賢いやめ方 の商品レビュー

アラン・バーンスタイン(著者),ペグ・ストリープ(著者),矢沢聖子(訳者)

2019/12/07

前半の「やめにくい」理由の解説が少しウエイトが大きいが、「新しく始めるためにやめる」ことを後押しできるようなヒントも載っていて参考になる。

♧脳は、「やめどき」がわからない
♧メリットを考えた「外発的動機づけ」は自分の内側から感じた「内発的動機付け」よりも脆弱
♧二つ以上の目標の達成が干渉すると、努力し続けることで葛藤が生まれる
♧目標を断念することで生まれる悲しみを認め、幸せな人生につながる選択をする
♧失敗を恐れる傾向は、親からの冷たい態度のような「愛情の取り消し」を介して伝わる
♧感情のラベル付けが細かくできるほど、感情のコントロールがうまくできる
♧一心に目標だけに焦点を定めていると、まわりで起きている変化に気づきにくい
♧資格を取得する、などの「遂行目標」を立てるより、「どのように」なりたいか、「どうやって」到達するか、を柔軟に考えた方が成功につながりやすい
♧侵入思考は、事前に考えると結果が変わる課題に対してあらわれる
♧起こした行動が自分の基準に合っていれば後悔しない
♧行動を起こす前に、後悔することを予測し、そのときに起こりうる感情に備える
♧目標追求の四段階
①達成が望ましく、実現できそうなものに絞る
②達成するための計画を立てる
③行動する
④行動後に、期待した結果がもたらされたか評価する。また、最初のステップで想定した望ましさと実現性を、より高くもつ目標がほかにあるか比較する
♧環境の変化後に、その新鮮味を保つ行動をとることが、長期的な幸福につながる

2019/09/16

目標離脱は放っておいてもしてしまう。だめなやめ方だが、それが治るわけではないので、途中でページを捲る手が止まった。

2019/02/11

やめないとやっていけない，やめるのは大切だと思っていても，どうやめれば良いのだろう。そういう問があって手に取ったのがこの本。単純にやめ方だけを紹介するだけではなく，目標の達成や集中するための方法など扱っているトピックも思っていた以上に広い。科学的な視点で教えてくれるので，参考になる部分も多い。今までやってきたことの価値はさておき，ほんとうに「なにかをやめるのは、それまで気づかなかった大切なことを肯定すること」。そう心に言い聞かせたい。