ランド(1) の商品レビュー
楽しみに買いそろえておいた全11巻を読みました。 いやーすばらしい。おもしろすぎ。やっぱりすごい。こんな世界を創造し、それをこんなに素敵で迫力のある絵で表現できるなんて、尊敬しかない。山下和美さんを好きになってよかった。もっともっと大好きになっちゃった。 人間が不老不死を手に...
楽しみに買いそろえておいた全11巻を読みました。 いやーすばらしい。おもしろすぎ。やっぱりすごい。こんな世界を創造し、それをこんなに素敵で迫力のある絵で表現できるなんて、尊敬しかない。山下和美さんを好きになってよかった。もっともっと大好きになっちゃった。 人間が不老不死を手に入れたらどうなるか、その答えがここにある。命とは、人生とは、自分はどう生きるか、多くの大事なことを考えさせ、気づかせてくれるこの作品は、間違いなく名作で傑作! 登場人物もみーーんな憎めないし愛おしい。絶っっ対に一人も欠かせないの! どうしても誰か選べと言われたら……アンかな。でもフキさんも大っっ好きなの。フキのことを思うといつでもどこでもすぐ泣けます。 とにかくホントにおもしろい、のひとことに尽きます。けっこう重めなテーマなのに笑えるところも大きな魅力。ていうかそれこそが山下和美作品の魅力、醍醐味なのですよ。 あああああ読み終わっちゃってめっちゃ寂しいぃぃ。常に近くに置いて何度でも読み返します。私の人生のおともです。 杏が読んだ読みものも全部読みたい。文字を読めることって、すごくありがたいことなんだ。 さて、私が生きるこの世界は、「あの世」か、「この世」か。
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動物の世界では_不具のものは淘汰される_凶相だとかそうでないとか_そんなことを考えること自体人間の驕りなのか 私達が50を超えて生きて神様の領域まで入らないように見張ってるんだ
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不思議な少年、天才柳沢教授シリーズなどが 好きです。 常に人間の生、知を描いてます。 この漫画はそれらの総集編になるのかな
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ラスト場面が衝撃の展開。 この後どうなるんだろう? 2巻へどう繋がっていくんだろう? 結局あの世ってなに? この世界ってどんな世界なの? 定められた時がきたらみんな死んでしまう。 では死っていったい何なのか? あの世、この世の考え方だって、 どこぞの宗教から借りたものでしかないとしたら、 生きているって? 死んでいるって? 殺すって? 殺されるって? 昔の日本のような世界なのかと思ったら、 全然違うみたいなラストシーン。 昔ばなしのような世界ではなく、 繋がっている世界、今と。 今私たちが生きている世界は、何なんだろう? あの世なんだろうか? 誰からみた時に?
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11巻で完結。 ともかく、開幕がゾクゾクするほど面白い。 何が起こっていくのか、なぜ、こんなことが行われているのか? 少女の「好奇心」という名の知的探究心が、そして、もう一人の少女の「怒り」が、やがて世界を掻き乱していく。 …ちなみに、物語の終盤、個人的に一番びっくりしたのは「銀次」の正体(その変わりよう)でした(^^;。 追記: このマンガを読み始めて、似ている話があったけど、なんだっけ、と思い続けていたが、佐々木淳子の「ブレーメン5」だった。ユズの設定が、これと同じなんだよな。
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夜間外出が禁じられ、その他にも口伝らしい「掟」が多々あり四方を目に見えるモンスター4体が囲んでいる世界(「怖い」はよくわからないことから生まれる、住んでいる者には日常)。「定命」の五十歳まで生きられる者はまれ。 主人公・杏の双子の兄=アンは間引かれたはずが生きていた。死刑執行役人...
夜間外出が禁じられ、その他にも口伝らしい「掟」が多々あり四方を目に見えるモンスター4体が囲んでいる世界(「怖い」はよくわからないことから生まれる、住んでいる者には日常)。「定命」の五十歳まで生きられる者はまれ。 主人公・杏の双子の兄=アンは間引かれたはずが生きていた。死刑執行役人だった父はみずから間引いた罪悪感から目を潰したらしいが現在(杏は十数歳)でも手練の御庭番。触覚でDNA判定のように人物を特定? 杏が暮らすのは農村、町に住む貴族には別の心配事(気象災害?はモンスターの意思?)があるらしく(杏を?)人身御供の計画が進む… 山の向こうは未来社会か?
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その村では、人は知命といい50で必ず死ぬ。村の四方には、四つ神さまという神像がたっていて、そこより先は行ってはいけない。 と、様々なしきたりに縛られている村の少女・杏。 彼女に堕ちてきた種袋。葬列を襲ってきた子供。行く先々で出会う和音。 山の中で出会った人々。空から見た「あの世...
その村では、人は知命といい50で必ず死ぬ。村の四方には、四つ神さまという神像がたっていて、そこより先は行ってはいけない。 と、様々なしきたりに縛られている村の少女・杏。 彼女に堕ちてきた種袋。葬列を襲ってきた子供。行く先々で出会う和音。 山の中で出会った人々。空から見た「あの世」の景色。 ディストピアのはじまりはじまり。
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ナイト・シャマラン監督の映画「ヴィレッジ」に近い。 生まれた場所や環境で価値観は形成されてしまうという恐ろしさを感じる。いつだって疑いを持つことの大切さ。
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その村では人は50歳で必ず死ぬ事になっている。 民俗学を下敷きにした話。舞台は四ツ神なる巨大な異形の存在が山に鎮座し里を監視する世界。その世界に住む人は50歳で必ず死ぬと定められている。 類似の傾向をあげるなら小説では「新世界より」、漫画なら「キミのカケラ」だろうか。江戸~明治あたりの近世日本かそれをモチーフにした架空の世界かと思って読み始めたらエゴやルールなどの外来語が普通に出てきて「ん?」となる。 その違和感こそ後々生きてくる重大な伏線であり、一巻ラストの驚愕の展開に繋がる演出が憎い。 主人公の杏は好奇心旺盛なお転婆娘、常識とされている事物や現象、固定観念に「なんで?」と純粋な疑問を持ち、その謎をとことん追求する姿勢が逞しくも魅力的。ころころ表情が変わってとても可愛い。 知命とは何か、四ツ神とは何か。 謎がちりばめられた不気味な世界観に引き込まれる。 この世界の人々は山に囲まれた世界で一生を終える、がんばってがんばって生きて死ぬ、そしておしまい。 だがその世界の実態が目に映るモノとまったく違うとしたら? 自分が生きる現実が真実じゃないとしたら? 絶対だと思っていたこの世の外にもう一つ別のリアルな世界があり、自分たちの世界がミニマムにしてコンパクトな実験場、マイノリティの流刑地だと判明した時、杏たちは存在の唯一性を失わないでいられるのか…
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すごく分厚い1巻! 江戸時代くらいの貧しい百姓の話かな‥と読み進めていたのだけど、これは‥ 面白い!という域までいってないけど続きが気になる感じです。
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