お引っ越し の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
初真梨さん。 新聞の書評を読んで図書館から借りた。 いつもそうだが、書評の内容が思い出せないので、中身のジャンルもわからず読み始める。 引っ越しをモチーフにした、ほのぼの短編集。 …ではなく、怖い話だった。 短編集だが、それぞれ全く繋がりがないようで、ある。 まとめ方がうまいなぁ、と思った。 個人的には「箱」。 怖いんだけど、切なくなってしまった。 中森明菜を知らないと「ゲラッ、ゲラッ」もわからないだろう。 怖いんだけど、ここは笑ってしまった。 この方の作品、もっと読んでみたくなった。
Posted by
+++ 引っ越した先は闇の中。マンションの内見、引っ越し前夜の片付け、隣人トラブル…「引っ越し」に潜む“恐怖”を描いた、世にも奇妙な連作短編集。 +++ 「扉」 「棚」 「机」 「箱」 「壁」 「紐」 「解説」 +++ この解説には鍵かっこをつけたくなる。解説であって解説ではな...
+++ 引っ越した先は闇の中。マンションの内見、引っ越し前夜の片付け、隣人トラブル…「引っ越し」に潜む“恐怖”を描いた、世にも奇妙な連作短編集。 +++ 「扉」 「棚」 「机」 「箱」 「壁」 「紐」 「解説」 +++ この解説には鍵かっこをつけたくなる。解説であって解説ではなく、それ自体ひとつの物語である。解説者の名前を見た途端、なにやら背中がぞくりとする。そして本編。それぞれのタイトルがモチーフとなった引っ越し秘話だが、どれもブラックで、引っ越しが怖くなるものばかりである。しかも連作なので、恐ろしさ、おぞましさが増幅される。引っ越したばかりの人は特に、絶対に読んではいけない一冊だと思う。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
連チャンで真梨幸子。面白かった。引っ越しにまつわる6編の短編。プラス、最後に『解説』というタイトルで6編が都市伝説のていで書かれたもので、それが現実の出来事と壓がっている、というもの。この解説でさらに気持ち悪さが際立つ。非常口に閉じ込められて、ゲジゲジまみれも恐ろしい、会社でいじめられてんのも恐ろしい。何か短編のせいか今までの真梨幸子とちょっと違う感じもする。帯によると作家デビュー10周年だそうだ。去年の本だけど。ますます要チェックや。
Posted by
真梨幸子らしからぬ表紙のポップさに、「まさか、いつもの真梨節が皆無なのでは?」と心配してしまったけど、杞憂だった。 安定の真梨幸子だった。 ただ、特筆すべきは、いつもの、女性特有の粘着性, 陰険性から感じる恐怖よりも、ホラー的な恐怖の要素が多いところであろう。 また、引越し...
真梨幸子らしからぬ表紙のポップさに、「まさか、いつもの真梨節が皆無なのでは?」と心配してしまったけど、杞憂だった。 安定の真梨幸子だった。 ただ、特筆すべきは、いつもの、女性特有の粘着性, 陰険性から感じる恐怖よりも、ホラー的な恐怖の要素が多いところであろう。 また、引越しという、これからの人生に幾度となく登場するであろう、身近で不可避的なライフイベントをテーマとしているのがまた恐い。 同じ物件系のテーマを扱った小野不由美の『残穢』よりも幽霊要素は圧倒的に少ないけれど、人間的な恐さがその分盛り込まれている、真梨幸子スタイル。
Posted by
イヤミスの真梨幸子が短編ではどれぐらい伝わってくるか興味深かったが先が読め広がりもなく今ひとつ。もう少しひねりやドロドロが欲しい。
Posted by
様々な引っ越しに関わる短編6編。予想以上のイヤミス感で読後の気分は真っ黒。6編が微妙に絡まりながらそれぞれ、違った世界観の「引っ越し悪夢」を見せてくれる。「人」が怖いという感覚より「ホラー」的な感覚。一番怖いのは6編全部にいろんな形で登場してくる「アオヤマさん」。アオヤマさんの書...
様々な引っ越しに関わる短編6編。予想以上のイヤミス感で読後の気分は真っ黒。6編が微妙に絡まりながらそれぞれ、違った世界観の「引っ越し悪夢」を見せてくれる。「人」が怖いという感覚より「ホラー」的な感覚。一番怖いのは6編全部にいろんな形で登場してくる「アオヤマさん」。アオヤマさんの書いた解説が一番怖かった。この本を読むときは、「解説だから」と読み飛ばさずに、解説まできちんと読んで欲しい。「解説」を読み終えるまでが「お引っ越し」だ。
Posted by
http://walking-diary.cocolog-nifty.com/honyomi_nikki/2015/12/post-4d40.html
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
引っ越しにまつわる恐怖を描いた連作短編集と言う事で。 すべてが大好物なシチュエーション♪ もう大満足な内容でした!!! 最後の解説までご馳走様でした~状態で。 ほんと真梨さん面白いです! とにかく真梨さんのお話は伏線が奥深いので見つけられてないつながりもあるかも・・・。 この「お引越し」は私にはパーフェクトな一冊でした♪
Posted by
一気読み。 世に奇妙な物語と本当にあった怖い話を足したような話。 本当にありそうで怖い。 引っ越すのが怖くなるな・・・
Posted by
引っ越しにまつわる怖〜い短編集。 全編期待以上の後味の悪さは、さすが。 近々引っ越し予定の方は読まないのが賢明かと。 もしアオシマさんがいたらタイヘン…
Posted by