと千秋の恨事。禅師、ここをよくお考えください。」仙厓は「よく考えを奉じます」と答えて、描いた絵を即座に寸断したとか。春琴32歳、仙厓61歳。その後、仙厓は絵においても聡と明を失脚し、隠棲後はただ対機説法に徹していく。そして「厓画無法」を宣言するのは73歳のころ。 また、仙厓と、宗久さんが好きな荘子との繋がりについても指摘している。 仙厓といえば出光美術館のイメージが強くて、宗教人/僧侶としての仙厓禅師が見えていなかったのだけど、栄西が開いた聖福寺の住職に推薦されたりしていることからも分かるように、禅僧としても一級だったとこの本から教わった。 表紙絵:石鞏図(福島市・満願寺) 印象に残った言葉:「夢の世の夢ものかたり」より 「凡ソ善悪とハ、むつかしきことに阿らず、唯、他人よかれとする事ハ、皆善事なり、我が勝手によしとする事ハ、皆な悪事なり、故曰、聖人は己のれなし、天下の人の心を以、己のれか心とするなり」

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