マシュマロ・テスト 成功する子・しない子 の商品レビュー
再読したい。 自己調整におけるhot/coolの両システムをいかに機能させるか。システムのバックグラウンドとしてagentの信念体系や価値観が大きく影響しそう。 心の病にも鎮痛剤が効くという研究が面白かった。
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【子供の為にできる事5つ】 *どう育って欲しいか手本を子供の人生で重要な人物が手本を自ら示す事。大きな影響を与える。 →ストレス、欲求不満、情動への対処法。自分が成し遂げた事を評価するときの基準。他人の気持ちに対する共感、感受性。態度、目標、価値観。躾の戦略、規律の欠如など全て ...
【子供の為にできる事5つ】 *どう育って欲しいか手本を子供の人生で重要な人物が手本を自ら示す事。大きな影響を与える。 →ストレス、欲求不満、情動への対処法。自分が成し遂げた事を評価するときの基準。他人の気持ちに対する共感、感受性。態度、目標、価値観。躾の戦略、規律の欠如など全て *子供との約束を守る事 →欲求充足の先延ばしを厭わないようにする為 *幼いうちから「自分には選択肢があってそれぞれの選択肢には結果が伴うのだ」と学ぶ手助けをする事が大事。 ご褒美を上手く利用すれば適切な選択肢を促せる。 *「良い選択→良い結果、悪い選択→悪い結果」を幼いうちに認識するのを手伝う事。 *楽しいけれど難しく、次第に難易度が上がる課題に一緒に取り組む事。 →子供が必要と感じ、望んでいる手助けをしながらも、子供に自力で取り組ませ、決して課題を引き受けたり代わりにやったりしてはならない。幼いうちに成功体験を積めば、子供は成功や力量に関して楽観的で現実に基づいた見通しを持つようになったり、自分にとって最後には自ずと満足出来るようになる活動を自力で探す心構えを持ったりしやすくなる。 3章 大脳辺縁系➡︎扁桃体 幼い頃に自制を可能にする戦略を学んで練習する方が、長い人生を通じて確立されて根付いたHOTで、自滅的で自動的な反応のパターンを変えるよりも、ずっと優しい。 また、HOTシステムは人生の最初の数年に渡って支配的なので、幼い未就学児が自制心を発揮するのはとりわけ難しい。 前頭前皮質 脳の中で1番進化した領域 coolシステムはゆっくり発達し、就学前の年月と小学校の最初の数年間に徐々に活発になり、完全に成熟するのは20代前半になってから。 5章 「if thenプラン」もし〜したらいいその時は…する。➡︎魅力的でHOTな刺激「もし何かがどうしても欲しくなったら、腹が立ったら、退屈したら、バーに入ったら」➡︎「見ない、仕事をする、飲まないなど」誘惑に抵抗する望ましい反応と結びつける。この実行プランを練習すればHOTシステムに望ましい反応を、引き起こさせるようにできる 時間を経るうちに寝る前に歯を磨くのと同じに新しい連想や望ましい習癖が形成される。 ➡︎ADHDの子供に成功例多い。 8章 実行機能ーコントロールの為のスキル 第一に自分が選んだ目的とそれに付随する条件「もし今1つ食べたら、後で2つ貰えない」を記憶し絶えず頭に浮かべておく事。 第二に目的に向かってどれだけ前進しているかを確認し、目的志向の思考と誘惑を和らげるテクニックとの間で注意と認知作用のスイッチを柔軟に入れ替えて、必要な修正を行う事。 第三に目的を達成するのを妨げる様な衝動的な反応(誘惑の元がどれ程魅力的かを考える、手を伸ばして触れようとする)を抑え込む事。 就学前に実行機能を十分発達させた子供はHOTな本能的誘惑が引き起こすストレスや葛藤に対処しやすい。その逆は様々な学習上の問題や、情動的問題に直面する危険が高まる。 自己効力感ーコントロールしているという認識
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4歳か5歳の保育園児がひとりで机の前に座っている。研究者は園児の目の前に大好物のマシュマロを置いて部屋を出ていく。園児はマシュマロを食べたくなったら、いつでもベルを鳴らして研究者を呼び、マシュマロを1個食べて構わない。でも、研究者が部屋に戻ってくるまで我慢して待つことができたら、...
4歳か5歳の保育園児がひとりで机の前に座っている。研究者は園児の目の前に大好物のマシュマロを置いて部屋を出ていく。園児はマシュマロを食べたくなったら、いつでもベルを鳴らして研究者を呼び、マシュマロを1個食べて構わない。でも、研究者が部屋に戻ってくるまで我慢して待つことができたら、マシュマロを2個もらえる。こんな状況に置かれた子どもはどのような行動をとるだろう。目の前の報酬を取る事を選ぶか、それを先延ばしにしてより多くの報酬を得ることを選ぶかというのが「マシュマロ・テスト」だ。このテストに参加した園児のその後数十年の追跡調査を行ったところ、驚くことに、園児の時に欲求の先延ばしに成功したか、失敗したか、どれくらいの時間我慢することができたかは、子ども達の将来を予想できるものであった。欲求の先延ばしに成功した子どもは、物事に集中でき、試験の点数も良く、社会的な評価が高かった。大人になってからも肥満指数が低く、自尊心が高く、目標を効果的に追求し、ストレスに上手く対処できた。中年期には欲求の先延ばしに成功した人と失敗した人では、アルコール中毒や肥満と結びつく領域の脳スキャン画像にはっきりとした違いがいが見られた。将来のために今すぐ欲求を満たすのを我慢するというスキルは、より良い人生を歩むために重要なものなのだ。 私たちがどんな人間になるかは、遺伝子の影響と環境の影響が複雑に相互作用して決まる。という事は、意志の力は生まれ持ったものだから変えられないという考えは間違いなのだ。著者は、自制心を発揮する努力の手助けをする方法をいくつか紹介している。「今」の欲求を遠くに押しやって冷却し、「あとで」得られる結果に意識を集中して加熱する、「もし」自制心が揺らぐような事や物に出会ったら「その時は」どうやって対処するのかを決めておく、自分にとって「最も自制が難しいものは何か」を突き止めておくなど、それぞれ具体的な例を挙げて説明してあり、説得力がある。 しかし著者は自制心を高めることだけが素晴らしいと言っているわけではない。欲求の充足を先延ばしにして我慢ばかりの人生は、先延ばしが不足している人生と同様に悲しいものになるだろう。全ての人にとって大切なのは、マシュマロを多くもらうために待つべき時と、今すぐマシュマロ楽しむべき時を見極めることなのだ。 「今これをやっちゃダメだってわかっているけど、ついつい…」という事は誰にでも心当たりがあるだろう。本書で「より良い選択をし、実行する」スキルを身に着ける方法を学び欲求を上手にコントロールすることを覚えれば、後悔の無い人生を送ることができる…かもしれない。
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教育図書館OPAC: http://nieropac.nier.go.jp/webopac/BB16333915
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自分をいかにコントロールできるか。「ありのままで」自分の本能に身をゆだねてしまうとどうなるか。今回の本は、マシュマロを使って「自制心」とその後の人生」について書かれた本だ。 その場で自分のほしいものを手に入れてその場の快楽(この実験では1個のマシュマロ)を手にするか、それと...
自分をいかにコントロールできるか。「ありのままで」自分の本能に身をゆだねてしまうとどうなるか。今回の本は、マシュマロを使って「自制心」とその後の人生」について書かれた本だ。 その場で自分のほしいものを手に入れてその場の快楽(この実験では1個のマシュマロ)を手にするか、それとも先延ばしして後に得られるもっといい快楽(ここでは2倍のマシュマロ)を手に入れるか。我慢できた園児たちの人生を追ってみると、「肥満指数が低く、自尊心が強く、目標を効果的に追及し、欲求不満やストレスにうまく対処できた」というように、いい方向の人生を歩んでいる。 意志の力に関して、生まれ持ったものなので、どうにもならないというのは間違っていると指摘している。むしろ、自制心は、成長過程で磨いていくことが出来るとして いる。 成功の原動力は、「できると思う」ことと述べている。身もふたもないと思ったが、何をやってもどうせダメたと常に自分に言い聞かせている人生を送っていると自己暗示になり、下り坂街道まっしぐらの人生になってしまう。 人間の脳は本能に赴くままの古い脳と新しい脳があり、どうしても古い脳に左右されてしまい、楽な方向に流れてしまう。そうならないように、手帳にやるべきことを書いてこまめに見返して軌道修正するのが良いということを言う人がいるわけだな。
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「フォーカス」で紹介されていたのでこちらも読んでみた。 フォーカスと比較してより教育学的、心理学的な内容です。 教育にぜひ取り入れたい。
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マシュマロテストで人生の先行きが分かってしまうとは。でも、比較的簡単な指導で忍耐力が付くということなので、救いがある。日本でもこの指導を広めるべき。子育て世代、教育関係者は必見、そうでない人も読む価値大いにあり!
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マシュマロテストの内容は知っていたのでそこまで新しい情報を期待していたわけではなかったが、遺伝と環境の関連性など興味深い話も多かった。
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[関連リンク] R-style 【書評】マシュマロ・テスト(ウォルター・ミシェル): http://rashita.net/blog/?p=16608 R-style 目に飛び込んでくる刺激とその解釈__『マシュマロ・テスト』を読み込む 第一回: http://rashita.net/blog/?p=16617 R-style ストレス下の脳__『マシュマロ・テスト』を読み込む 第二回: http://rashita.net/blog/?p=16662 R-style 変化が多い世界と刹那的な選択__『マシュマロ・テスト』を読み込む: http://rashita.net/blog/?p=16682
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
マシュマロテストというテストから人間の能力に関して、現時点で分かっていることと、そこから何が生活に適用できるかを示した本です。幼児に席につかせ、何も置かれていない机の上に好きなお菓子を1個与え、また遠くに2個のお菓子を置いておき、検査者が「今から、私は少しいなくなるけど、今すぐにお菓子を食べたいなら、レバーを押してね。そうすれば、すぐに来るから。でももし、私が戻ってくるまで、待っていたら、机の向こうにおいて2個の方を上げるよ。待っててね。」と伝えて席をはずす。そのとき幼児はどおように行動するか?我慢できるのか?を見るのがマシュマロテストで、この検査で成功した幼児は、その後成人になった時に、いい大学に入れ、社会で成功し、ダイエットに成功し、薬物に手を出さず、といった非常に成功した人になるそうで、その予見力が他のいかなる検査よりも高いことが分かっており、そのメカニズムや、その能力が遺伝的に決まっているのか、またはその能力が鍛えられるのかを示した本です。子供の教育だけでなく、成人でも自身を変えたいときに参考になるかもしれません。メッセージの要約は19章にまとまっています。内容は多くの研究に支えられており、信頼できそうです。
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