1,800円以上の注文で送料無料

ことづて屋 の商品レビュー

3.3

15件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    4

  3. 3つ

    5

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2015/09/26

不思議な印象の短編集。 死者の伝言を伝えるという津多恵の言葉に癒される伝言を伝えられた人々。最初はトゲトゲしていても、読後感はほっこりと心が温かくなる感じがします。 レビューを書いていて初めて気がつきましたが、主人公の名前がツタエ=伝えですね。

Posted byブクログ

2015/08/08

6編の連作短編集。 亡くなった人の言葉を伝える「ことづて屋」。夫へ、母親へ、恋人へ、友人へ、伝えたい言葉・想いはそれぞれ。状況や関係もそれぞれ違うものの、どのエピソードもじんわり温かくなる。 ぱっとしない主人公・津多恵が色々な言葉や人との出会いを通じてだんだん内面から輝いていくの...

6編の連作短編集。 亡くなった人の言葉を伝える「ことづて屋」。夫へ、母親へ、恋人へ、友人へ、伝えたい言葉・想いはそれぞれ。状況や関係もそれぞれ違うものの、どのエピソードもじんわり温かくなる。 ぱっとしない主人公・津多恵が色々な言葉や人との出会いを通じてだんだん内面から輝いていくのが感じられ、読後感も爽やか。

Posted byブクログ

2015/06/05

「お言伝てを預かっています」山門津多恵の頭には時折、死者からの伝言がひびいてくる。宛てた人物にその言葉を伝えるまで、津多恵は楽になれない。見ず知らずの人物を訪ねるために外見を装うのを、美容師の恵介が手助けしている。幼くして死んだ娘から母親へ、放蕩息子から父親へ、少年院の中から親友...

「お言伝てを預かっています」山門津多恵の頭には時折、死者からの伝言がひびいてくる。宛てた人物にその言葉を伝えるまで、津多恵は楽になれない。見ず知らずの人物を訪ねるために外見を装うのを、美容師の恵介が手助けしている。幼くして死んだ娘から母親へ、放蕩息子から父親へ、少年院の中から親友へ…。伝えられた言葉は残された人に何をもたらすのか。痛みをかええた心をほぐす、あたたかくやさしい物語。

Posted byブクログ

2015/04/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

あり得ない話ながら、とってもとっても先が気になった。 いい関係ばかりじゃない。だけど誰もが前を向いていきそうでよかった。 あとがきの、本を書いたきっかけが、震災。ぐっとくる。 二人の微妙な関係はいつまでも微妙でいてほしい。

Posted byブクログ

2015/03/24

「ことづて屋」とはなんぞや?と思いますよね。 主人公:山門津多恵(やまとつたえ)は母親が不慮の事故で亡くなってから五年後。 母の声を聞いた。 母は伝言を頼み、それを津多恵は父に伝えた。 それから、死者の声が響くようになった。 「伝言」を届けるために縁者のもとに向かい、言われた言葉...

「ことづて屋」とはなんぞや?と思いますよね。 主人公:山門津多恵(やまとつたえ)は母親が不慮の事故で亡くなってから五年後。 母の声を聞いた。 母は伝言を頼み、それを津多恵は父に伝えた。 それから、死者の声が響くようになった。 「伝言」を届けるために縁者のもとに向かい、言われた言葉を伝える。 それが「ことづて屋」だった。 短編連作になってます。 あとがきにもありますが、2011年3月11日 東日本大震災があって、 この物語を生み出したとのこと。 直接的な震災の話ではありません。 しかし、突然、命を失う人たちの無念は生きている者には計り知れないものだろう。 その思いを濱野さんの感性で綴られています。 大切な一冊になりました。

Posted byブクログ