ヘンな論文 の商品レビュー
ヘンなタイトルに変わった著者名。 学者で芸人をしている人だそう。経歴も変わっています。 変わった論文を読むのが好きという著者。はたから見れば無駄にみえることを、一生懸命研究している研究者の論文が紹介されます。 書いた本人は大まじめながら、普通に見ると珍論文でしかないというもの。...
ヘンなタイトルに変わった著者名。 学者で芸人をしている人だそう。経歴も変わっています。 変わった論文を読むのが好きという著者。はたから見れば無駄にみえることを、一生懸命研究している研究者の論文が紹介されます。 書いた本人は大まじめながら、普通に見ると珍論文でしかないというもの。えてして研究は、なかなか周りに理解されないものではありますが、それにしてもこんなの研究している人がいるんだ…と引いてしまうような内容のものが目白押しです。 芸人の面を見せて冴えた突っ込みをする著者が、学者の面を見せて解説するというところがおもしろく、人の論文紹介ではありますが、この著者だからこうした本にまとめられたのだろうと納得できます。 採り上げられた論文は、おっぱいの揺れや、不倫男の頭の中、古今東西の湯たんぽ、猫カフェの効果など。 しょうもないことのように思えますが、たしかに内容が気になって読んでみたくなるものばかり。 「女子高よりも共学化後の方が女子は髪が長い」というのも、分析に裏打ちされた事実のようです。 横浜の「ヨコハマメリー」なら知っていますが、京都には1970年代にカリスマホームレス「河原町のジュリー」がいたということは知りませんでした。 さまざまな珍論文を取り上げては笑いのネタにしているようでありながら、こうした社会的には無価値のように思えるものに、人はどれだけ真剣に取り組めるか、その純粋な情熱を礼賛している本。 刻々と変わりゆくビジネスや経済の世界とは全く無縁のニッチなテーマに必死に取り組んでいる人々を知ると、「効率性重視の世の中でも、気にせずやりたいことをやってこそ、人は幸せになるんだなあ」と思えてきて、なんだか元気が出てきます。
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・卒論の申請書出す前に読みたかったかも ・四本目の「あくび」はなぜうつる?を読み始めて4ページ目でなぜかあくびが ・ねづっちが出てきた(笑)
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キタコレ2017年 My本屋大賞No.1かも。『え~、そこ!?』と思うようなテーマに対しても、あくなき情熱を注ぐ研究者には畏敬の念を持たずにはいられない。『あくび』はうつるのか、湯たんぽの変遷、女子校から共学へ変更した場合の差など、なにそれと思いつつも興味をそそられるテーマが並ぶ...
キタコレ2017年 My本屋大賞No.1かも。『え~、そこ!?』と思うようなテーマに対しても、あくなき情熱を注ぐ研究者には畏敬の念を持たずにはいられない。『あくび』はうつるのか、湯たんぽの変遷、女子校から共学へ変更した場合の差など、なにそれと思いつつも興味をそそられるテーマが並ぶ。 著者は博士号を持つ芸人さん。笑わせながらも研究者へのリスペクトが根底にあり、読んでいて心地よい。論文を書いた経験のある方にお薦め。
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問いをたてる。 問いにまなぶ。 どちらもしてきてないかも。 覚える勉強じゃなくて、 わからないことに 立ち向かう方法を模索する、 そういう面白さを知ってみたい。 受け身だけじゃなくて。 なにか表現して生きてみたい。1回だけでも。 ほめられるとかじゃなく、 自分の気持ちのまま...
問いをたてる。 問いにまなぶ。 どちらもしてきてないかも。 覚える勉強じゃなくて、 わからないことに 立ち向かう方法を模索する、 そういう面白さを知ってみたい。 受け身だけじゃなくて。 なにか表現して生きてみたい。1回だけでも。 ほめられるとかじゃなく、 自分の気持ちのままに。 この人たちの仲間に入りたいってこと思った。
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いとをかし。書籍版「タモリ俱楽部」のようでした。北尾トロ氏に通じるものがあります。特に「カップルの観察」「あくび」「湯たんぽ」は興をそそられました。唯一ハッとしたのが、「コーヒーカップの音」でした。まさに論理的・科学的な思考を体得するための教科書のようで目から鱗の内容でした。続編...
いとをかし。書籍版「タモリ俱楽部」のようでした。北尾トロ氏に通じるものがあります。特に「カップルの観察」「あくび」「湯たんぽ」は興をそそられました。唯一ハッとしたのが、「コーヒーカップの音」でした。まさに論理的・科学的な思考を体得するための教科書のようで目から鱗の内容でした。続編もあるようなので読んでみたいと思います。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
図書館より。 いや、面白かった。頭いいはずなのに、スッゴい研究するんだね。自分の事を振り返り... あんまりヒトのこと言えないとちょっぴり反省したり(笑)役に立つか分からないけど、科学的に証明することは、人間の性なのかもしれない。 最後の湯たんぽの研究。あたかも、自分の手柄のように発表する輩が存在することに怒りと憤りを感じる。人生をかけた研究を、その人をないがしろにする神経が分からない。何でそんなことするんだろうね。
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ヘンな論文を紹介していくだけの本かと思っていたら、論文とはそもそもどういうものなのかが、読んでいくうちにわかるようになっていてとても面白かった。人の興味関心はとても広くて情熱的。続編を期待しています。
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へんな論文を集めて解説しつつ、ツッコミを入れた本。床山の話が非常に笑えた。研究者の端くれとして読んだが、研究者じゃない人も面白く読めそう。
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あんまり期待してなかったんだけど、面白かった!ユーモラスな文章なのにしっかり論文の中身を説明してて、分かりやすかったし何の知識もないままに楽しめた。 ヘンな論文集めって、良い趣味だなー
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読売かどこかの書評になったので、どんなヘンな論文があるのかを知りたくて読んだ。創造のナナメ上をいく、ヘンな論文。 よく実験方法まで確立したな、と思うもの様々。 このような研究があるなら、なんだか日本は大丈夫だと思えた。
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