あぶない叔父さん の商品レビュー
短編連作 タイトルそのままの内容 5作目、‘’あかずの扉‘’でようやく納得いった。 文章がうまくて読み易い。 事件とオーバーラップさせて、主人公の高校生、優斗が等身大に表現されているところも良かった。 事件については、真相はいったいどうして、とついつい先を読みたくなったが、明か...
短編連作 タイトルそのままの内容 5作目、‘’あかずの扉‘’でようやく納得いった。 文章がうまくて読み易い。 事件とオーバーラップさせて、主人公の高校生、優斗が等身大に表現されているところも良かった。 事件については、真相はいったいどうして、とついつい先を読みたくなったが、明かされた後は、これってスレスレやん、と色々な意味で読者側としてギリギリの線に立たされたような気持ちであった。
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麻耶雄嵩先生らしいミステリーでした。 読む前はあの日本を代表する名探偵が登場かと…それを逆手にとるところがまたね。 今後も麻耶雄嵩ミステリーをどんどん期待します。 ぜひ〜
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どんでん返しというほどでもないけれども、そしてそれが論理破綻を来している訳でもないけれど、なかなかシュールな作品かなと思う。まぁ氏の作品はいつもそうなんだけれども。 おじさんの優しさそれを純粋に信じている(振りしてだけのようにも見えなくない)主人公の語らいは、淡々としながら異文化の世界に迷い込んだようなむずがゆさがちょっとだけある。いやいや、それはさすがに無理でしょみたいなトリックとかではないから、あくまで個人的に思う常識にとらわれているだけではあるんだけども、だからといってそれを正義にして納得は難しいなぁと思ってしまう。
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霧の多い過疎の町で起こる事件。 主人公の男子高校生の家は寺。叔父さんは、見た目金田一耕助ぽく、何でも屋をやっている。このおじさんが大好きなんだな。短編集。 って、死んでる原因が叔父さんの過失ばかり~。それは不幸なできことだったね、って僕。えー。1篇だけだよ、叔父さんが関わってないの。 男子高校生は二股をかけるようになり、どちらかを選ばなきゃ、がクライマックス、なのだがどうなったのかわからずに終わる。 麻耶節だね。突っ込みいっぱいいれながら読むべきだね。
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麻耶作品でした。などと書くと普通は変ですが、まあそれが一番の感想なので。表紙絵のシルエットに衣装と仕草、某有名探偵を意識しているのは明らかですが、おじさんは何でも屋。一話目、二話目とおじさんが危ないことをしっかりと認識するのですが、その後の三話目には驚かされました。この微妙な恐怖...
麻耶作品でした。などと書くと普通は変ですが、まあそれが一番の感想なので。表紙絵のシルエットに衣装と仕草、某有名探偵を意識しているのは明らかですが、おじさんは何でも屋。一話目、二話目とおじさんが危ないことをしっかりと認識するのですが、その後の三話目には驚かされました。この微妙な恐怖と読後感は決してファン以外にはお勧めできないし、好みというわけでもないけれどなんだか安心する麻耶ワールド。最終話まで読んで、むしろ語り手である優斗が危なくないか?と妙な不安がやってきました。そしてこれを嫌いじゃない私も危ないかも。
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主人公が大好きな叔父さん 叔父さん…金田一的な描写(笑) 主人公の周りでいろんな事件が起こる なんでも屋の叔父さんがいつも絡んでる …これ、叔父さんやらかしとるやんけ!!(笑) でも主人公は叔父さんを少しも疑わず 仕方ないよ…巻き込まれてかわいそうな叔父さん… そういう意味で すごく新しい!
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うーん、、新しい! はじめての麻耶さんですが、噂通り独特ですねー 完全にやっちゃってるおじさんはもちろんやばいけど、 主人公の甥っ子が実は一番ヤバい。笑 結局、最後どちらの彼女を選んだのかわからずじまい。 2人の女の子の口調が似ていて 口調だけでは判断できないと最後の最後で...
うーん、、新しい! はじめての麻耶さんですが、噂通り独特ですねー 完全にやっちゃってるおじさんはもちろんやばいけど、 主人公の甥っ子が実は一番ヤバい。笑 結局、最後どちらの彼女を選んだのかわからずじまい。 2人の女の子の口調が似ていて 口調だけでは判断できないと最後の最後で気づく。 してやられた感がすごいですw 長編で読みたかったなぁ。 そしたらもっと入り込めたかも。 あまりにもツッコミどころ満載すぎる世界観で、 やっと世界に浸れそう…というところで 終わってしまったので、どこか不完全燃焼です。
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はい、久々の麻耶さん。 普通のミステリーではないと期待していましたが、やっぱり普通じゃなかった。 突っ込みどころ…ではなく、突っ込み待ちが多すぎる。笑 叔父さん、アウトでしょ。 可愛い、ドジ、運が悪い、では絶対済まされないでしょ。 まぁ麻耶さんファンなのでたくさんニヤニヤさせ...
はい、久々の麻耶さん。 普通のミステリーではないと期待していましたが、やっぱり普通じゃなかった。 突っ込みどころ…ではなく、突っ込み待ちが多すぎる。笑 叔父さん、アウトでしょ。 可愛い、ドジ、運が悪い、では絶対済まされないでしょ。 まぁ麻耶さんファンなのでたくさんニヤニヤさせてもらいました。 この人の「探偵」と言えるかどうかギリギリのラインを狙うところ、本当に面白い。 けどそろそろ長編が読みたいです。
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連作短編探偵小説なんだけど、オチというか犯人?が気抜けしてしまうものばかり。叔父さんを最初はサイコパスかよとか考えてたけど、ここまでくると不幸属性がカンストしてるのでは……。外へ出たけど戻ってきたっていうのもここに理由がありそう。 でもこういう探偵小説って今まで読んだことなかったので新鮮ではあった。叔父さんはかわいそうだけど。 ただ、登場人物の人物像が濃い割にそれぞれ個人が持っていた問題は何も解決されず事件のみが解決されていくのがモヤモヤする。中途半端になるのなら掘り下げ無くても良いのでは?とか思ってしまったので☆2にしました。
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面白いタイトル、「あぶない叔父さん」 何が危ないのだろうと気になって手に取りました。 そうしたらもう、ね。 とても優しくてふわふわした人で、頭も良いし、時々ビシッとするのだけれど… あぶないというか、ギリギリというか、怪しいというか、ボーダーラインというか… はっきり言って、事故ですか?!故意ですか?!ゲフゲフ… 主人公は高校生の、斯峨優斗(しが ゆうと)、寺の次男坊。 住職である父の弟、つまり叔父さんは、敷地内の離れに住んで、なんでも屋、便利屋を営んでいる。 狭い田舎町で、定職に就かない叔父さんを悪く言う人もいるけれど、優斗にとって、何でも話せる大人であり、大好きな叔父さんだ。 優斗は、今カノの真紀と、元カノの明美にはさまれ、ずるずると二股を続けている。 悩める彼の周りで次々と人の死ぬ事件が起こって… 常に霧が立ち込めるさびしい田舎町、しかも陰惨な事件ばかり起きるのだが、友人の陽介の明るさや、K田一K助そっくりの風貌の叔父さんの飄々とした様子、そして、繰り返しギャグのようなありえない展開に、ニヤニヤしてしまう。 トリックは非常に手が込んでいて面白いが、それを叔父さんの間抜けさがぶち壊す。 …ぶち壊すところまで含めて、トリックが完成。 『失くした御守』 町の名家の娘が、密室状態から消えた! 駆け落ち?心中?殺人? 『転校生と放火魔』 東京へ引越ししていった、幼なじみの明美が、母の離婚で町に戻ってきた。 連続放火事件が起きて、明美の様子にかげりが… 『最後の海』 優斗の一年上の先輩、枇杷司(びわ つかさ)は病院の次男。 美大へ行って画家になりたいが、ある事情で父親に反対される。 『旧友』 叔父さんの旧友・柳ヶ瀬伸司(やながせ しんじ)は、成功して故郷に帰ってきた。 豪邸を建てるが、ねたむ人もいて… 『あかずの扉』 あけてはいけない。 え、叔父さんの押入れ? (マヤユタカでなくマリユキコだったら、死体くらい隠していそう) 『藁をも掴む』 三角関係をうやむやにしておくとろくなことにならない、という教訓(!?)
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