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無意味の祝祭 の商品レビュー

3.5

7件のお客様レビュー

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2021/12/03

小説の中に物語がありその中にまた物語があり……と、このようなプロットの組み立て方の名称を忘れたが、こんな小説を久しぶりに読んだ気がする。 ミラン・クンデラは名前だけは知っていて、読むのは初めてだったが、少し読んで困惑……大層なことを言いながら糞のことを話しているような……タイト...

小説の中に物語がありその中にまた物語があり……と、このようなプロットの組み立て方の名称を忘れたが、こんな小説を久しぶりに読んだ気がする。 ミラン・クンデラは名前だけは知っていて、読むのは初めてだったが、少し読んで困惑……大層なことを言いながら糞のことを話しているような……タイトルにもある通り「無意味」「祝祭」とイメージ的に渇いたものと厳粛な会合のような、上手くいえないけど祈り、魂、言葉の重さ、罪、そういうものを神の視点から、いや神というか、ただ上空から冷笑している、という感じだった。 好きな人は好きかもしれないな、と思う。

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2017/07/18

無意味の先に意味があるんだけどな。 20代初期までは、無意味とゆうのにロックされていて、かっこいいと思ったものだけど、 意味なんてないさ、非常にかっこいいんだけどね。 でも、泥臭くてカッコ悪い、意味があるとゆうのが良いな こういったのは表面上からぬるぬると現れて生まれたものを感じ...

無意味の先に意味があるんだけどな。 20代初期までは、無意味とゆうのにロックされていて、かっこいいと思ったものだけど、 意味なんてないさ、非常にかっこいいんだけどね。 でも、泥臭くてカッコ悪い、意味があるとゆうのが良いな こういったのは表面上からぬるぬると現れて生まれたものを感じて、やはり、初期の頃の作品の方が良いな

Posted byブクログ

2015/10/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一度目は理解できずにすぐ再読しました 大きなドラマはないのにとても楽しい小説でした 女性のヘソとスターリンと尿意とささやかな嘘で できている小説 「実は俺、もうすぐ死ぬんだ…フッ(今のオレすごくカッコいい!嘘だけどね!)」という シーンが真面目に描かれているのが面白かった 「フランスで数十万部突破」という帯に笑いました 数十万って適当だなぁ…2、30でいいんでしょうか(^ ^;;)

Posted byブクログ

2015/07/23

タイトルからすっかりエッセイだと勘違いして購入しましたが…、クンデラまだ小説書いてたのね。 ガンになったと友人たちを担ぎ、パキスタン人のふりをする、辛辣で、底抜けに陽気な登場人物たちが魅力的。前立腺肥大でスターリンの長広舌につきあわされ、おしっこを漏らしていたであろう冴えない旧...

タイトルからすっかりエッセイだと勘違いして購入しましたが…、クンデラまだ小説書いてたのね。 ガンになったと友人たちを担ぎ、パキスタン人のふりをする、辛辣で、底抜けに陽気な登場人物たちが魅力的。前立腺肥大でスターリンの長広舌につきあわされ、おしっこを漏らしていたであろう冴えない旧ソ連の将校カレーニンと彼の地名がついたカレーニングラード。死んだあとも10年に1度は目を覚ましてその地名が変わっていないことを確かめたいという台詞に笑いました。たしかに(笑) "冗談"や"存在の耐えられない軽さ"に比べると、クンデラの小品的な位置づけになりそうな本作ですが、ヘソへの性愛のもと、反復と唯一の目的に生きる私たちにとって、全人類を嘲笑うような著者の皮肉は貴重ですね。 ところで、クンデラは処女作から本作まで一貫して官僚化・大衆化し、硬直した社会に冗談で挑んできたのだと思うと感無量です。そろそろ、マジでノーベル文学賞あげてやってください(笑)

Posted byブクログ

2015/06/06

クンデラ「無意味の祝祭」http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309206721/ … 読んだ。おもしろかった!こんなに読み易いクンデラは初めて、でもやっぱり登場人物以外の誰だか判らない「わたし」が出てくる。いつも思うけど作者なの何なの?筋も事件...

クンデラ「無意味の祝祭」http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309206721/ … 読んだ。おもしろかった!こんなに読み易いクンデラは初めて、でもやっぱり登場人物以外の誰だか判らない「わたし」が出てくる。いつも思うけど作者なの何なの?筋も事件もない、普通のおじさんたちの井戸端会議。ビバ無意味

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2015/04/07

無意味は人生の本質だ!と叫び、冗談の黄昏の時代を嘆く登場人物たちを中心に、20〜21世紀の歴史、政治、社会風俗を徹底的に笑いのめした、著者10年ぶりの小説。仏で数十万部突破。

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2015/04/05

ミラン・クンデラの最新長編。なんと10年ぶり(!)の新作らしい。 本ではなくメルマガの形で届けられた『訳者解説』によると、この本は一種の『阿呆劇』だそうな。『阿呆劇』というのは、『フランス十五-六世紀に流行した世俗演劇で、段だら縞の道化服をつけた阿呆たちが登場し、不真面目で無責任...

ミラン・クンデラの最新長編。なんと10年ぶり(!)の新作らしい。 本ではなくメルマガの形で届けられた『訳者解説』によると、この本は一種の『阿呆劇』だそうな。『阿呆劇』というのは、『フランス十五-六世紀に流行した世俗演劇で、段だら縞の道化服をつけた阿呆たちが登場し、不真面目で無責任な社会諷刺をさんざんおこなってみせる茶番狂言』(かわくらメルマガvol.7より)というものらしい。その言葉通り、軽快で読みやすい長編(というにはやや短いのだが)に仕上がっている。何しろ第一部冒頭の章題が『アランがヘソについて瞑想する』なのだから人を食っているw 何もそんなことを『瞑想』することはないだろうww しかし考えてみると、クンデラは、『存在の耐えられない軽さ』や『冗談』でも見せたように、意外と皮肉なユーモアを作中に仕込んでいるので、『みずからの作品の総決算ともなりうる最後の創作』(同メルマガより)が滑稽味溢れるものだったのはすとんと納得した。 解説が書籍に収録されなかったのは、矢張りメルマガによると、『著者クンデラ氏がご自身の小説には本文以外の要素をつけることを認めない方針をとられているため』。この解説が妙に真面目で(当たり前か……)、1冊の本になっていればその対比も面白かったと思うのだが、著者の方針であればやむなしか。メルマガではなくHPで(期間限定でもいいから)公開して欲しいな〜。

Posted byブクログ