火花 の商品レビュー
うーん
すごい期待をして読んだからか、ちょっとがっかりした。 スラスラ読めるし、文章も上手だけど。。 すごく心に残る話ではないかな。
ちょび
徳永と神谷さんの師弟関係が、2人ともどこか常識が抜けているような人物なので、唯一無二の関係性と掛け合いだった。 周りの人の優しさも沁みた。 日常で気づかないような捉え方、言い回しが多く、深かった。 2人はずっと離れず生きていってほしいなと思いました。
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お笑い芸人の徳永は熱海の花火大会で天性の才能を持つ先輩芸人・神谷と出会い師匠と仰ぎ交流を持つようになる。芸人を引退し別の道を歩みだした徳永と、借金が膨らみ連絡が取れなくなっていた神谷が再開するまでの10年を描く青春小説。 これ純文学か。その割に読みやすくて面白かったです。又吉さ...
お笑い芸人の徳永は熱海の花火大会で天性の才能を持つ先輩芸人・神谷と出会い師匠と仰ぎ交流を持つようになる。芸人を引退し別の道を歩みだした徳永と、借金が膨らみ連絡が取れなくなっていた神谷が再開するまでの10年を描く青春小説。 これ純文学か。その割に読みやすくて面白かったです。又吉さんってほんとに文章の才能があるんだなと感心しながら読みました。芸人が芸人の話を書いているだけあって、くすっとしてしまう言葉選びが上手いし、テンポもいい。そもそも漫才やコントを作っているような芸人さんて、文章とかストーリーを作るのは一定の技術はありそう。 神谷に陶酔し切るわけじゃなく、時に違和感を感じたり否定もありつつの距離感をうまく表現していたと思います。結局仲良しなんだよなあー 花火の日に出会った芸人二人なのにタイトルは『花火』じゃなくて『火花』。なんでだろう。徳永のコンビ名は「スパークス」だったね。「芸人としてのひとときの煌めき」みたいなものを読みながら味わったような気もするかなー、こじつけだけど。 ラストはぶっとび過ぎて、神谷らしいっちゃらしいけど... このラストで星マイナス1にするくらい、もっといいラストがあったのでは。意味わかんな過ぎてちょっと無理でした。残念。
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すごく読みやすかったという印象がある。主人公の神谷さんへの眼差しがとても気に入っている。見た目を寄せてこられたことに怒るところのシーンには、そう!ここまできたなら!怒ってもいいんだ!みたいな感触があった。そしてその後にお前のカッコ良かったからと言われた後の心情でそうなんだ、神谷さ...
すごく読みやすかったという印象がある。主人公の神谷さんへの眼差しがとても気に入っている。見た目を寄せてこられたことに怒るところのシーンには、そう!ここまできたなら!怒ってもいいんだ!みたいな感触があった。そしてその後にお前のカッコ良かったからと言われた後の心情でそうなんだ、神谷さんの独特は見た目なんかではなく中身の話なんだ、これは隣の人が食ってるのが美味そうだから同じものを注文することと変わりないことなんだ!みたいになってそこは、最高だったな。でも、全体的に女の子の存在もっと大事にして〜
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最後には泣いてました…。 正直、食わず嫌い的にずっと読めていなかった本だったこと、読みはじめは、「あぁ、だめかも…」と思いながらページをめくっていたことは否めません。 ただ、終盤、油断大敵。周囲にひとがたくさんいる中、じんわり出てくる涙を止められませんでした。なぜだろう? ...
最後には泣いてました…。 正直、食わず嫌い的にずっと読めていなかった本だったこと、読みはじめは、「あぁ、だめかも…」と思いながらページをめくっていたことは否めません。 ただ、終盤、油断大敵。周囲にひとがたくさんいる中、じんわり出てくる涙を止められませんでした。なぜだろう? 評価はいろいろだと思いますが、個人的に読んでよかった本でした!
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芸人が考えた芸人の小説なので、細かい感情や芸人しかわからない悩み、生き方や考え方などが上手く描写されている。言葉の使い方もうまく、映画化もされているが読んでいて頭の中で映像化しやすい作品。
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※このレビューにはネタバレを含みます
この本を読むと、前の職場の上司を思い出す。パワハラ上司。いじめに近い事を俺にした。本当に、死にたいと思うところまで追い詰められた。2度と関わりたくない上司。でも、間違いなく言えるのは、前の職場で俺はめちゃくちゃ成長した。絶対に私生活では関わりたくない部類に入る上司と関わった。死ぬほど嫌だったけど、価値観に触れた。自分とは全く違う価値観。仕事を辞めた後、その上司に向かってボロクソに言って、黙らせる事ができた。そんな経験が、俺を強くしてくれた。上司だけじゃない。両親、学生時代の友人、ネットで知り合った友人、いろいろな人の出会い、関わりが、自分の成長につながった。 形は違えど、自分なりに向き合ってやる物事、そしてその中で出会う自分と違う価値観と触れる事は大事なんだと思った。自分と違う価値観に触れる事は、自分にとっての成長につながると思った。徳永は自分が真剣に向き合ったお笑いを通して神谷と出会って、いろいろな事を思い感じ、色々な人と出会った。それは、徳永にとって成長につながった。芸人としては成功しなかったかもしれない。だけど、芸人として歩んだ数年と、その中であった神谷という人間は、徳永の人生にとってかけがえのない物になったと思う。物事に真剣に向き合う事、そしてその中で得る経験や出会いはかけがえのないものになるんだなと感じた。
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又吉って今や作家としての印象がほぼ。お笑い芸人として見ていた時から俗にいう芸人の雰囲気を持たない人だと感じていたけど、芸人やる人がどんな文章を書くんだろう、単純な興味がずっとあった。芸人が、芸人を主人公とする話を書く。そう思うと何だかシュール。 自分のお笑いに愚直に自分軸だけで頑...
又吉って今や作家としての印象がほぼ。お笑い芸人として見ていた時から俗にいう芸人の雰囲気を持たない人だと感じていたけど、芸人やる人がどんな文章を書くんだろう、単純な興味がずっとあった。芸人が、芸人を主人公とする話を書く。そう思うと何だかシュール。 自分のお笑いに愚直に自分軸だけで頑なに追求する神谷と神谷を師匠と仰ぐ徳永。 神谷を慕い続けながらも自分とはどこか違う人間と感じている徳永自身の心の様が、私の心にも微かなざわめきとなって伝わり鼓動するようだった。 でも、何て言うんだろう、、、うまく言えないけど、 この小説は、優しい神谷と優しい徳永のお笑いを通した絶望の物語、そう感じた。 いい意味でざわざわする作品でした。 面白かった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
2人の不器用な人間の芸人としての生き様といった内容だなと感じた。売れないながらも自分の中に何かしらの芯を持っていて、それを貫く神谷、そんな神谷に心を動かされる主人公。 何年もの下済み時代を経て、ようやく売れ出す主人公と、それに対して売れず借金も膨れ上がり、今まで憧れていた神谷がどんどん落ちこぼれていく。自分の芯を貫いてきた神谷が売れない人生、お金もなく好きな人も離れていく自分に焦ってきて、空回りしてしまうような感じが読み取れ、人間らしさを感じた。 主人公も売れ始めたが、それは少しの間だけ。増えてきた仕事もだんだんなくなっていく。仕舞いには解散する時のネット記事では「知らない人」「面白くない」と世間に言われてしまう。私も同じような記事が実際に出たら、そのように思ったり家族や友人とそのように話してしまうのだろうと思った。夢に向かってひたむきに努力してきた彼らに彼らを知らない世間は平気で辛辣な言葉を向ける。これが現実なのだ。 必ずしも努力したら報われるわけじゃない世界があることを改めてわかったし、私たちがテレビで売れなり辛辣な言葉を向けたり思ったりする人々にも、その前のそしてその後の人生があるということもわかった。 最後の終わり方はなにか物足りない、もっとこの先の2人の人生を見てみたいという気持ちもあったが、これ以上知らなくてもいい気もしていてなにか複雑だった。
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途中断念。 本人の過去談も交えているのか?神谷さんの奇想天外、芸人魂の考え方が今の自分をプラスに置き換えることもて来るかなと思ったが、人間像と考え方と読み取り方が複雑だった。
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