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セーラームーン世代の社会論 の商品レビュー

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2025/08/24

「アラサー女子は、なぜこれほどまでに、欲張りで、自由奔放で、ワガママなのか?」 2015年刊なので、ここでの「アラサー女子」は、1982〜93年生まれ…本書で言うところの「セーラームーン世代」(つまり、アニメ版『セーラームーン』に夢中だった世代)にあたる。 私自身テレビアニメは熱...

「アラサー女子は、なぜこれほどまでに、欲張りで、自由奔放で、ワガママなのか?」 2015年刊なので、ここでの「アラサー女子」は、1982〜93年生まれ…本書で言うところの「セーラームーン世代」(つまり、アニメ版『セーラームーン』に夢中だった世代)にあたる。 私自身テレビアニメは熱心に観ていなかったけど、「欲張り」「ワガママ」…というのは、聞き捨てならんなー笑 しかしよくよく紐解いてみると、「欲張り」や「ワガママ」というのは、「ガツガツしている」のとはニュアンスが違っていた。 自分らしく堂々と生き、大事な瞬間は自分の力でキメる。もちろん、オシャレや友情・恋愛にも一切妥協しない。(バブル期世代は、「男性に負けない」と女を捨てる覚悟でプライベートを諦めてきた…という対比が、なんだか残酷だった) 全部叶うかどうかは別にして、周囲の同世代が持つのと変わらない価値観だと思った。 熱心に観ていなかったせいか、5シリーズに渡って放送されていたことや敵の名前など、そのへんは完全に一見さんだった。というか、(私と同じ)小学校に上がる前の女児だった子たちも、記憶が曖昧なのではなかろうか。 中でもストーリーや主人公 月野うさぎの成長過程は、「そんな綿密に練られていたのか…!」と、驚きの連続だった。敵が地球を狙う理由や登場人物らの決断と、年端もいかない女の子たち(中2〜高1)が置かれたシビアな状況に、今さら戦慄したりもした。 「セーラーチームの愛おしい日常を毎週、日常風景のように見ていた女児たちは、『女子の友情』の最高の理想系を、浴びるように刷り込まれた」(P 103) うさぎ以外の戦士及び友人たち(亜美・レイ・まこと・美奈子)は、うさぎのために身を犠牲にしている。一人(それも泣き虫でおっちょこちょいで、みんなに守られてばかりのお姫様っ子)に振り回されて、可哀想… 少し成長すると、私は彼女たち「セーラーチーム」をそのようにみなしていた。ところが皆、うさぎのことを心底大切に想っていて、おまけに彼女といる時の自分が好きでいるっぽいのだ。ファッションや恋愛観の違いも様々で、そこまで仲間意識に縛られた感じもしない。 というのも、うさぎと出会う前は皆孤独で、自分自身だったり本音を打ち明けるような友達がいなかった。うさぎが皆を結びつけたのだ。たとえ彼女絡みの戦いがそれぞれのやりたいことを阻んでも、そこはすっぱり諦めず、むしろ希望をもって未来へと託していたりもする…。 「衛(まもる)は結局のところ、”守ってやっている”はずのセーラームーンに依存している」(P 113) それにうさぎは、私が思うほど「お姫様っ子」ではなかった。 究極の母性、そしてゆくゆくは究極の神性へと飛躍していくというのだ。(確かにシリーズ後期のコスチュームでは、天使の羽が生えていたわ…!) 母性と神々しさで仲間を、果ては敵を包み込み、浄化する。「守ってやっている」はずの「まもちゃん」…地味に名前負けしとるがな笑 そう考えると、彼女たち(特にうさぎ)の生き様を吸収した「セーラームーン世代」って、何の違和感もなくちゃっかりしていることになる。それなら、もーちょい熱心に観ておくんだったな。

Posted byブクログ

2025/07/27

『ムーンライト伝説』を聞けば、たちまち少女の頃に立ち戻り、今でも大きく胸を高鳴らせることができるほどに、どっぷりと「世代」だった私。 セーラームーンによって、幼少期のうちに無意識に築かれていた、今の私に繋がる価値観を解明していくことで、自分のルーツを辿っているような感覚にさえなり...

『ムーンライト伝説』を聞けば、たちまち少女の頃に立ち戻り、今でも大きく胸を高鳴らせることができるほどに、どっぷりと「世代」だった私。 セーラームーンによって、幼少期のうちに無意識に築かれていた、今の私に繋がる価値観を解明していくことで、自分のルーツを辿っているような感覚にさえなりました。 そう、"メイクアップ"は"変身"なんだよ!笑 身だしなみでも、誰かのためにするものでもなく、ありのままの自分をほんのちょっと変身させるもの。 今日も私は"変身"して、仲間と一緒に社会の手強い奴らと格闘して、時々男性の手助けを借りたりしながらも、最終的には自分自身の力で道を切り拓く。まさに、セーラームーンが根付いてた。笑

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2022/02/11

#本 #読書 #セーラームーン世代の社会論 #美少女戦士セーラームーン 発売当初、気になっていた本。内容はそれほど重くなく、サクッと読めました。 私はこの本のセーラームーン世代よりは少し上になりますが、いや、でも私だってセーラームーン世代……

Posted byブクログ

2021/10/30

 最近ウラネプソングにハマって、何度目かのセラムンブームが再燃しているので読了。もちろん「世代」で括られているので、無理があるものもあったが、私には当てはまるものが多かった。考察や分類の仕方に男性が書いた感を感じた。SPEEDもモーニングも好きだし、何より可愛さより強さ、カッコよ...

 最近ウラネプソングにハマって、何度目かのセラムンブームが再燃しているので読了。もちろん「世代」で括られているので、無理があるものもあったが、私には当てはまるものが多かった。考察や分類の仕方に男性が書いた感を感じた。SPEEDもモーニングも好きだし、何より可愛さより強さ、カッコよさが前面に押し出されている所が好きだ。  特に6章のジェンダー論辺りで、自覚していないが、幼少期に多大な影響を受けていたんだろうなと感じた。ジェンダーに限らず。スターライツの設定は当時小学生の私には理解が難しかったが、今でもよくわからない。武内先生の意図や思いが書かれた本などもあれば読んでみたい。  このキャラが好きな人はこんな性格、といったキャラ占いのようなものがあったが、全然当てはまらなかった。ジュピター推しの理由は、長身でカッコいい女性への憧れである。だからウラヌスも好きだし、吉澤ひとみやシシド・カフカなど、子どもの頃から好みがブレないな、としみじみ。

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2021/08/21

著者の所感ぽい感じは否めないけど、面白くはあり一気読み。 セーラームーンで培った、だけじゃなく、なぜセーラームーンが生まれたか、を語ったものも読みたい。 まだまだセーラームーンの謎は解けない。

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2020/09/21

セーラームーンを見てこなかった私に取ってはなかなか共感しづらいポイントも多くありましたが、一つのアニメをここまで掘り下げ、しかも社会情勢と結びつける筆者の想像力と洞察力には感服しました。 セーラームーンに限らず、私たちは幼少期に見ていたアニメ、読んでいたマンガなどから多大なる影...

セーラームーンを見てこなかった私に取ってはなかなか共感しづらいポイントも多くありましたが、一つのアニメをここまで掘り下げ、しかも社会情勢と結びつける筆者の想像力と洞察力には感服しました。 セーラームーンに限らず、私たちは幼少期に見ていたアニメ、読んでいたマンガなどから多大なる影響を受けていることを再認識させられる一冊でした。

Posted byブクログ

2017/06/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

…そんなに面白いものではなかったかな…。時代背景も語り世代論として機能しているけどなまじ自分が該当するからここで述べられている特徴に自分が合致しない、と思ってしまうとひっかかりを覚えてしまう。セーラームーン見てたのに。 p34 あるフィクション作品に置いて、何が「敵」と設定されているのかーー。これを考察することは、その物語に置いて何が”正義”と背てされているのかを探るのに等しい p34-35 ”敵”とはその物語が提唱する”正義”が打ちのめしたいs区の価値観素の者であり、世情や想定視聴者の気質がたぶんに影響される。  視聴者がブルーカラーなら”悪”とは富裕層であり、しちょうしゃが知識人なら”悪”とは衆愚ということになる。いずれにせよ、敵の主張の「逆」がすなわち、その物語が視聴者に同意を求めたい正義の主張である。 セーラームーンのこういう描写や構造、ないしセリフが当時の女児に影響を与え、いまはどんな価値観を彼女たちがもっているのか、という話。 筆者曰く、女性性を捨てず肯定していく姿勢などは月野うさぎに影響されている…とあるけど、自分が子供の頃は女性性を嫌悪するタイプだったからひっかかる。女性性の嫌悪は世代問わず言及されるからそりゃあセーラームーン世代にもいるだろうさと言われたらそれまでなんですが。 6章の表題が「セーラームーン世代の恋とセックスとジェンダー」なんですが、仕方ない面はあるとはいえ紋切り型のフロイト理論で個人的にアレルギー反応がでました。 赤塚図書館 778

Posted byブクログ

2017/03/18

○ありのまま自分・全肯定 ○のび太とドラえもん(団塊ジュニア〜)⇔うさぎとルナ(アラサー) 万能の他者を探す⇔自己変革・進化 魚を与える⇔釣り竿を与える ○かわいさや少女性に商品価値があることに気づいた上でかわいげをキープし続ける ○母娘共演の物語構造→母性感の獲得・博愛主義(敵...

○ありのまま自分・全肯定 ○のび太とドラえもん(団塊ジュニア〜)⇔うさぎとルナ(アラサー) 万能の他者を探す⇔自己変革・進化 魚を与える⇔釣り竿を与える ○かわいさや少女性に商品価値があることに気づいた上でかわいげをキープし続ける ○母娘共演の物語構造→母性感の獲得・博愛主義(敵も親友たちも彼氏も娘も) ○80年代のナウシカ、90年代のうさぎ 高潔×美少女×母性×神性 ○女子の欲望すべて(⇔男受け) egg,SPEED,プリクラ,ASAYAN ○同タイミングに3つの世代のシンボルとなった赤名リカ・森高千里・セーラームーン ○LGBTや多様な愛への寛容性

Posted byブクログ

2016/11/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

セーラームーンファンが読む本では無いです。読んでて誰も気分が良くならないと思うし、作品愛に溢れている感じも読み取れず、むしろタイトルにセーラームーンが入ってることが残念です

Posted byブクログ

2016/06/23

アラサー向きのマーチャンダイジングとして再ブームに火がついたセーラームーン。踊らされているということも自覚しているけれども、やっぱりセーラームーンは1987年生まれの私には懐かしい思い出がいっぱい詰まっており、避けることはできないアニメなんだと最近改めて思わされている。さて、そう...

アラサー向きのマーチャンダイジングとして再ブームに火がついたセーラームーン。踊らされているということも自覚しているけれども、やっぱりセーラームーンは1987年生まれの私には懐かしい思い出がいっぱい詰まっており、避けることはできないアニメなんだと最近改めて思わされている。さて、そうはいってもほとんど忘れていたよね、敵チームの名前とか、ストーリーとか。この本読みながら、ネッとで画像検索などしては思い出して納得したり。実際のアニメや漫画イラスト使えないのは、、まぁ仕方がありません。たくさんの権利問題の壁を乗り越えなければならなくなる。。 内容はけっこう全体的に楽しめました。なんとなく対象世代に媚び売ってるような気がしないでもないけれど。実際わたしたち世代がそういう価値観を持っているかは定かではいけれど、理論としては面白いと思いました。 それにしても。。たしかに、変身解除シーンや、SEEDの歌詞にはびっくり。子ども向きアニメのわりにLGBTのキャラデザは豊富だし!その頃のシリーズはもう観ていなかったけれど、前世女性で現世男性(あくまでも身体の話)って!!!画期的でしょ。 まぁ、わたしは少女時代に観ていただけなので楽しく読めたけれど、本当のセーラームーンファンには物足りない考察かもしれない。

Posted byブクログ