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低欲望社会 の商品レビュー

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34件のお客様レビュー

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2015/05/29

こちらの本も読んでほしい1冊です。大前研一さんの本は誰でも理解できるようにシンプルにわかりやすく書かれています。 現在社会の問題がこの1冊でよく把握できますので。

Posted byブクログ

2015/05/24

 皆が等しく貧乏になる方向性がアベノミクスであり、三本の矢はケインズ経済が効果がある国ならまだしも日本においては効果がないという論調で、日本人に対して自分で考え、海外に飛び出していけるような尖った人材を育てるべきと説く。ピケティもクルーグマンも日本をわかっていないとバッサリ。  ...

 皆が等しく貧乏になる方向性がアベノミクスであり、三本の矢はケインズ経済が効果がある国ならまだしも日本においては効果がないという論調で、日本人に対して自分で考え、海外に飛び出していけるような尖った人材を育てるべきと説く。ピケティもクルーグマンも日本をわかっていないとバッサリ。  改めてピケティについて。日本に来日したピケティは、日本について格差の拡大、消費税増税の結果いまいち、資産家の高所得層に高税を課し、資産を持たない若者や中所得層の所得税を下げる累進課税にすべきという指摘をした。ピケティ理論は、資本収益率が経済成長率よりも高いため、多くの富を持つものが、さらに富を蓄積して不平等は世襲によって続く。それを是正するには、資産に対する課税強化が必要だというもの。しかし、日本は資産収益率がきわめて低い国であり、累進課税にすることでお金持ちは完全に日本から脱出してしまう。公平性を失うことによる日本経済への信頼もなくなるはずだ。であれば、資産課税をフラットにかけて、高所得者も含めて日本自体に価値を見出している人はこぞって投資できるようにすればよい。  人口減少と欲の無い若者たち。これを低欲望社会と読んだ大前氏はさすが言い得て妙だ。彼らと話していると、必ずしも欲がないというわけでも無い。しかし、自分から進んで何かをする事に対してブレーキがかかる。ちょっと押して上げる必要性を仕事でもプライベートでも感じるので、アベノミクスではお金が経済に流れてこないはずである。心理を和ませることができれば、16兆円の個人資産が表に出てくる。この時をどうやって現実にするか。来るアベノミクスの崩壊に備えて、資産の移動などの準備もやっておこう。

Posted byブクログ

2015/05/06

長野の駐車場経営者 景気がいいと、1万円札ビンサツ、わるいと1000円札、100円玉、しわくちゃのお札 日本の最大の問題は人口減少、団塊ジュニアの次がいない 低金利なのでだれもお金を借りない 日本が変わらない元凶 老人の居座り 異次元緩和に出口なし、まず日銀がパンク 優...

長野の駐車場経営者 景気がいいと、1万円札ビンサツ、わるいと1000円札、100円玉、しわくちゃのお札 日本の最大の問題は人口減少、団塊ジュニアの次がいない 低金利なのでだれもお金を借りない 日本が変わらない元凶 老人の居座り 異次元緩和に出口なし、まず日銀がパンク 優れたトップは一つのことだけをいう 悪い上司 マイクロマネジメント 時価3%の配当を維持するため余力が必要 内部留保 節税スキーム ダブルアイリッシュ、ダッチサンドイッチ ハイパーインフレで地獄を見るのは年金受給者 カネの価値は変わっても、受け取る金額は同じだから。定額預金やタンス預金も紙くず同然になってしまう 資産をもっているひとはハイパーインフレに備えて、キャッシュを産む不動産(好立地のマンションなど)や株にしておくべき 穀物 アメリカ、オーストラリア、カナダなど面積大国が勝つ オランダ 1986にスペインとポルトガルがECに加盟 無課税の安価な農産物が入ってきた 危機感を抱いたオランダは、選択と集中で施設園芸にフォーカスするとともに、農業を農民中心に考えずに産業と捉えて地域別に農地と生産品目を集約するなど改革を断行し、付加価値の高いクオリティ農業にシフトした 米が自給できても、いざというときには石油の備蓄が先に切れるので、灌漑もできない、トラクターも動かない、肥料も作れない オランダは世界第二位の農業輸出国でありながら穀物の自給率は14% 日本の半分 施設園芸 トマト、パブリカ、きゅうりの3品目で栽培面積の8割 スマートアグリ エストニア eガバメント x-road 世界でもっとも進んだ国民DB ICチップの入ったIDカード 国民IDチップを格納したSIM カード入りのスマートホンでeガバメントのポータルサイトにログインや電子文書への署名もできる 銀行口座の取引も国が把握 税金は自動計算 納税申告不要 税理士、会計士が消滅

Posted byブクログ

2015/04/28

大前さんの雑誌連載をベースに一部書き下ろしの社会論。雑誌連載を抜粋がメインであるが、再構成に工夫されており、一連としてスムースに読めるし、全体感はある。さすが、大前さんという感じであるが、正直”瞬発力”で書いた文章という感を否めない。一章二章の現状認識と課題は、それはそれとして受...

大前さんの雑誌連載をベースに一部書き下ろしの社会論。雑誌連載を抜粋がメインであるが、再構成に工夫されており、一連としてスムースに読めるし、全体感はある。さすが、大前さんという感じであるが、正直”瞬発力”で書いた文章という感を否めない。一章二章の現状認識と課題は、それはそれとして受け止められたが、三章の「では?どう乗り越える?」の解決策に出ている「都心再開発」案は、これまでの氏の提案としてずっと続いてきているが、ちょっと乱暴というか雑ではないか?たとえ移民導入の政策がうまくいったとしても(おそらくうまくいかない)、大きな成長が実現できる社会でない人口減少の社会に大きなオフィス受容なり住宅需要が、既存ストックを含めて考えた時あるのかどうか? と、疑問を感じる部分もあるにはあるが、それはそれでいろいろ考えさせてくれるよい本であると思う。

Posted byブクログ