正規表現技術入門 の商品レビュー
正規表現についての、使い方・歴史・背景となる技術をひととおり解説したまさに正しくタイトルどおりの本。 第一章で使い方の説明はあり基本的なことは網羅されているのだが、記述が圧縮されているので、Webなどで例を確認しながら読むか、他の書き方入門みたいなものを併読した方がいいと思う。以...
正規表現についての、使い方・歴史・背景となる技術をひととおり解説したまさに正しくタイトルどおりの本。 第一章で使い方の説明はあり基本的なことは網羅されているのだが、記述が圧縮されているので、Webなどで例を確認しながら読むか、他の書き方入門みたいなものを併読した方がいいと思う。以降の背景となる理論や歴史についての記述にも似たような傾向はあるので『計算理論の基礎 [原著第2版] 1.オートマトンと言語』で補いながら読むといいかも。 いずれにせよ、一冊でこれだけ”「正規表現」の技術”について網羅的に書かれた本はないし、正規表現の知識はITで基本となるものなので、じっくり読んでみるといい。ITのちょっとした技術にどれだけ理論の裏付けがあるのか理解することはとても重要だと思う。
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正規表現の原理について知りたくなったので購入 1章 [入門]正規表現 正規表現は演算である。そのうち基本演算は連接、選択、繰り返しである。 ほかに量指定、ドット、文字クラス、エスケープシーケンス、アンカー キャプチャと置換は知らなかった。先読み、再帰、後方参照に至っては ...
正規表現の原理について知りたくなったので購入 1章 [入門]正規表現 正規表現は演算である。そのうち基本演算は連接、選択、繰り返しである。 ほかに量指定、ドット、文字クラス、エスケープシーケンス、アンカー キャプチャと置換は知らなかった。先読み、再帰、後方参照に至っては よくわからなかったのでパス。 2章 正規表現の歴史 単なる便利な文字列検索技術と思っていたがちゃんと数学的な裏付けが あることを知った。 3章 プログラマのための一歩進んだ正規表現 電話番号にマッチする真の正規表現 http://blog.livedoor.jp/nipotan/archives/17526053.html 4章 DFA型エンジン 有限オートマトンを基盤とした正規表現エンジンの実装の詳細 grepのソースをつかって説明 5章 VM型エンジン Rubyの正規表現エンジンを例に使ってVM型エンジンの解説 6章 正規表現エンジンの三大技術動向 JITコンパイル、固定文字列探索、ビットパラレル手法など 正規表現の高速化技術についての解説 7章 正規表現の落とし穴 かなり高度になってきたので省略 8章 正規表現を超えて かなり高度になってきたので省略 いろんな言語に採用され広く使われ、なおかつ歴史があるものはちゃんとしたバックボーンが あることを知った。 参考文献にあったオライリーの「詳細 正規表現」は500ページ以上もあったので読むのはやめておこう。 こんなページを見つけた「正規表現エンジンを作ろう」 https://codezine.jp/article/corner/237 40行以内で正規表現エンジンを構築 https://postd.cc/build-your-own-regex/
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正規表現のエンジンにはDFA型とVM型がある。 DFA型はオートマトン(状態遷移図みたいな)を構築して、機能を実現する。 処理は高速だが、正規表現の拡張機能への対応が困難 VM型は、各種言語の正規表現ライブラリなどで利用されている。 ある言語で使用していた正規表現を、別言語に...
正規表現のエンジンにはDFA型とVM型がある。 DFA型はオートマトン(状態遷移図みたいな)を構築して、機能を実現する。 処理は高速だが、正規表現の拡張機能への対応が困難 VM型は、各種言語の正規表現ライブラリなどで利用されている。 ある言語で使用していた正規表現を、別言語に移植したら結果が異なったり、速度が著しく遅くなったりと言うこともあるそうだ。 拡張機能への対応がサポートされている。
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http://public-errata.appspot.com/errata/book/9784774172705/
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正規表現のアルゴリズムや数学的背景の学習者向け この本は正規表現で使われている技術やアルゴリズムについて解説された本だ。 アルゴリズムの勉強を行いたいというプログラマーをメインの読者として想定されているように思った。 単に正規表現の勉強や参考にしたいと考えるならこの本はやめた...
正規表現のアルゴリズムや数学的背景の学習者向け この本は正規表現で使われている技術やアルゴリズムについて解説された本だ。 アルゴリズムの勉強を行いたいというプログラマーをメインの読者として想定されているように思った。 単に正規表現の勉強や参考にしたいと考えるならこの本はやめたほうがいい。代わりに詳説正規表現を読んだほうがいい。 正規表現についての説明もなくはないが,どちらかというとこの本はアルゴリズムや論理,数学的説明などがされている。正規表現も使い方に関する説明はそこまで参考にならない。 正規表現のライブラリとして比較的メジャーとされている鬼雲とよばれるエンジンの作者が直々にソースコードを解説している部分がある。おそらく,こういう部分の解説を期待して読む本なのだろうと思った。 その他,正規表現の歴史についても書かれていて参考になったが,この本自体にもパールの本や詳説正規表現にもっと詳しく書かれているとあった。 その他10箇所以上で誤字脱字の類が見られた。 なんとなくわかりやすそうに書かれているが,実際はそんなにわかりやすくなく,内容も中途半端な印象を持った。例えば,正規表現のリファレンスとしてはPOSIXが一番古くて言語に依存しないので参照すべきだが,この本では触れられていない。 正規表現の数理的要素について触れるなら,原著者の論文以外にも言及してもいいはずだし。 全体としていまいちな印象だった。正規表現について勉強したいと思ったが,アルゴリズムについては別に興味がなく中盤はだいぶ読み飛ばした。アルゴリズムをみることでなぜパターンによって速度が変わるのか?パフォーマンスの視点からどう書けばいいのかなど,興味深い議論はあったが,あまり深堀されていなかった。特に最後のどのように使い分けるのかなど,ベストプラクティス的なものを掲示していって欲しかった。 自分には合わなかった。 読者をかなり選ぶ本だと思った。
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正規表現の理論的な部分にまで踏み込んで解説した本。 普通に正規表現を使うだけならここまでの内容は必要ないかもしれない。
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