鈴木ごっこ の商品レビュー
借金のカタに…なんてちょっと古い感じに思っていたけど現実にありそうな話でゾッとした。最初の設定を忘れそうになるくらい途中はみんなで協力したり楽しく感じたのにやっぱり…。ハッピーエンドはないとわかっていたけど、え!?ってなった。
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木下半太のサスペンス作品『鈴木ごっこ』を読みました。 木下半太の作品は先月読んだ『女王ゲーム』以来ですね。 ------ 「今日から、あなたたちは鈴木さんです」。 巨額の借金を抱えた男女四人が豪邸に集められた。 彼らの責務は、ここで一年間、家族として暮らすこと。 見知らぬ者同士...
木下半太のサスペンス作品『鈴木ごっこ』を読みました。 木下半太の作品は先月読んだ『女王ゲーム』以来ですね。 ------ 「今日から、あなたたちは鈴木さんです」。 巨額の借金を抱えた男女四人が豪邸に集められた。 彼らの責務は、ここで一年間、家族として暮らすこと。 見知らぬ者同士が「家族ごっこ」に慣れてきたある日、貸主から次なる命令が下った。 失敗したら四人に未来はない―。 貸主の企みの全貌が見えた瞬間、想像を超えた“二重の恐怖”がつきつけられる! ------ 2015年(平成27年)に刊行された作品です。 ■第一話 わたしはカップラーメンを食べない ■第二話 キャッチボールと缶コーヒー ■第三話 ドブの中のナイフ ■第四話 メリーゴーラウンドの堕天使 ■第五話 たらこのカルボナーラ 男女4人の家に巨額の借金を取り立てに来た強面スキンヘッド男の要求は意外にも豪邸で鈴木姓を名乗って1年間「家族ごっこ」をする事だった……それぞれに秘密を抱えた赤の他人の男女4人が一緒に暮らすうちに連帯感が芽生え徐々に打ち解けて行く、、、 母親役の小梅がカフェ経営で仕込んだ健康的で美味しい料理……祖父役のカツオは小梅に恋心を抱き、息子役のダンは隣家の娘に恋心を抱き、そして父親役のタケシはスキンヘッド男の指示で隣家の妻を誘惑することに……。 1年間の「鈴木ごっこ」が終わったときに判明する驚愕の事実……そこには恐るべき計画が隠されていた、、、 ハートウォーミングな展開から急転直下……終盤のどんでん返しが愉しめましたね。 まさか料理が伏線になっているとはねー 非情な結末でした……でも、ありそうだな、あってもおかしくないな と思わせられるオチが印象的でした。
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【鏡の中のみぎ、ひだり。相手から見て?私から見て?】 読み終わった時、重い息を吐いた。あーなるほどね。と思うんだけど、騙されたとは思わなかった。ただ、少しだけ残念だったのは、最後の部分。そんなふうにバレます?って、ちょっとだけ拍子抜けした。でも、その軽さがこの作品の良さの一つだとも感じられる。重々しいのは、他の人がたくさん書いてるからね。 梅子の視点で進むお話だけど、序盤に誰かがカラクリに気づくようなパターンも読みたくなる。日曜日の夕方から夜ご飯までの時間でサクッと読めちゃう一冊だった。
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タイトルに惹かれて読んだ本。 読む前はホラーか、ミステリーなのかな?と予想していたが、結末的にはホラー。 深く考えると、一年間も手間暇かけて、かえってリスキーでは?など色々とつっこみどころはあるが、まずまず面白く読んだ。 会話が中心でとても読みやすいので、何かサクッと読みたいなと...
タイトルに惹かれて読んだ本。 読む前はホラーか、ミステリーなのかな?と予想していたが、結末的にはホラー。 深く考えると、一年間も手間暇かけて、かえってリスキーでは?など色々とつっこみどころはあるが、まずまず面白く読んだ。 会話が中心でとても読みやすいので、何かサクッと読みたいなという気分の時に良いかも。
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借金返済のため他人同士が鈴木一家に成り済ます。健康的生活の裏に仕掛けられた罠が残酷。家族ごっこが終わった後に思いがけない真相がわかる。後味悪い。
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会話が多くさくっと読める。 結末を読むともう一度読み返したくなる。 が、もっとガツンとしたどんでん返しを期待していただけに拍子抜け。
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巨額の借金を抱えた男女四人が豪邸に集められ、貸主から一つ屋根の下で一年間「鈴木家」を演じて暮らさなければいけないと謎の指令が下る。失敗したら命はない。しかし、見事指令を達成できれば、総額一億円の借金はチャラとなる。見知らぬ者同士が「家族ごっこ」に慣れてきたある日、貸主から次なる指...
巨額の借金を抱えた男女四人が豪邸に集められ、貸主から一つ屋根の下で一年間「鈴木家」を演じて暮らさなければいけないと謎の指令が下る。失敗したら命はない。しかし、見事指令を達成できれば、総額一億円の借金はチャラとなる。見知らぬ者同士が「家族ごっこ」に慣れてきたある日、貸主から次なる指令が…。 続きが気になるユーモアな設定や登場人物の会話中心となって話が進行していくため、活字慣れしていない方でも読みやすい作品だと思う。 ストーリーもテンポよく進んでいき、後半はミステリー的な展開へ。物語の結末も面白く、オチもそれなりに納得できるものだった。 しかし、満足のいく読書体験ができた感覚はあまりなく、個人的には『読みやすく、それなり面白い作品』止まりだった。
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サクッと読めます。 設定が面白くて、笑っちゃう場面やホッコリする場面もありました。ハッピーエンド期待しましたが、見事裏切られました。小梅の正体そして時系列が違ってたとは驚きました。
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スラスラ〜と軽く読めるミステリー小説。 話は淡々と進んでいくが続きが気になってあっという間に読める。 同じ借金を抱えた男女が1年間「鈴木」という姓を名乗って家族として過ごせれば借金がチャラになると言われ、高級住宅街に集められる。 後半まで読んでいくと“妙なズレ”を感じ、あれ?ん??とよくわからなくなる感覚に陥り、それでも読んでいき、やっと結末に辿り着いた時に『えっっ!?!?』と驚きの展開が待ち受ける。 第一話の“わたしはカップラーメンを食べない”が後にこんな大きな意味を持っているとは… スキンヘッドの謎の男も、鈴木ごっこをさせられている連中と同じ立場なのかと思うと、この一連の首謀者は一体どんな人物なのか…… そこの謎が一切明かされないところが、この『鈴木ごっこ』の不気味さをより際立たせている気がする。
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