ラプラスの魔女 の商品レビュー
事件のトリックを追いかけるのではなく、人との繋がりを追いかけていくのは今までの作品とは違う感じがある。 続編がでるのか、今後のラプラス達に期待!
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東野圭吾の作品を,個人的には大きく2つに分類している。一つは,現実世界でも起こり得る設定の下描かれた作品(流星の絆・さまよう刃・加賀シリーズなど)。もう一つは,現実世界では到底起こり得ない能力を持った登場人物が描かれる作品(ダイイングアイ・分身・プラチナデータなど)。本作は後者で...
東野圭吾の作品を,個人的には大きく2つに分類している。一つは,現実世界でも起こり得る設定の下描かれた作品(流星の絆・さまよう刃・加賀シリーズなど)。もう一つは,現実世界では到底起こり得ない能力を持った登場人物が描かれる作品(ダイイングアイ・分身・プラチナデータなど)。本作は後者である。予測能力に長けたラプラスの悪魔と魔女はこの後どうやって生きていくんだろうか。 『魔力の胎動』は現在図書館の順番待ちなので楽しみ! 東野圭吾らしい,スラスラ読み進めることができ,心にずしんと暗い影を落とす読み味も健在だけど,その影が今回は比較的ライトだった気がする。その分,読了後に心に残るものも少ない。 復讐劇に巻き込まれた人が誰も不幸にならなくて良かった。
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映画化されると聞き、図書館で借りてみた。 冊数が相当あったらしく、 予約人数が多かったのにすぐにきたので 公開前に読むことが出来たのは幸い。 リリーフランキーが謙人の父だとばかり思っていたら 円華の父親役で、謙人の父は豊川悦司だった。 これ、逆じゃないだろうか。 リリーフランキーさんには申し訳ないが 天才医師はどう考えても豊川さんの方がピッタリだと思う。 話が脱線したので作品に戻ると、 『超常現象を利用した殺人は立証できるのか』 実際にはもちろん、小説の中ですら難しいようだ。 証明できなかったことはなかったことと同義らしく、 これから先も謙人が捕まることはないだろう。 それは予知能力の有無には関係なく、 『捕まえても無駄だから』という理由になりそうだけど。 だってもし捕まえたとして再現できるのは円華だけ。 でも円華は謙人に特別な思い入れがあるようだから 彼の不利になるようなことはしないだろう。 全体的には青江教授と同じく 「ありえない!」のオンパレードであり、 またそっち方面に詳しくない者としては、 説明されてもピンとこない。 実現可能なことなのかどうかすらよくわからない。 (一応提言してる哲学者がいる時点では 仮説であったとしても成り立っているのだろうが) 全体的には星3つの評価だが、 唯一、目的を最後まで成し遂げた(と私は思っている)点で 星4つの評価をした。
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大変面白く一気に読ませてもらった。さすが東野圭吾。今回もあっと驚くような推理を楽しませてもらった。 ただ・・・東野圭吾作品の中では「中の上」と言ったところだろうか?トリックが科学的に遂行不可能なのは解せない。ミステリと言うよりSFなんだろうね。そのつもりで読まなきゃダメだったな。登場人物は魅力的なので映像化には向いているだろう。誰を主軸にしても面白いドラマになると思う。 ただラストは尻切れトンボ的に終わった感がある。 エピローグの円華の強盗に対するファインプレーは、大筋とは関係がなく、必要なかったのでは?と感じた。
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「ラプラスの悪魔」とは、ある状態で物理的なステータスが分かったと仮定して、さらにそれを物理的に解析する能力があればその後何が起こるか全て予想できる、そんな存在は悪魔に等しいという説。果たしてメインの主人公は誰?魔女だから円華?映画化されキャストは、青江が櫻井翔、円華が広瀬すず、謙...
「ラプラスの悪魔」とは、ある状態で物理的なステータスが分かったと仮定して、さらにそれを物理的に解析する能力があればその後何が起こるか全て予想できる、そんな存在は悪魔に等しいという説。果たしてメインの主人公は誰?魔女だから円華?映画化されキャストは、青江が櫻井翔、円華が広瀬すず、謙人が福士蒼汰、才生が豊川悦司だが円華は果たして魔女と呼べるようなインパクトなのだろうか?謙人の登場までの前置きが長く最後のヤマがあっけない感じで、もっとクールに締めくくってほしかったのが自身の感想。
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積読みになってた本。購入当初途中でギブアップしちゃってたけど、映画公開前に読まなくちゃ!読みたいな!っと頁を開いてから一気読みでした。東野さんの頭の中どうなってるのかしら?ジェットコースターみたいな読了感。先が気になって夜更かし決定でした♪ちょこっと『プラチナデータ』的な要素も有...
積読みになってた本。購入当初途中でギブアップしちゃってたけど、映画公開前に読まなくちゃ!読みたいな!っと頁を開いてから一気読みでした。東野さんの頭の中どうなってるのかしら?ジェットコースターみたいな読了感。先が気になって夜更かし決定でした♪ちょこっと『プラチナデータ』的な要素も有り、映画ではどんな風に描かれるのかな?と期待しながら、続けて『魔力の胎動』読もうっと。
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実写映画化されると聞いたので読んでみたが、 微妙…というか、この内容を映像で説明するのは相当難しいんじゃないか? なんせ説明的長台詞(しかも取っ付きづらい)がバンバン出てくるし。 当然セリフだけで理解できるはずもなし、一体三池監督はどう料理するのやら。 と、小説関係ないところで興...
実写映画化されると聞いたので読んでみたが、 微妙…というか、この内容を映像で説明するのは相当難しいんじゃないか? なんせ説明的長台詞(しかも取っ付きづらい)がバンバン出てくるし。 当然セリフだけで理解できるはずもなし、一体三池監督はどう料理するのやら。 と、小説関係ないところで興味がわいてくる
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映画化になるというので読んでみました。 初っ端にいきなりの竜巻。その竜巻が何の伏線なのかわからぬまま本編に。 本編ではあれこれとこれから起こる現象を言い当てる少女と温泉街のある山で起こる硫化水素噴出死亡事例。本当に事故なのか、それとも故意なのかわからぬまま調査を依頼された大学の研...
映画化になるというので読んでみました。 初っ端にいきなりの竜巻。その竜巻が何の伏線なのかわからぬまま本編に。 本編ではあれこれとこれから起こる現象を言い当てる少女と温泉街のある山で起こる硫化水素噴出死亡事例。本当に事故なのか、それとも故意なのかわからぬまま調査を依頼された大学の研究者。 映画のキャストを見ると、櫻井君だけがやや違和感。でも映画はこれからなのでいい意味で期待を裏切ってくれることを願います。 さて、ありとあらゆるデータと全ての現象が解析されたならば、未来予想は可能だとか。 本編では、医療技術的には夢のような治療を経て得た能力というのが出てきますが、 未来が予測できるというのは、幸福であり不幸であるとも言えるのかも。もちろん不幸にならないように予測できた時点で回避できればいいのかもしれませんが、知らない方がいいこともたくさんあるだろうに、と思ってしまう平凡な私でした。
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久しぶりの東野圭吾作品。超能力者の話かと思っていたけど、きちんと科学的に理由付けされたストーリーになっていました。 様々な視点で話が変わっていき、どうやって繋がるのかと思っていたら、しっかりと風呂敷を畳んでくれました。さすが東野圭吾です。 好みかどうかと言われると、私のドンピシャ...
久しぶりの東野圭吾作品。超能力者の話かと思っていたけど、きちんと科学的に理由付けされたストーリーになっていました。 様々な視点で話が変わっていき、どうやって繋がるのかと思っていたら、しっかりと風呂敷を畳んでくれました。さすが東野圭吾です。 好みかどうかと言われると、私のドンピシャの好みではなかっですけど。
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映画化になるというので手に取りました。 東野さんの作品が好きで色々な作品を読んでいますが、 何となく初めの印象がガリレオシリーズのように なっていくのかと想像していましたが、 少々違ってくるところが面白くなっていくのですが。 つい最近に「人魚の眠る家」を読了したばかりだったの...
映画化になるというので手に取りました。 東野さんの作品が好きで色々な作品を読んでいますが、 何となく初めの印象がガリレオシリーズのように なっていくのかと想像していましたが、 少々違ってくるところが面白くなっていくのですが。 つい最近に「人魚の眠る家」を読了したばかりだったので その要素も入っていたので最先端の医療技術というものは 人の想像をはるかに超えて人生観も変えてしまうような印象でした。 ラプラスの魔女になった女性とラプラスの悪魔になってしまった男性。 自分の意思ではなくありことがきっかけで そうならざるおえなかったとしても、 魔女になってしまった方はまだ良いとしても、 悪魔になってしまった方は本当に取返しのつかないことだと思います。 こうなってしまったのもこのストーリーの鍵でもある 父子性欠陥症という聞きなれないものがありましたが、 実際にこのようなものがあるのだと思うと怖いです。 「未来がどうなるか不明だから、人は夢を持てる。」と 「世界は一部の天才や、あなたのような狂った人間たちだけに 動かされているわけじゃない。 一見何の変哲もなく、価値もなさそうな人々ことが 重要な構成要素だ。」 という言葉も印象的で科学が進歩している咋今ですが 何処まで人間らしく保つ出来ることが出来るかということも これも今生きている人間にかかっているかと思いました。 「人間は原子だ。一つ一つは凡庸で、 無自覚に生きているだけだとしても、 集合体となった時、劇的な物理方程式を実現していく。」 という言葉が人を物理的に表現しているところが 東野さんらしくて説得力があるなと思わされました。 今回は特殊な能力がいくつか出てきますが、 これは読んでいるとあまりインパクトが無いと思いますが、 映像化してみるとインパクトが強くなるので見応えが ありそうな気がしました。 ラストの未来は一体どうなっているのか・・・ その問いに知らないほうがきっと幸せだよ というのがとても意味深に思えて余韻を漂わせています。 今までの東野さんの作品とは一味った印象で インパクトがやや薄い感じがしましたが、 ストーリーは面白くて引き込まれてかなり厚みのある本でしたが 捲る手が止まらずにあっという間に読み終えてしまいました。 空想科学ミステリーといっても過言ではなく、 今までのミステリーの概念を変えた作品だと思いました。
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