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日米開戦の正体 の商品レビュー

3.9

13件のお客様レビュー

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2015/07/14

読了。 著者は「戦後史の正体」で有名になった孫埼亨。 分かり易い反米親中思想の持ち主だが、日米開戦に至る実相を日露戦争の戦後処理から丹念に読み解く良書。 当時から無謀な外交施策に対し、アンチテーゼを投げかける人は国民にも国家中枢にもいた。 にも拘らず、斯様な国体を破壊しかねない国...

読了。 著者は「戦後史の正体」で有名になった孫埼亨。 分かり易い反米親中思想の持ち主だが、日米開戦に至る実相を日露戦争の戦後処理から丹念に読み解く良書。 当時から無謀な外交施策に対し、アンチテーゼを投げかける人は国民にも国家中枢にもいた。 にも拘らず、斯様な国体を破壊しかねない国策を執るに至ったか。 "世界の指導者で、一定の知的水準を達成するという条件を満たしていない国がどこにあるのでしょうか" そういう意味では、日本は未だ変わっていないのかもしれない。

Posted byブクログ

2015/07/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

日本はなぜあの真珠湾攻撃を行い、国を破滅させたのかを問う本。詳細な事実探求は著者の得意とするところ。当事者の証言をつなぎ合わせて、原因を探る。戦略無き日本の指導者層、米中をはじめ国際政治軍事情勢・状況への圧倒的な無知・無定見と都合の良い楽観、場当たり的な戦線の拡大、軍の独断専行と中央政府の弱腰・追認、国民とそれに追従するマスコミの好戦的風潮、そして中国全土(満州以外)への戦線拡大や対米開戦は必敗と主張する、幣原・宇垣・石原莞爾(意外であったが、陸軍は満州を守るだけで手一杯であり、戦線の拡大は破滅と主張し続けた)・米内・山本らをことごとく更迭・左遷・配置換えして中央から排除し、戦争へと進んでいった。これらを痛切に反省・研究する必要が有る。が、今の国家指導者層から国民までは70年前を学んでいるのだろうか。

Posted byブクログ

2015/05/26

日米開戦が起こらず、こんなアホな陸海軍がもし残っていたら、その方が怖いかもしれませんよ、非常に多くの人たちがその当時の政治指導者、官僚、軍人に犬死にさせられたわけですが、そのことで、少なくとも旧陸海軍はなくなったです、官僚さまはそのままいますよ、これを孫﨑さんは何とかできるのです...

日米開戦が起こらず、こんなアホな陸海軍がもし残っていたら、その方が怖いかもしれませんよ、非常に多くの人たちがその当時の政治指導者、官僚、軍人に犬死にさせられたわけですが、そのことで、少なくとも旧陸海軍はなくなったです、官僚さまはそのままいますよ、これを孫﨑さんは何とかできるのですか??

Posted byブクログ