3652 伊坂幸太郎エッセイ集 の商品レビュー
数々の人気作品を世に出している小説家、伊坂幸太郎。 その伊坂幸太郎の初となるエッセイ集が文庫化されて並んでいたので、読んでみることにしました。 小説家としてデビューした2000年から、文庫が出版された2015年までに、伊坂幸太郎が発表したエッセイが100作以上、時系列でおさめら...
数々の人気作品を世に出している小説家、伊坂幸太郎。 その伊坂幸太郎の初となるエッセイ集が文庫化されて並んでいたので、読んでみることにしました。 小説家としてデビューした2000年から、文庫が出版された2015年までに、伊坂幸太郎が発表したエッセイが100作以上、時系列でおさめられています。 1作ごとのページは短いもので1ページ、長いものでも数ページといったところで、それぞれが完結した、読みやすい構成になっています。 自ら「得意ではない」「引き受けないようにしている」と書いているエッセイですが、15年の作家生活で書いたものを集めると、これだけの分量になるのですね。 初期の頃は身辺雑記的な文章が見受けらるのですが(父親に関する話が複数出てくるのが印象に残りました)、作品が売れてくると雑誌への定期的な寄稿や他の作家の作品への解説文などが目立つようになっていきます。 伊坂幸太郎がどのようなことを考えているのか、作品がどのような過程を経て世に出たのか。 小説家の仕事がどのように移り変わっていくのかを垣間見るという意味でも、興味深く読ませてもらいました。 書評的な文章が多かったので、何度か名前が登場する作家、作品については、自分も読んでみたいなと、思いました。 もともと一冊にすることは想定されておらず統一されたテーマがあるわけではないのですが、伊坂幸太郎の作品に親しんでいる読者には、楽しんで読める一冊ではないかと思います。 『夜の国のクーパー』伊坂幸太郎 https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/4488464025 .
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面白かった。 短いエッセイが15年分沢山あって一度呼んでからも脚注を読んでさらにもう一回と一エッセイで3度楽しめた。 伊坂さんの好きな本や音楽なども沢山知る事が出来て 順番に機会があれば読んでみたいと思う。
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思えば伊坂幸太郎のエッセイを読むのは初めて。 作家の日常を知れることはいいことですね。 干支エッセイ関連がおもしろかった。
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201508/伊坂ファンはもっと伊坂さんを好きになってしまう、そんなエッセイ集。最初から読んでも、気になるタイトルのとこから読んでも、楽しめる。
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伊坂幸太郎のエッセイ集。伊坂幸太郎が好きな人には必読本だと思う。これを読むことによってさらに伊坂幸太郎が好きになる。 伊坂自身はエッセイが苦手と言っていたがそんことないんじゃないか?と思わせる面白さ。伊坂幸太郎の頭の中や考えなど垣間見ることができてよかった。
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久しぶりの伊坂さん やはり最高。 おかしみに富んだ文章が沁みては抜けていく感じ。 もちろん残るものもあるけれども。 単行本の時もそうだったが、おすすめの本がいい。 何冊かだけ読んでみたらとてもおもしろかった。 今回読んでいても、本当にその本が、その作家が、 好きなのだと伝わってく...
久しぶりの伊坂さん やはり最高。 おかしみに富んだ文章が沁みては抜けていく感じ。 もちろん残るものもあるけれども。 単行本の時もそうだったが、おすすめの本がいい。 何冊かだけ読んでみたらとてもおもしろかった。 今回読んでいても、本当にその本が、その作家が、 好きなのだと伝わってくる。 まるでただただ勝手に盛り上がっているようだが、 いかようにしても、それこそ読書の然るべき姿ですよね、伊坂さん。と言いたくなる。 自分の想像力で読み、その感想を自分の中で熟成させて、そのうちに誰かに伝えずにはいられなくなる。 エッセイが苦手と言っていて、ひねり出した感があるのも受け取れるが、 その苦悩を素直に表せていることがエッセイを読む者としてうれしい。 そういう作者に触れることを望んでいるのだなと気付けた。 干支エッセイ一周おめでとうございます! 本書に出てくる作品(本、映画、音楽)できるかぎりすべてメモしながら読んだ。 このメモの作品にもどんどん触れていきたいと思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
エッセイ集を初めて読んだ。 センスがあり小気味良い文章で面白く読んだ。 小説や映画がいまだに泣けるものが良いものという風潮 というの、確かにそのとおりだと思った。 狩猟民は食うか食われるだが、 農耕文化だと人間は動物を殺して食っても良いが 動物は人間を殺してはいけないというのも興味深い観点だった。 小説は音楽の仲間というのも、そうかもしれないと思う。 流石音楽好きの伊坂先生ならではの感性だなと思った。 "答えが出ないものは、小説にするべきなんだ" というのも素敵。 亡くなったが消えたわけではなく、いるというのも成る程と思う。 自分も犬が好きなので、犬とつく言葉でネガティブ系のものは気になってしまう。 虎は死んで皮を残し、人は名を残します。ウイルスは免疫を残します というのも気になったところ。 武田幸三さんのエピソードで 死ぬことは怖くないというところまでいけたので悔いはない、 試合のあとに友達から今日の酒がうまいってメールが来た時が 一番嬉しい瞬間というのが印象に残った。 藤里一郎さんの、Tシャツコラボのエピソードもちょっと好き。 慰め的に勝ち負けは関係ないという言葉もあるが 結果的に負けることはあってもやはり勝負ごとは勝たなければ駄目だというのも同感である。
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「パンクロックとは叫ぶものだ」。 この節にある、伊坂幸太郎の思うパンクロックの定義が、そのまま自分が感じていた伊坂幸太郎作品の印象だったので、驚く。 小説家と作品を混同するのはどうかなと思うけど、作者の人柄も好きになってしまった。
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伊坂幸太郎のエッセイ。 自身の書いた本への思いやオススメの本、映画や音楽、喫茶店での出来事、干支噺などが人柄がにじみでた優しい文体でつづられている。
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ご両親と仲が良いのだなぁと感じました。 読んでる途中にゴールデンスランバーのインタビューのシーンを思い出して、あたたかくて素敵な家庭で育ったからあのシーンが書けたんだと勝手に想像して、なんでもないところで涙ぐんでしまいました(笑) 読んでみたい本が増えました。 島田荘司は占星術...
ご両親と仲が良いのだなぁと感じました。 読んでる途中にゴールデンスランバーのインタビューのシーンを思い出して、あたたかくて素敵な家庭で育ったからあのシーンが書けたんだと勝手に想像して、なんでもないところで涙ぐんでしまいました(笑) 読んでみたい本が増えました。 島田荘司は占星術殺人事件を途中で断念してるので伊坂さんのアドバイス通り違う本から手を出していこうと思います(笑)
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