田園発 港行き自転車(上) の商品レビュー
初めての宮本輝作品。 自然豊かな雄大な風景と東京の忙しない時間軸との対比の中で、物語は進んでいく。 複雑な人間関係を包み込む雄大な風景に癒され、、、 たのかな。 淡々と進んでいくので、引き込まれるという感覚はなかった。 宮本輝作品は次回再チャレンジしようと思う。
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どの作品もそうなのだが、「物語の舞台となった地へ行きたい」に衝動がものすごく駆られる。この作品からはサイクリングでしょう。宇奈月温泉から赤い橋、広大な田園地帯(田植え直後か黄金の時期か迷うところですが、水田の水鏡はプラス査定かな)をぐねくねと走り、旧北陸街道を経て日本海へ出る。が...
どの作品もそうなのだが、「物語の舞台となった地へ行きたい」に衝動がものすごく駆られる。この作品からはサイクリングでしょう。宇奈月温泉から赤い橋、広大な田園地帯(田植え直後か黄金の時期か迷うところですが、水田の水鏡はプラス査定かな)をぐねくねと走り、旧北陸街道を経て日本海へ出る。が、理想ですけど。
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初めての宮本輝作品。ゆっくりと、静かに進んでいくお話でした。始めは少し読みづらく、なかなか進まなかったけど、だんだん引き込まれていきます。一見関連なさそうな話が折り重なっていき、後半でつながる構成。富山の情景描写が美しく、特に愛本橋から観る『星月夜』を見てみたくなりました。ゴッホ...
初めての宮本輝作品。ゆっくりと、静かに進んでいくお話でした。始めは少し読みづらく、なかなか進まなかったけど、だんだん引き込まれていきます。一見関連なさそうな話が折り重なっていき、後半でつながる構成。富山の情景描写が美しく、特に愛本橋から観る『星月夜』を見てみたくなりました。ゴッホの作品もネットで検索して初めて鑑賞。とても美しい。この後下巻でどう展開するのか楽しみ!
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久々の宮本輝作品。やはりいい。宮本さんが、長い間心の病と戦いながら筆をとってきたのは有名な話。苦しんだ分だけ、人を優しく深く描くことができるのだろう。19の時「青が散る」と出会い、ずっと読んできた宮本作品だが、私自身も鬱を潜り抜けてからは初。なんだか見えてくる風景が違う気がする。...
久々の宮本輝作品。やはりいい。宮本さんが、長い間心の病と戦いながら筆をとってきたのは有名な話。苦しんだ分だけ、人を優しく深く描くことができるのだろう。19の時「青が散る」と出会い、ずっと読んできた宮本作品だが、私自身も鬱を潜り抜けてからは初。なんだか見えてくる風景が違う気がする。 煌めく都会の渋谷。美しい古都京都。雄大な自然の富山と舞台は流れていく。 下巻を読み終えたら、未読も含めて、宮本作品にどっぷり浸ろうかな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
富山の地図を別にみながら。 空気も感じたいと思いながら。 読み進めて。 やっぱり、宮本輝好きと、実感しまして。 〜ラフマニノフというカタカタ六文字と自分の氏名〜 章によって、主人公、視点がかわるのですが。 富山に結びつくお話かしら⁉︎いまのところ。下もあるので。 ものすごく先が、先がと、知りたくなってしまう展開だと思うのですがぁ。 カッコいいおじさま、粋な生き方。 キチンと歳を重ねていきたいと、思う次第。
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やたらと富山の地名や鉄道 なんか、たくさん出てきて少し鬱陶しく感じたが、登場人物たちの人を思いやる言葉や行動につられ 読んでしまった。いつもこの人作品に出る人達は 人とはこうあらねば!と思わせる人達ばかりで ここまで いい人ばかりだと自分は辛くなると思う。 でも、下巻もすぐ...
やたらと富山の地名や鉄道 なんか、たくさん出てきて少し鬱陶しく感じたが、登場人物たちの人を思いやる言葉や行動につられ 読んでしまった。いつもこの人作品に出る人達は 人とはこうあらねば!と思わせる人達ばかりで ここまで いい人ばかりだと自分は辛くなると思う。 でも、下巻もすぐ読みますよ‼️
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宮本輝「田園発港行き自転車」http://renzaburo.jp/denen/ 読んだ。宮本輝はもういいや、これで最後かも。。と特に下巻で倦きつつ気持ちも迷いつつ読み進めたけど結局最後も最後、たった数行の最終頁で全て帳消し、泣いた。輝ったらもう。読書はこれだから判らない(つづ...
宮本輝「田園発港行き自転車」http://renzaburo.jp/denen/ 読んだ。宮本輝はもういいや、これで最後かも。。と特に下巻で倦きつつ気持ちも迷いつつ読み進めたけど結局最後も最後、たった数行の最終頁で全て帳消し、泣いた。輝ったらもう。読書はこれだから判らない(つづく 一人の少年を大切に思う大人たちと、彼らを遡った世代の縺れ絡まった人間関係。過剰なくらいの関係の絡まりは音楽で言うと解決せず開いたまま終わる。宮本輝らしい。登場するのは思慮深さを持ち相手を考える人たちばかりなのも。でも送別会での千春の長口上が現実に起きたらわたしも引くわー(おわり
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富山、京都が主な小説の舞台背景となっている。誰が主人公なのかもわかりにくいけれど、敢えて言うならば、三人の女性が主人公の人間ドラマかな?上巻の前半部はまどろっこしいが、後半から錯綜する人間関係が一本の糸で繋がっていく。
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それぞれの人間が色々な過去を抱えて富山に集まって来る。のどかな田園風景の中で繰り広げられる物語。実はそれぞれの人が色々なところで繋がっている。宮本輝の人間ドラマが沢山詰まっている物語だと思う。下巻が楽しみ。
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タイトルや表紙とはだいぶ趣の違う本。北日本新聞に連載していたそうで、地元住民への取材の成果を意識してか紀行文かと思うほど描写が細かく、読んでいて面倒くさい部分がある。ビアンキとBHのロードバイクらしきものに乗るのも、ペダルやサドルを考えると不自然だし、ヘルメットを被らないのは論外...
タイトルや表紙とはだいぶ趣の違う本。北日本新聞に連載していたそうで、地元住民への取材の成果を意識してか紀行文かと思うほど描写が細かく、読んでいて面倒くさい部分がある。ビアンキとBHのロードバイクらしきものに乗るのも、ペダルやサドルを考えると不自然だし、ヘルメットを被らないのは論外。 登場人物は皆、上品で洗練され、京都のお茶屋文化と相まって作家の理想の世界を描いているようだ。上巻では相関関係が解明されないまま下巻に進む。
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