リボン の商品レビュー
コンディションのせいだとは思うが、没入できず。比喩や言い回しに引っかかってしまう...。いや、いい話なんですよ! 後半の歴史的な内容も含めて。またいつか再読したときの自身の心境の変化を楽しみたい。
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02月-08。3.0点。 仲良しの祖母と孫娘。オカメインコをふ化させ、育てるが逃げてしまう。インコはいろんな人の元へ行き、いろんな物語を紡ぐ。 行く先々の話が面白い。ラストは想像通りあの家族のお話。意外な展開もあり、面白かった。
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オカメインコの「リボン」が生まれるところから、その後出会った人々の話。同じ家族のもとでずっと過ごす話ではなく、意外にも色々な家族の元を訪れていて、それぞれのストーリーがあったのが面白かった。 「魂とはイチゴ大福のイチゴのようなもの」という、すみれちゃんの言葉が印象に残った。イチ...
オカメインコの「リボン」が生まれるところから、その後出会った人々の話。同じ家族のもとでずっと過ごす話ではなく、意外にも色々な家族の元を訪れていて、それぞれのストーリーがあったのが面白かった。 「魂とはイチゴ大福のイチゴのようなもの」という、すみれちゃんの言葉が印象に残った。イチゴ大福のイチゴがなくなったらただの大福になってしまう。魂は心に守られ、心は身体に守られている。イチゴが魂、あんこが心、皮が身体。とても腑に落ちる例えだと思った。
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愛鳥家の老婆と少女によって「リボン」と名付けられ、愛情をもって卵から育てられたオカメインコがたどる物語。めぐり合った人々に元気と勇気を与える物語であるとともに、飼い主たちの清々しい生き方が描かれている。じんわりと心に沁みる作品。
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リボン!まさか鳥の話とは! 兼ねてから人間だけで暮らすのではなく、いろんな動物と暮らしたいというのはあるけど ひとつだけまだ踏み込んでない、苦手な「認識不足」のが鳥その鳥の話でした。 短編かと思いきや 最初の章と、最後の章はつながる 間は「鳥」という括りで繋がってるー 小...
リボン!まさか鳥の話とは! 兼ねてから人間だけで暮らすのではなく、いろんな動物と暮らしたいというのはあるけど ひとつだけまだ踏み込んでない、苦手な「認識不足」のが鳥その鳥の話でした。 短編かと思いきや 最初の章と、最後の章はつながる 間は「鳥」という括りで繋がってるー 小川糸、作品で好き嫌いが分かれる 共通して独特の空気感。可愛らしい 小川糸の世界とまた反する まさかのベルリンの壁問題、事実でもあり それらにまつわる悲しい問題。 始めの章は延々と続く すみれと、ひばりさん そしてオカメインコのリボン。「さすがに、飽きた」 各章の名前が全くないので 心が痛い章もあり、死産は辛くて読めない また、 鳥のホスピスのはなし?ほんと? その鳥たちを飼い主さんを見つける お見合い会? 不思議でした。 ここまで鳥たちを愛せたらどんなに豊かでしょうね。 まあ猫派「飼ってるのは犬?」だから。 大きな大きな世界があるのでしょうが、自分には読解力不足、力たらず。 もう純粋さが自分自身に失われてるのかも。 たまにはこんなフワァーンとした気分も必要かも。 初めて託卵、転卵や さし餌という言葉になじんだ。とにかく 読書すればするほど知らないことばかりー 読むほどに無学を意識する。
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すみれちゃんとひばりさん。 祖母と孫の関係でありながら2人は親友。 触れれば壊れそうなはかない卵を 2人で大事に大事に育て、 オカメインコのリボンは生まれた。 その後、リボンは たくさんの人たちの元に辿りついて 【会話】をしながら 優しさと、ささやかだけど深く幸せな時間を...
すみれちゃんとひばりさん。 祖母と孫の関係でありながら2人は親友。 触れれば壊れそうなはかない卵を 2人で大事に大事に育て、 オカメインコのリボンは生まれた。 その後、リボンは たくさんの人たちの元に辿りついて 【会話】をしながら 優しさと、ささやかだけど深く幸せな時間を みんなに残してゆく。 映画やエッセイは目にしていたけど 本としては初めての、小川糸。 ずーっと気にはなっていた。 どんな話を、どんな風にしめるんだろ どんな気持ちを、どんな風に言葉にするんだろ って。 心が平穏に向かうさまを【おなら】で 表現している箇所があるんだけど、 おなら て。笑 もう、最高だった。 登場人物の心や、そこにある状況とか あらゆることの表現が、すばらしかった。 オカメインコのむくむくの羽毛が リアルに感じられるから 動物好きにはたまらないし、 すみれちゃんの優しさや、 それに応えるひばりさんの様子や まだまだ危うい卵の白さ、 初めて恋をしたときの心のうち、 挙げればキリがない。 表現がいちいち可愛い。 途中、震災を思い出す話もあったり 後半部分では、 すみれちゃんの気持ちがわかりすぎて ハッとする表現が多かったけど キュンとしながらの読書、 細胞がぷるぷる喜ぶような読書だった。 動物好きなら、よりわかると思うんだけど あたしたち人間は言葉を使わずに 動物たちと会話をしている、できている。 でも、それって もしかしたら人間と人間のコミュニケーションも、 同じなのかもしれない。
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おかめインコの話からまさかベルリンの壁に繋がるとは。籠のなかの鳥と壁のなかに閉鎖された人々を比喩的に表現したかったのかな。 自由であることのありがたさを思い出させてくれた作品。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
私の家でも、父が生き物好きだったので、文鳥?十姉妹?飼っていて、卵から雛が生まれる様を見たことがあったのを思い出した。 巣から落ちた雛を世話したこともあったような(父がしていたのだが)・・・ので、情景がありありと想像できた。 人って、いきなり老人にはならないわけで、何十年生きている間には、いろんな経験をしているのだが、子供のころってそういうのを想像するのが難しい。 離れて暮らしていた祖母が、私が高校生くらいの時、十日くらい家に来ていたことがあった。どう接したらいいか分からなくて、そっけなくしたなあ~ なんていうことを、いろいろ思い出させてくれた小説だった。
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ひばりは風変わりで大好きなおばあちゃんすみれちゃんと一緒に卵を温め一羽のオカメインコを誕生させる。リボンと名付け一緒に過ごした時間は宝物のよう。美しくて幸福な蜜のような時間。 連作短編集のように物語は進む。リボンがつなぐ物語。リボンは出会った人たちに小さな幸せや奇跡をもたらしてい...
ひばりは風変わりで大好きなおばあちゃんすみれちゃんと一緒に卵を温め一羽のオカメインコを誕生させる。リボンと名付け一緒に過ごした時間は宝物のよう。美しくて幸福な蜜のような時間。 連作短編集のように物語は進む。リボンがつなぐ物語。リボンは出会った人たちに小さな幸せや奇跡をもたらしていきます。そして最後の章ですみれちゃんとひばりの話に戻る。すみれちゃんが衰えていくのが切なく、でも暖かい。すみれちゃんとひばりの絆。ベルリンでのすみれちゃんの過去の話は急にテイストが変わってちょっとびっくりしたけど、ここにすみれちゃんの根源があるんだろうな。 すみれちゃんとひばりの話をはじめ、他のいくつものお話も心の暖かく救われる気持ちになれるものでした。メインの話ではなく短い話だったけど、2話目のお腹の中の赤ちゃんを失ってしまう女性のお話が個人的に心に響きました。
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オカメインコのリボンちゃん。 冒頭はリボンちゃんをお出迎えから成長していく様が描かれていて、特にかわいい仕草や表情などは飼ったことがある人でないと表現ができないのではないか。 多分著者の小川糸さんは飼ったことがあるのだろう。 鳥を題材にしたストーリーは本作くらいではないだろうか...
オカメインコのリボンちゃん。 冒頭はリボンちゃんをお出迎えから成長していく様が描かれていて、特にかわいい仕草や表情などは飼ったことがある人でないと表現ができないのではないか。 多分著者の小川糸さんは飼ったことがあるのだろう。 鳥を題材にしたストーリーは本作くらいではないだろうか? ウチでもオカメインコを飼っているので、読後はとても愛おしくなった。
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