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ごんたくれ の商品レビュー

3.8

31件のお客様レビュー

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2015/06/28

ほとんどの人が実名で出てくるのに、主人公の二人だけ微妙に名前を変える必要があったのか、読んでいたなんか紛らわしく実名で書いたほうがよかったと思う。絵の世界も大変だ。物語はぐいぐい引き込まれ、とても面白かった。池大雅の人となりが好ましかった。

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2015/06/20

当代一の誉れ高い絵師・円山応挙の弟子・吉村胡雪こと彦太郎。その応挙の絵を絵図とこき下ろし、我こそ京随一の絵師と豪語する深山箏白こと豊蔵。彦太郎が豊蔵を殴りつけるという最悪の出会いから、会えば喧嘩の二人だが、絵師としては認め合い、それぞれ名声を高めながら数奇な人生を歩んでいく―。京...

当代一の誉れ高い絵師・円山応挙の弟子・吉村胡雪こと彦太郎。その応挙の絵を絵図とこき下ろし、我こそ京随一の絵師と豪語する深山箏白こと豊蔵。彦太郎が豊蔵を殴りつけるという最悪の出会いから、会えば喧嘩の二人だが、絵師としては認め合い、それぞれ名声を高めながら数奇な人生を歩んでいく―。京画壇華やかなりし頃を舞台に、天才絵師の矜持と苦悩、数奇な生き様を描いている。

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2015/06/18

曽我蕭白と長澤芦雪をモデルに、京画壇を中心に関西を舞台に繰り広げられる時代小説。 蕭白の雲龍図は、ボストン美術館展のときに、よく見かけましたねー。芦雪の狗児のコロコロした愛らしさも印象的で覚えてたー。 尻すぼみに感じたけど、概ね濃厚な一冊。 大変満足。

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2015/06/13

恥ずかしながら日本画について全く知識がないので面白さが七割減かもしれない(¯―¯٥) 時代や場所が変われども派閥のごたごたと覇権のどろどろの中にあって自分らしさを失わずにいることは難しいのかもしれない。

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2015/06/11

二人の絵師のごんたくれとしての生き様を描く。 深山箏白=曾我蕭白 吉村胡雪=長沢芦雪 名前は別名にしてあるが、主人公二人とも実在の人物をモデルにしているらしい。多少脚色はしてあるだろうが、二人とも破天荒な人物であったのは事実のよう。当然、作中に出てくる二人が描いた絵も実在の作...

二人の絵師のごんたくれとしての生き様を描く。 深山箏白=曾我蕭白 吉村胡雪=長沢芦雪 名前は別名にしてあるが、主人公二人とも実在の人物をモデルにしているらしい。多少脚色はしてあるだろうが、二人とも破天荒な人物であったのは事実のよう。当然、作中に出てくる二人が描いた絵も実在の作品。読みながら、ついついどんな絵か見たくなって、ググってしまった。 最初は主人公が何と言っても絵師だし、地味な話かなぁ、と高を括っていたら、二人のダイナミックな生き様に次第に圧倒され、のめり込んでしまった。読後、心地良いながらも疲労感を覚えたほどで、読み応えたっぷりといった宣伝文句に嘘はない、と思いマス。

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2015/06/07

絵師たちのそれぞれの生き様が描かれる。 本の中から、抜け出てくるような作品群の描写がすごい。 一気に読んだ。

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2015/06/07

+++ 当代一の誉れ高い絵師・円山応挙の弟子・吉村胡雪こと彦太郎。その応挙の絵を絵図とこき下ろし、我こそ京随一の絵師と豪語する深山箏白こと豊蔵。彦太郎が豊蔵を殴りつけるという最悪の出会いから、会えば喧嘩の二人だが、絵師としては認め合い、それぞれ名声を高めながら数奇な人生を歩んでい...

+++ 当代一の誉れ高い絵師・円山応挙の弟子・吉村胡雪こと彦太郎。その応挙の絵を絵図とこき下ろし、我こそ京随一の絵師と豪語する深山箏白こと豊蔵。彦太郎が豊蔵を殴りつけるという最悪の出会いから、会えば喧嘩の二人だが、絵師としては認め合い、それぞれ名声を高めながら数奇な人生を歩んでいく―。京画壇華やかなりし頃を舞台に、天才絵師の矜持と苦悩、数奇な生き様を描いた、読みごたえたっぷりの傑作時代小説! +++ 絵師として、ひとりの人間として、どう生きるかが描かれた物語である。絵師として名が売れたものが人間的にも優れているかと言えば、あながちそうでもなく、ひと癖もふた癖もある人物が大成したりもする。円山応挙という穏やかで技を極めた師匠の下で、その色に染まらない画風を貫きながらも師匠を尊敬し、葛藤し続けた彦太郎と、応挙をも彦太郎もけなし続け、独自の道を行く豊蔵の、絵師としてのぶつかり合いと、人間としての心の通い合いが興味深い。内容紹介のとおり、読みごたえたっぷりの一冊である。

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2015/06/04

何かを極めることに対する執念や覚悟。 他方、己を磨くのではなく、他者を貶めることで相対的に己が上にいられればいいという人間の矮小さ。 尊敬できる存在があるのはそれだけで恵みだが、己を知る者がおり、失望させたくない相手がいるということは、ありがたいことだ。

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2015/06/02

描かれた絵が繊細だから性格も繊細で、大胆な絵を描くから大胆で…ということはないのでしょうが。 実際の人物がどうかわかりませんが、「ごんたくれ」であったことは間違いないような気がします。

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2015/07/15

ごんたくれ の絵師二人。 生々しい筆づかいの描写は 墨の匂いがしてくるよう。 描かれる絵も見えたと感じたが 実際に二人が描いた絵をみて 度肝を抜かれてみたくなる。 おもしろかった。

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