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ヘンな論文 の商品レビュー

3.9

47件のお客様レビュー

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2023/12/25

・世間話の研究 ・公園の斜面に座る「カップルの観察」 ・「浮気男」の頭の中 ・「あくび」はなぜうつる? などなどの珍論文の内容をお笑い芸人の方が紹介をしている本。 これらの題は、論文の正式名称ではない。 たとえば ・「おっぱいの揺れ」とブラのずれ という題の論文の正式なものは...

・世間話の研究 ・公園の斜面に座る「カップルの観察」 ・「浮気男」の頭の中 ・「あくび」はなぜうつる? などなどの珍論文の内容をお笑い芸人の方が紹介をしている本。 これらの題は、論文の正式名称ではない。 たとえば ・「おっぱいの揺れ」とブラのずれ という題の論文の正式なものは 「走行中のブラジャー着用時の乳房振動とズレの特性」 わかりやすい題にして、とっつきやすくしてある。 内容は、これらの論文のキモの部分を感想を交えつつ、軽いタッチで書かれている。しかし、研究というものに対する向き合い方はとても真摯で、好感がもてる。 「断定口調は、論文では滅多に使われない。自分の主観で判断せず、出てきた事実からたどり着いた結論、という意味で「だと思われる」を使うし、立場をフラットにする意味で、いいとか悪いの判断はしない。それを「いったいなにが言いたいんだ」なんて断じるのは暴力でしかない。人の話を聞けない、頭を使わない人の一方的な主張だ。」 論文の改竄やコピペも厳しく批判していて、研究者に対する尊敬とあたたかな眼差しを感じる。 珍論文は、身の回りのことへのちょっとした問いから始まる。寺田寅彦の大量の随筆が、そのような性格を持っていたように、身の回りには不思議が満ちている。 珍論文を楽しみつつ、学問とは何かということに触れることのできる楽しい本だった。

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2023/06/02

古今東西のへんな論文を集めた本。誰の役に立つこかもわからないへんな論文には、下心もなく、純粋に探求する研究者の生きざまがあった。

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2023/01/07

博士課程を修了したお笑い芸人が珍奇な論文を紹介する本。くだけた表現ではありますが取り上げた論文はどれも面白く検索し読みたくなる事必至。「湯たんぽ」の研究が特に興味深かったです。

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2022/10/25

☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆ https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB1857957X

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2022/04/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

沖縄の図書館にて暇つぶしに読む。 p.150からはkindleにて。 それぞれの論文も面白いけど、 論文ってこんなにもいろんなテーマで書かれていて、 こんなにも自由なんだな、って思えた本。 これを学生時代に読めていたら卒論をもうちょっといいものにできたんじゃないかな、って思った。 続編も読みたいな。

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2019/04/29

まずテーマが面白い。とっつきやすくするためであろう文体はちょっと鬱陶しいけど、論文を書いた方の人物像に言及しているのはなかなか新鮮だった。そして極め付きはあとがき。なかなかズンとくる、でもどの時代でもどのジャンルでも常につきまとうことを、改めて記載しているのはすごく好感が持てたし...

まずテーマが面白い。とっつきやすくするためであろう文体はちょっと鬱陶しいけど、論文を書いた方の人物像に言及しているのはなかなか新鮮だった。そして極め付きはあとがき。なかなかズンとくる、でもどの時代でもどのジャンルでも常につきまとうことを、改めて記載しているのはすごく好感が持てたし、なにより愛が伝わってきた。

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2019/03/12

タイトルだけでもインパクトのある論文を『珍文コレクター』と称するお笑い芸人の著者が、分かりやすくかつ面白く紹介する。 いったいそれは何の研究なんだ、それを研究してどうなるんだ・・・のオンパレード、さらにはタイトルの妙。 「傾斜面に着座するカップルに求められる他者との距離」、とは...

タイトルだけでもインパクトのある論文を『珍文コレクター』と称するお笑い芸人の著者が、分かりやすくかつ面白く紹介する。 いったいそれは何の研究なんだ、それを研究してどうなるんだ・・・のオンパレード、さらにはタイトルの妙。 「傾斜面に着座するカップルに求められる他者との距離」、とは公園の土手に座るカップルが人目を気にしないでいられる他人との距離を調べたものだし、 「走行中のブラジャー着用時の乳房振動とずれの特性」は、やたら堅いタイトルだけど内容は分かるよね、ただそれを真面目に研究するとは。 確かにタイトルのインパクトも中々だが、内容も負けてはいない。一つの結論を得るためには、あらゆる角度から実験・観察し、他の可能性を排除する実に根気のいる作業が必要なのだとは。確かに大村智先生もノーベル賞を受賞するまでは地味な作業の連続だったのだろうに。ここにあげられた方たちは、ノーベル賞は無理でもイグノーベル賞なら、いやすでに著者の「オレノーベル賞」は受賞されているのである。 このように書かれていると、なにやらディスってるように思われるが、きちんと驚きと称賛の念を持って書かれているのである。その証拠に、論文の発表者から連絡がきたりも。特に「湯たんぽ」研究の伊藤先生(実はデザイン界でも凄い方なんですね)との交流は微笑ましい限りです。それだけに、無断引用で先生が悲しまれたことは大いに残念です。 多分自分では読むことがないであろう論文を、その発表者や研究の背景などと共に楽しく触れることが出来て満足でした。

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2018/09/17

世の中の様々な研究の結果として書かれる論文の中で、一風変わったものを紹介している本。 自分は学生時代に数学を専攻していたので、数学の論文しか読んだことがなかった。 そのため、それ以外の分野の論文、特に人文系の論文は読んだことがない。 文中では、各大学の紀要にはいろいろな研究成...

世の中の様々な研究の結果として書かれる論文の中で、一風変わったものを紹介している本。 自分は学生時代に数学を専攻していたので、数学の論文しか読んだことがなかった。 そのため、それ以外の分野の論文、特に人文系の論文は読んだことがない。 文中では、各大学の紀要にはいろいろな研究成果の論文があると書いているが、在学していた大学の紀要を読んだ記憶がない。 この本では、13本の論文が説明されている。 あえて文系/理系で分類すれば、文系10本/理系3本となる。 「文系の論文」には、アンケートなどを材料に研究対象を深く考えるというイメージがあった。 この本では、アンケートを利用して考える深さが予想以上に深いことがよくわかった。 具体的には、次の内容が印象的である。 ・六本目:女子高生と「男女の目」 ・九本目:「元近鉄ファン」の生態を探れ ・十本目:現役「床山」アンケート。 「理系の論文」もただ単に実験しているというよりも、「研究対象としてなぜそれを選んだ?」と思うものがあった・ 具体的には、次の2本。 ・五本目:「コーヒーカップ」の音の科学 ・十二本目:「おっぱいの揺れ」とブラのずれ この本について、第一印象の「どんなことでも研究対象になるんだ」というのは最後まで変わらなかった。 すでに出ている続編も楽しみだ。

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2018/08/26

面白い。 こういう論文があるのか、と新鮮に驚いた。不倫の話が特に良かった。 後書きの湯たんぽ探偵に関して悲しくなるばかり。今の時代、無断引用無断使用は気付かれやすいのになと。

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2018/08/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

分野が結構いろいろなのが大したもの。趣味としてはお金かからなさそうだが、芸人さんの紹介能力というか話芸文章芸が素晴らしい。最後の湯たんぽ研究の話はいろいろと身につまされるというか、せつない。

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