田園発 港行き自転車(上) の商品レビュー
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2020.9 とにかく長い。情景がゆったりしっかり描かれすぎで、なんともご都合主義のしまりのないお話でした。 ただ黒部へは行ってみたくなりました。
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物語の主人公が各章ごとに変わっていくが、それぞれが富山の自然の元で人生を歩み、互いに繋がっていく話の展開は、さすが宮本輝さんだと思った。 富山の田園風景や漁港の雰囲気が肌で感じられ、夏と冬の富山に行きたくなった。 漁港沿いをサイクリングしたら、気持ちいいんだろうな。夕日の当たる田...
物語の主人公が各章ごとに変わっていくが、それぞれが富山の自然の元で人生を歩み、互いに繋がっていく話の展開は、さすが宮本輝さんだと思った。 富山の田園風景や漁港の雰囲気が肌で感じられ、夏と冬の富山に行きたくなった。 漁港沿いをサイクリングしたら、気持ちいいんだろうな。夕日の当たる田園風景は、さぞかし綺麗なんだろうな。 黒部川に沿って歩きながら、立山連峰を見上げてみたい。
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母親が富山出身で、幼い頃から何度も訪れている富山が舞台のお話。 読むのにえらく時間がかかってしまったけど、富山のあちこちの風景が浮かんでくる内容でした。 さぁ、下巻も楽しみ。
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富山に住んでいる事が誇りに思えてくる設定でしたね。 人は、生まれてきた瞬間から、何か大きな大きな繋がりの中で、生きている・・・年を経てそう感じる事が多くなるけど、まさにそんな感じのストーリー展開。 平岩惣吉さんが、かっこ良すぎる~
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久しぶりの宮本輝作品「田園発 港行き自転車(上)」(2015.4)発行。富山を舞台にした物語。上巻は、沢山の登場人物が複雑に絡んで出没し、頭の中で整理できないままに読み終わりました。まだ本作品のテーマといいますか、著者の思いには届いていないです。下巻では、面白い展開を期待していま...
久しぶりの宮本輝作品「田園発 港行き自転車(上)」(2015.4)発行。富山を舞台にした物語。上巻は、沢山の登場人物が複雑に絡んで出没し、頭の中で整理できないままに読み終わりました。まだ本作品のテーマといいますか、著者の思いには届いていないです。下巻では、面白い展開を期待しています!
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冒頭から富山の素晴らしい景観が語られ、行きたくなります。 ゴッホの『星月余』の絵を連想させる夜景や、可愛らしい赤い愛本橋見てみたい。 内容は不倫が絡んだドロドロしたものなのに、それを上巻ではあまり感じなかったのは、富山の自然と、人物像によるところが大きい気がします。
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人生の中でいくつか訪れるであろう分岐点。誰と出会い、誰と別れ、誰と共に行くのか。富山の田園風景を背景に自転車や徒歩で進んでいくこの物語は様々な人の分岐点や交差点を描いていて、個人的に地図のようなお話だと感じた。大きな一枚地図に登場人物が立っていて、わたしはそれを上から見ているのだ...
人生の中でいくつか訪れるであろう分岐点。誰と出会い、誰と別れ、誰と共に行くのか。富山の田園風景を背景に自転車や徒歩で進んでいくこの物語は様々な人の分岐点や交差点を描いていて、個人的に地図のようなお話だと感じた。大きな一枚地図に登場人物が立っていて、わたしはそれを上から見ているのだ。それぞれが自分の意思を持って進んで行くのだけど、なかなかこちらの思うようには動いてくれないものだからハラハラする。それでも風景は美しいし、人々はあたたかい。日本の四季は素晴らしく、それを表現する日本語は綺麗だと改めて思わせてくれる一冊。
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2015年に新刊が出ていたのに気が付かないでいました。 細やかな心理描写、さすが大御所宮本輝です。 しかも本作はいつもよりも穏やかで瑞々しい雰囲気で、現実世界でバタバタしている今の私にはちょうどいい感じの作品でした。 富山の雰囲気と、千春や祐樹といった若者の清らかさがそうさせて...
2015年に新刊が出ていたのに気が付かないでいました。 細やかな心理描写、さすが大御所宮本輝です。 しかも本作はいつもよりも穏やかで瑞々しい雰囲気で、現実世界でバタバタしている今の私にはちょうどいい感じの作品でした。 富山の雰囲気と、千春や祐樹といった若者の清らかさがそうさせているんでしょうね。。 あちこち散らばっていた登場人物が複雑に絡み合っていく本作品ですが、下巻を読む前に関係性を忘れそうなので、ちょっとまとめておきます。 全体の感想は下巻で書きマース。 カガサイクルの社長賀川直樹の娘が絵本作家の賀川真帆 真帆の担当編集者がタミー 賀川直樹の愛人が美容師の夏目海歩子 間に出来た子供が祐樹 海歩子の姪が千春 祐樹と千春は姉弟同様に育った 千春の東京時代の上司が川辺部長 海歩子の親戚がバーのママ甲本雪子 雪子の客がシゲオ シゲオはタミーがクラブで働いていた時の客でもある 同伴等で雪子とタミーも面識あり 雪子のバーでシゲオと加賀直樹も知り合い友人に 川辺部長だけ、繋がりが弱いんですよねー。 どう絡むのか下巻が楽しみです。
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下巻を読むのが先になりそうなので備忘録。 相変わらず宮本輝の作品は、人の気持ちと風景描写がリアル。簡単に世界観に没頭できる。 しかし、今作はちょっと人間関係が複雑で覚えきれず、またそれぞれの登場人物の生き様を取り上げる群像劇っぽいところがあるので、やや付いていけない状況で読み進めてしまった。 雪子と海歩子は親戚だっけ? ふみ弥と海歩子はなんで知り合いなんだっけ? とにかく、 ふみ弥と佑樹は親子なのでは? 千春は美容師になるのか? といった状況で下巻へ続く。
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久しぶりの宮本輝。ようやく自分が宮本輝の本の中の人たちに年齢や経験が追いついてきたのかなーなどと思いつつ。 とにかく大人な小説だと思う。 若い時はすごく背伸びして読んでいた。 登場人物が次々繋がってきて、先はどうなるのか気になる。 さ、下巻行ってみよう。
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