チームの力 の商品レビュー
構造構成主義による「ふんばろう東日本支援プロジェクト」の運営を丁寧に説明していて、なるほど構造構成主義とはこういうものかとある程度分かりました。 しかし、構造構成主義というツールを使ったからといって、著者のような家電プロジェクトや重機プロジェクトを思い付くわけがないと感じました。...
構造構成主義による「ふんばろう東日本支援プロジェクト」の運営を丁寧に説明していて、なるほど構造構成主義とはこういうものかとある程度分かりました。 しかし、構造構成主義というツールを使ったからといって、著者のような家電プロジェクトや重機プロジェクトを思い付くわけがないと感じました。つまり、構造構成主義を勉強しても素晴らしアイデアが出てくるわけではない、著者の発想力や閃きが日本最大級のボランティア団体を作ったのだと感じます。 信念対立の解消には、お互いの立場に基づく関心から出発すれば良いと言いますが、この件がどうも引っ掛かります。本書や前書を読むと、『○○という前提(関心)があるなら××になる』というような定式化・アルゴリズム化している感じを受けます。 信念対立については幕末の動乱期を思い浮かべます。幕末志士達は、己の信念によって、攘夷/開国、尊皇/佐幕/公武合体だったりと、様々に分けられます。それらについて、著者は『前提となる関心が異なるから対立が起こる』と言っているので、『じゃあ関心が同じだったら信念も同じになるのか?』と疑問を持ちます。それはさすがに言い過ぎでしょうが、なんかそんなニュアンスを受けます。ただ、相手の背後にある関心に注目するのは瞠目です。 あと、『信念の対立は和解できないことがある。それは相手を認め合い尊重する姿勢が大事である』という終盤の開き直りにはちょっとガッカリでした。それを言ったらファイヤアーベントの『何でもアリ』で良いじゃん!って思いました。 僕の評価はA-にします。
Posted by
チームが機能した時、しなかった時、 それぞれを振り返った時の原理原則がここに書かれていました。 応用がイメージできない体験談を聴くより、 行動がイメージできない学説を聴くより、 この本を読むことをおすすめします。
Posted by
構造構成主義、興味深いです。 価値の原理、方法の原理、人間の原理からの考察。 ここまでシンプルに絞れるのか、と思いました。 そしてこれを自分たちで実践するのは、簡単ではないな、とも。 信念対立についての考察も、日常的に出会うところなので、確認の意味でも参考になりました。 私...
構造構成主義、興味深いです。 価値の原理、方法の原理、人間の原理からの考察。 ここまでシンプルに絞れるのか、と思いました。 そしてこれを自分たちで実践するのは、簡単ではないな、とも。 信念対立についての考察も、日常的に出会うところなので、確認の意味でも参考になりました。 私たちが価値判断を行う時、それは自らの関心に影響を受けている。そしてその関心には根拠となる物語がある。 お互いを認め合うことができれば、それでいい、という落とし所もいいな、と思いました。 自分の現場でも、構造構成主義を活用していこうと思います。
Posted by
著者の作品、構造構成主義ともに初めてでしたが、価値の原理、方法の原理、人間の原理はどれも役立つ考え方だと思いました。 互いの関心の相違や価値観の相違が認識されていないままに行われる議論。明確な目的がないままに存在する手順。こういったことは日常的にあります。 これらをより意味の...
著者の作品、構造構成主義ともに初めてでしたが、価値の原理、方法の原理、人間の原理はどれも役立つ考え方だと思いました。 互いの関心の相違や価値観の相違が認識されていないままに行われる議論。明確な目的がないままに存在する手順。こういったことは日常的にあります。 これらをより意味のあるものにしていくために、まさに価値の原理や方法の原理の考え方を身につける必要があると思いました。 繰り返し読んで理解を深めたいと思います。また、著者の他の作品も読んでみたいと思います。
Posted by
総論は賛成。 見落としが多い。つまり、自説の主張はなんとなくわかるけど、他との相対的位置関係や、なぜそれが重要なのか、とか歴史的背景がないので、この理論や技術?が僕らにどういうメリットがあるのか全く想像が至らなかった。編集者の問題だと思うけど。 自分を見ているようで、恥ずかしい。
Posted by
「きっかけ(契機)によって、何らかの関心を持つようになり、その関心に応じて物事の価値判断をするようになる。」 自分のチームメンバに、どのような価値観を持っていて、何に関心があり、それはなぜか?をヒアリングしてみようと思う。 それから、「できるだけその人の関心と能力にみあった仕事...
「きっかけ(契機)によって、何らかの関心を持つようになり、その関心に応じて物事の価値判断をするようになる。」 自分のチームメンバに、どのような価値観を持っていて、何に関心があり、それはなぜか?をヒアリングしてみようと思う。 それから、「できるだけその人の関心と能力にみあった仕事や役職を与えること」でチームをより良くしていきたい。
Posted by
副題の「”新”組織論」に偽りなく、現時点で最先端をゆく組織論と感じました。 本書は、著者が立ち上げた「ふんばろう東日本支援プロジェクト」を、改めて論理的に振り返った組織マネジメント論です。マネジメント分野で最も高度で難しいとされる非営利活動のボランティアマネジメントに関するヒント...
副題の「”新”組織論」に偽りなく、現時点で最先端をゆく組織論と感じました。 本書は、著者が立ち上げた「ふんばろう東日本支援プロジェクト」を、改めて論理的に振り返った組織マネジメント論です。マネジメント分野で最も高度で難しいとされる非営利活動のボランティアマネジメントに関するヒントが多数盛り込まれており、すぐに役立つ内容になっています。 組織論の本は、自分の専門だけに、数多く読みましたが、これまでの組織論の常識を覆す要素が複数ありました。プロジェクト型業務が増加する中、非営利活動の実践者に留まらず、営利活動のビジネスパーソンにも是非お薦めしたい一冊です。
Posted by
応用が無限に広がる構造構成主義によるチーム理論。 職場の活動、環境を整備してく上では外せないことばかり。 『状況』、『目的』の把握に、もっと集中していくことが大事!
Posted by
ほぼ日で出会った西条さんに、教育の世界の仲間たちも注目していた。価値の原理、方法の原理、人間の原理、クラスでも、職場でも使えそうだ。
Posted by
人間は何を言ったかよりも何をしているかをみる 理念が素晴らしくてもやっていることが全然違えば人は離れていく。 あのことがあったから、こんなふうになれたと思うことができる、それが目指すべき未来 何が良いかと問う前に必ず、何をしたいかを明らかにする。チームの目的も立ち上げることから維...
人間は何を言ったかよりも何をしているかをみる 理念が素晴らしくてもやっていることが全然違えば人は離れていく。 あのことがあったから、こんなふうになれたと思うことができる、それが目指すべき未来 何が良いかと問う前に必ず、何をしたいかを明らかにする。チームの目的も立ち上げることから維持、発展へ。 会社は社員を幸せにするためにある。そのことを通じて良い会社をつくり、地域や社会に貢献する。
Posted by