生の欲望 の商品レビュー
エッセイ集なのだが、深い。著者の人格を感じます。その基本には、「自然に服従し、境遇に従順であれ」=「事実本位」という思想があるように感じます。その端的な例が編者にかけられた次の言葉です。 「あきらめられないのは、君の心の事実だ。あきらめられないままに、やむを得ず境遇にしたがうのを...
エッセイ集なのだが、深い。著者の人格を感じます。その基本には、「自然に服従し、境遇に従順であれ」=「事実本位」という思想があるように感じます。その端的な例が編者にかけられた次の言葉です。 「あきらめられないのは、君の心の事実だ。あきらめられないままに、やむを得ず境遇にしたがうのを従順という。それは、自分の志望を捨てるのではなく、境遇にしたがって努力しながら、自分の特徴を生かす工夫をすることだ。」 まるで、今の自分に言われているようで、鳥肌が立ちました。なぜ本書を購入したのか、今となっては思い出せませんが、巡り会うべくして巡り合った一冊でした。
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