おいしい三姉妹【最高の隣人】 の商品レビュー
初期設定で官能描写に特化できた情交三昧
「馴染みの三姉妹との許嫁決定戦」という初期設定を思いついた時点で粗方の展開や結末はほぼ決まったのではなかろうか、と思える内容である。安直と揶揄される可能性も無いではないが、これによりヒロイン毎の誘惑へのきっかけやアプローチといった前段階で頁を費やすことなく官能成分を増量することが...
「馴染みの三姉妹との許嫁決定戦」という初期設定を思いついた時点で粗方の展開や結末はほぼ決まったのではなかろうか、と思える内容である。安直と揶揄される可能性も無いではないが、これによりヒロイン毎の誘惑へのきっかけやアプローチといった前段階で頁を費やすことなく官能成分を増量することができているようである。代わりに「では始めましょうか」といった味も素っ気もない出だしにもなってしまうのだが、官能面に特化したと割り切ればいやらしいことこの上ない内容とも言えよう。この作者にしては珍しい幕の引き方で違いを出しつつも基本的には良くも悪くもあっけらかんとしたヤリ捲り三昧な作品だったと捉えたい。 となればキャラ立ちの良いヒロインが求められるところだが、セレブで高嶺の花というお隣さんに加えて落ち着きと恥じらいの長女にモデルで奔放な次女、そして箱入り娘で生娘の三女という際立った三姉妹を用意することで応えている。三姉妹はそれぞれに性格もタイプも異なりながら揃って品は良く、それでいて昂り始めると淫猥で大胆な別の顔を見せるギャップがあって悪くない。 最も積極的で全体をリードする次女を軸にすることで長女を引っ張り、そんな長女に導かれる形で奥手な三女もオンナの花を咲かせていく。恋のライバルながら妹達を思いやる長女、他の2人に出し抜かれたと大いに奮起する次女、最初はスムーズに事が運ばない三女など、平坦な話の本線にうねりを加える試みは随所で見ることができ、後半から終盤にかけての3Pから4Pへの移行も手慣れた印象に写るのはベテランらしいところか。次女とのお泊りはモデルならではの行き先ながら、果たしてそこまで遠出する必要はあったのかな?それ以前に旅の途中からヤリ過ぎじゃない?と感じるところだが、まぁ、それはそれでいいか、と思わせるヤリ捲りな毎日である。結末にもその珍しさにきちんと意味を持たせるオチがあったのは作者なりのキリのつけ方だろうか。 官能専門レーベルから出た官能ありきの小説なのでこれで良いとは思うが、果てても果てても続行可能な主人公が途中からまるで白濁液連続噴射マシーンにも見えてくる本作の読後にさしたる感慨も残らないのは少し寂しい面もあるかもしれない。それだけ激甘な官能描写は目白押しと言える。
DSK
- 1
