モダン の商品レビュー
MoMAで働く人、またMoMAにゆかりがある人が語り手となる連作短編。 3.11の東日本大震災や9.11同時多発テロなども描かれ、また『楽園のカンヴァス』と少しつながりがあったりと興味深く読めた。 原田さんの美術に対する造詣の深さは相変わらずすごくてMoMAにいきたくなったし...
MoMAで働く人、またMoMAにゆかりがある人が語り手となる連作短編。 3.11の東日本大震災や9.11同時多発テロなども描かれ、また『楽園のカンヴァス』と少しつながりがあったりと興味深く読めた。 原田さんの美術に対する造詣の深さは相変わらずすごくてMoMAにいきたくなったし 個々の絵画や作品に対する思いや MoMAへの愛が溢れている小説だなーと思いました。 これを読んだらMoMAに行きたくなると思います。 あたしは行きたくなりました。 特に初代館長のアルフレッド・バーのエピソードがすごくよかったです。
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MoMAで働く人々に焦点を当てた短編集。美術館好きには堪らない、MoMAの裏側に触れることができる。 3.11で被曝したワイエスの「クリスティーナの世界」を引き取るために福島の美術館へ向かった展覧会ディレクターの話、『中断された展覧会の記憶』と、 研修生として一年間MoMaで働く...
MoMAで働く人々に焦点を当てた短編集。美術館好きには堪らない、MoMAの裏側に触れることができる。 3.11で被曝したワイエスの「クリスティーナの世界」を引き取るために福島の美術館へ向かった展覧会ディレクターの話、『中断された展覧会の記憶』と、 研修生として一年間MoMaで働く麻実が、ニューヨーカーの暮らしを満喫しながら大切な友情にも触れる物語、『あえてよかった』の2編が特に気に入った。 2016/03
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誰かの心の中に、記憶に傷跡を残す事件や出来事。思いもしなかった突然の決別、自ら飲み込み吐き出すしかない状況と決断。MOMAを舞台にアートに寄り添う者たちの琴線に触れる短篇集。
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MoMAで働く人たちにスポットを当てつつ、美術展 絵画 画家 作品に対する思い、心情が綴られた短編集。 心和やかになります。 良い意味で、期待を裏切られました。 ピカソとマチス。お互いに意識していたらしい。 「アヴィニョンの娘たち」実際に見てみたくなった。。
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実在する芸術家や作品を絡ませていて、面白かった。 アルフレッド・バーの言葉か分からないけれど、形態は機能に従うはその通りだと思う。 アルフレッド・バーが出てくる話が一番良かった。
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ニューヨークの美術館MoMAを舞台にした5つのお話。美術館に関わる人達の話ではあるのだけど、同時にMoMAの魅力も伝わってきます。
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MoMAを舞台にした小品集。 キュレーターの経歴を持つ原田マハならではのアートに関する作品はいつも新鮮な知識と驚きをもたらしてくれます。
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MoMAには、行ったことがないし 日本のただの鑑賞者だけど 美術展の素晴らしさは、わかるつもり この物語に共感できる事を嬉しく思う フクシマ ワイエス クリスティーナの世界 ロックフェラー・ギャラリー アルフレッド・バー・ジュニア
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
MoMAを舞台にしたアンソロジー。 一篇目が、2013年の若冲展の時に行った福島県立美術館。実際は原発事故の時に開催されてたのはジブリ展だったらしいけど、この短編のように、原発事故を機に展覧会が中断されて、海外から貸し出されてた絵画は放射能を恐れて一斉に日本から引き上げられたこともあっただろうな。 1937年、ナチスによるスペインへの人類史上初の無差別空爆を描いたピカソの『ゲルニカ』。ゲルニカの避難先となったMoMAのあるアメリカが、わずか7年後、より多くの犠牲を出した無差別空襲を日本全国に仕掛けたのは皮肉だな。
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【46/10000】 「モダン 」 原田マハ 著者の経歴からして、美術史の 豊富な知識から生まれるストーリーと描写力に、その絵の中に引き込まれていくような感覚になりました。 学生の頃にコツコツと買いためた 「世界の美術」シリーズの中で鑑賞したことのある作品が登場しま...
【46/10000】 「モダン 」 原田マハ 著者の経歴からして、美術史の 豊富な知識から生まれるストーリーと描写力に、その絵の中に引き込まれていくような感覚になりました。 学生の頃にコツコツと買いためた 「世界の美術」シリーズの中で鑑賞したことのある作品が登場しましたが、自分の目で実際にじっくり鑑賞することを想像して、そんな日がやって来るに違いないと、 妄想が膨らんでワクワクしちゃいました(^-^)
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