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プラハの憂鬱 の商品レビュー

4.3

16件のお客様レビュー

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2015/12/09

前作(『紳士協定』)に続いて、著者のイギリス時代のことがわかり興味深い。 当時の東欧についても少し理解が進んだ。

Posted byブクログ

2015/12/03

佐藤優氏については、非常に興味があった。 マスコミによって私に植えつけられた印象は、国策捜査の過程で故意に検察、マスメディアによって操作されたことが明らかになってきたので。 同志社大学神学部卒の外交官という彼のキャリアにも興味があった。 本書は、その佐藤氏が、外務省からイギリス...

佐藤優氏については、非常に興味があった。 マスコミによって私に植えつけられた印象は、国策捜査の過程で故意に検察、マスメディアによって操作されたことが明らかになってきたので。 同志社大学神学部卒の外交官という彼のキャリアにも興味があった。 本書は、その佐藤氏が、外務省からイギリスに派遣されロシア語の研修を受けた時期、学生時代からロンドン時代まで親交のあった、亡命チェコ人の古書店店主はじめ、大学の指導教官、聖職者、そして友人たちとの、非常に内容の濃い言葉のやりとり。 佐藤氏は、おそらく非常に知的水準が高いと言って差し支えないと思う。その彼が、同じように知的水準の高い人々と交わす、スリリングな会話は、非常に興味深い。 本書は、その内容からなにか結論や意図を導き出すものではないと思う。 その、知的な会話、そのものを味わうだけで十分読むに値すると思った。

Posted byブクログ

2015/11/01

「ところで、懐疑論者でありながら、人間は社会的活動を積極的に行うことができるのでしょうか」 「本質的な質問ですね」とマストニーク氏は言って、しばらく考え込んだ。そしてこう続けた。 「論理的に説明することができないのですが、懐疑論者の方が社会により積極的に参与することができると思い...

「ところで、懐疑論者でありながら、人間は社会的活動を積極的に行うことができるのでしょうか」 「本質的な質問ですね」とマストニーク氏は言って、しばらく考え込んだ。そしてこう続けた。 「論理的に説明することができないのですが、懐疑論者の方が社会により積極的に参与することができると思います」

Posted byブクログ

2015/07/13

ロンドンでチェコからの亡命者である古本屋の経営者や神父に出会ってからも興味深いですが、ベーコンズフィールドにある陸軍語学学校ロシア語科で研修を受けることになるまでの紆余曲折も読み応えがありました。神学部の修士課程でチェコ人の神学者フロマートカを知り、博士論文はフロマートカの研究を...

ロンドンでチェコからの亡命者である古本屋の経営者や神父に出会ってからも興味深いですが、ベーコンズフィールドにある陸軍語学学校ロシア語科で研修を受けることになるまでの紆余曲折も読み応えがありました。神学部の修士課程でチェコ人の神学者フロマートカを知り、博士論文はフロマートカの研究をかねてチェコのカレル大学への留学の可能性を期待し外務公務員専門職員採用試験を受験し合格。研修先はチェコではなく、イギリスかつ習得すべき言語がロシア語になってしまったもののロンドンでチェコ人亡命者との出会いがあり論文に役立つ本を集めることが出来る。好奇心と行動力には圧倒されました。しかし、外務省勤務という立場と好奇心旺盛で人との出会いに恵まれ交友関係が広がり情報収集にたけているキャラクタであることは相容れない事情が透けて見えるくだりもありました。武者修行時代の回顧録として面白く読みました。

Posted byブクログ

2015/05/13

マサル・クロニクル。鈴木宗男先生には申し訳ないが、このような作家を私達にもたらしてくれた田中真紀子先生には、佐藤優を読む度に感謝してしまう。 ミステリでもないしエンタテインメントとも言えない内容で、会話文も堅苦しく、決して「読みやすい」本ではないのに、ここまで読者を引きずり込む魅...

マサル・クロニクル。鈴木宗男先生には申し訳ないが、このような作家を私達にもたらしてくれた田中真紀子先生には、佐藤優を読む度に感謝してしまう。 ミステリでもないしエンタテインメントとも言えない内容で、会話文も堅苦しく、決して「読みやすい」本ではないのに、ここまで読者を引きずり込む魅力は一体何なんだろう。

Posted byブクログ

2015/04/19

佐藤さんが初めて異文化体験してって話で結構自分の留学生活に重ねたりして。外務省の役人とか神学者として生きていくこととか、亡命チェコ人だとかが物語の中央。

Posted byブクログ