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MAZE 新装版 の商品レビュー

3.3

57件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

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  3. 3つ

    29

  4. 2つ

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2019/06/25

密室イン密室。 音と影が効果的で、 場面転換はないが飽きさせない、 浮世離れした不思議なストーリー。 まるで演劇を観ているようだった。 陸の果てにある、人が消えるという建物。 超常現象、ミステリー、中盤のホラー感には心臓バクバク。 ラストは地に足が着いた感触。

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2019/05/23

ある建造物のような物体に立ち入った人達はその建物から出て来れなくなる、その調査を行う話。登場人物達のやり取りはユーモラスで明るく、楽しめる。結末がイマイチかな。

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2019/02/03

本を読むのが少し億劫になっている今日この頃だが、もとより新刊に気が惹くものがないこともあって、少し離れたTSUTAYAまで行って中古の本を漁ってみた。 会社近くのブックオフとは規模が違い目当ての本が見つかって、しかも108円で、ちょっと嬉し。 この本は、昨年6月に読んだ「ブラック...

本を読むのが少し億劫になっている今日この頃だが、もとより新刊に気が惹くものがないこともあって、少し離れたTSUTAYAまで行って中古の本を漁ってみた。 会社近くのブックオフとは規模が違い目当ての本が見つかって、しかも108円で、ちょっと嬉し。 この本は、昨年6月に読んだ「ブラック・ベルベット」につながるシリーズ物の1作目。函館が舞台という2作目を探していたのだが、置いてなくてこちらに。 西アジアの果て、丘の上に立つ不思議な建物。かなた昔から「存在しない場所」「有り得ぬ場所」と称され、そこに入った者は忽然と消え去ると言われる。加えて、その丘と建物を守るかのように生い茂る植物…。 なかなか面白い掴みから導入され、その建物の謎に迫る内に、物語はホラー調ミステリーの色を帯びて面白く読ませる。 普通なら初めて読む恵弥と満の人となりを、3作目から遡るのも一興。 どういう話に収束するかと思えば、何となく理に落ちて、これが種明かしだとすれば恵弥らの目的に対する手段が回りくどいというかバランスが悪い気はする。 まあ、それで終わらせずにもうひとつ後口の曖昧さを残すのがこの作者らしいところ。

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2019/01/12

恩田陸さん初読みです。 この方の作品も、ずーっといつか読みたいと思っていて、作品多すぎてどこから手を付けてよいかわからず今に至りました(;^_^A 本屋さんで『ブラック・ベルベット』を手に取り「これ読みたいな」って思ったら、シリーズだったので、まずはその初回を読むことに。 「存...

恩田陸さん初読みです。 この方の作品も、ずーっといつか読みたいと思っていて、作品多すぎてどこから手を付けてよいかわからず今に至りました(;^_^A 本屋さんで『ブラック・ベルベット』を手に取り「これ読みたいな」って思ったら、シリーズだったので、まずはその初回を読むことに。 「存在しない場所」という遺跡の謎を解明するお話。 豆腐のようなその建物には入り口がひとつしかない。その中に入り消えてしまった人がたくさんいる。しかし戻ってくることができた人もいる。その選別の基準は? とても読みやすくて、途中からは先が気になりドキドキしながらあっという間に読了。 面白かった。その着眼点とか展開とか謎とか・・・。 だけど、ちょっと物足りない感じ。 ラストがあっけなくて伏線が結ばれていく楽しみがあまりなかったところがその原因かな? ライトノベル感覚ならちょうどよいのかもしれない。 軽く読めて面白い。 とりあえず、二作目の『クレオパトラ』を読んでみよう♪

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2018/08/20

アジアの西のある場所に豆腐のような白い直方体の建物。中に入ると戻れない人がいるらしい。その謎は一体? 神原恵弥シリーズ第一作みたいですね。最初は、ファンタジー系なのかと思い読もうかどうか迷ったんだけれど。個性的で魅力ある主人公、数々の推理、物語の世界の緊張感、面白かったなあ。そん...

アジアの西のある場所に豆腐のような白い直方体の建物。中に入ると戻れない人がいるらしい。その謎は一体? 神原恵弥シリーズ第一作みたいですね。最初は、ファンタジー系なのかと思い読もうかどうか迷ったんだけれど。個性的で魅力ある主人公、数々の推理、物語の世界の緊張感、面白かったなあ。そんなに長くないこともあってさっと一気読み。白い建物が目に浮かぶほど、印象に残っています。自作も読んでみようと思った。恩田さんってすごい人だなとも思ったよ。

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2018/07/26

「存在しない場所」人が消えることのある場所。不思議な設定の話。真実を知りたくて、ページをめくる手が止まらなくなった。神原恵弥シリーズ1作目。次も楽しみ。

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2018/07/10

存在しない場所と呼ばれている遺跡。 その謎を解明していく満の推理力は見事だなぁと思ったけど、まさかの展開にページをめくる手が止まらなかった。

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2017/08/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

恩田作品で、 登場人物達が船だったり、夜行列車だったりでとりとめもなく会話するシーンが好きなのだが (皆頭がいいので、思いもよらなかった考え方に触れられて面白い。) 今作は安楽椅子探偵ではなく、正に起こっている現場で、そういった会話がされている作品。 勿論一筋縄ではいかないのだが。 超常現象かと思いきや、ミステリー?となり、どんどんきな臭くなっていって。。。 満の存在が不思議だったけれど、メインがセリムだからこそ、だろうか。。。 だとしたら恵弥の頭脳が怖い。。 ラストが3人、なのはひょっとして満の存在、満との会話のおかげなのかな。。 一見、とっつきやすそう。 いかにも、な黒幕感が無かったので。 現在シリーズ化して3作あるそうなので嬉しい。 今回は満目線だったので、恵弥のキャラが掴みきれていないので。 以下のセリフ、ツイッターで営業さんが文句をオカマ口調で言いあうと社内円満、という書き込みを読んだ事があるが 恩田先生はいつも的確にピタリと書き表してくれるなぁ。。 日本人が論理的なのが苦手で 頭ごなしに叱るか、情に訴えるか、他の人もやってるよと言うしか他人を服従させる手段がない 論理、合理的がベストだとはしているけれど、心の底では憎んですらいる。 からの、恵弥氏の上司を説得するセリフが秀逸です。 自分もこんな風にうまく上司をせっつきたい。。。

Posted byブクログ

2017/08/30

え・・・もうお終いですか・・・ オチの回収とかどーすんですか!あれでいいんですか! そもそも主人公恵弥の声がオカマ声で再生されるんです。 出だしはわくわくしていましたが、期待させておきながら お開きですよはないでしょう。 デートで(自身詳しくはないが)万事つつがなく楽しみ・・ ...

え・・・もうお終いですか・・・ オチの回収とかどーすんですか!あれでいいんですか! そもそも主人公恵弥の声がオカマ声で再生されるんです。 出だしはわくわくしていましたが、期待させておきながら お開きですよはないでしょう。 デートで(自身詳しくはないが)万事つつがなく楽しみ・・ 最後の段になってアレですな。一番肝心なところで 「契約はここまでです。またの御利用をよろしく」 なんて宣言された、お預けされたワンちゃんではないですか

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2017/03/31

とても不思議な物語だった。 人が消失してしまう言い伝えが残る建物。 消えた人間たちの話はいくつも語り継がれていて、何故それが起きるのか。 どんなときに消失現象が発生するのか。 一定の法則はそこにあるのか。 何ひとつ、確かなことがわからないまま物語は進んでいく。 主人公である満は様...

とても不思議な物語だった。 人が消失してしまう言い伝えが残る建物。 消えた人間たちの話はいくつも語り継がれていて、何故それが起きるのか。 どんなときに消失現象が発生するのか。 一定の法則はそこにあるのか。 何ひとつ、確かなことがわからないまま物語は進んでいく。 主人公である満は様々な仮説を仲間たちとたて検証していく。 謎に迫っていく過程は読みごたえがあって面白かった。 そしてひとつの真実が明かされる。 提示された事実に満は愕然としながらも、やはり自分自身の目で確かめたいと思うのだけれど。 明かされた真実の向こう側にあったものは何だったのだろう? はっきりと完結していない分だけ、読んでいる側にいろいろな想像をさせる結末になっていた。 幻想的な世界の中で進んでいくミステリーは、恩田さんらしい物語だった。

Posted byブクログ