武曲 の商品レビュー
初読みの作家さん。綾野剛さんファンのわたしとしては映画化されたのをきっかけに読みました。長くて難読漢字に辟易した部分もありながら…でもでも人物描写、風景描写がすごい!細やかで、ほんとにその場にいるような、こんな人が実在してるような、そんな文章に、特に山あり谷ありでもないのに、研吾...
初読みの作家さん。綾野剛さんファンのわたしとしては映画化されたのをきっかけに読みました。長くて難読漢字に辟易した部分もありながら…でもでも人物描写、風景描写がすごい!細やかで、ほんとにその場にいるような、こんな人が実在してるような、そんな文章に、特に山あり谷ありでもないのに、研吾はどうなる⁈融は⁈とグイグイ引き込まれました。剣道は全くの門外漢、ど素人なので、剣道をやってたらもっともっと楽しめたのかもと思いました。そして映画はみてないけど、研吾は綾野剛さんしかいない!!!と思いました☆
Posted by
なんだかとても入りづらい話だった。 言葉のリズムなのか、選び方なのか、 読むのにちょっと苦戦しました。
Posted by
ラップ命の高校生と剣道の邂逅。それに心身を震わせるアルコール依存症患者の剣道コーチ。その二人を繋ぐ禅師にして剣道範士。 読む前に想定していたストーリー展開はことごとく裏切られた。裏切られる快感。快感が呼ぶ興奮。凄まじい攻勢を受け、ただただ圧倒されながら読了した。 剣道の立ち合...
ラップ命の高校生と剣道の邂逅。それに心身を震わせるアルコール依存症患者の剣道コーチ。その二人を繋ぐ禅師にして剣道範士。 読む前に想定していたストーリー展開はことごとく裏切られた。裏切られる快感。快感が呼ぶ興奮。凄まじい攻勢を受け、ただただ圧倒されながら読了した。 剣道の立ち合いの描写がすごい。自分もこんな風に描写される立ち合いがしたい。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
真剣に剣道と向き合って己を研く矢田部研吾。それが過ぎて、研ぎすぎて薄くなった刃のようにその技は鋭く、けれど脆くもなり……いわゆる闇落ちのような状態になってしまう姿に、なぜか同情してしまいます。 真面目だけど不器用すぎて、要領よく生きられない姿がそうさせるのかもしれません。 対する羽田融。剣の技に没頭するあまり、矢田部親子と同じように殺人刀の道に落ちかけます。憶測ですが、表層的な格好よさに魅せられて自己満足に陥り、相手を殺し自分を活かすことだけを考えていたからなのかな、と(若人なら普通のことだとは思いますが)。 しかし一級審査後、その印象がガラリと変わりました。「完全な捨て身の状態であることが、最も自分自身でいられる気がした」という一文から「無防備=相手を自由にさせる」と連想し、そこから融が活人剣に目覚めたように思った次第。 それまでは悩み・混迷・惑いという要素が多く、どこか鬱屈した雰囲気が作中に漂っていたように感じられましたが、上記の一文以降は爽やかで明るい空気を感じました。年齢的に近い研吾の方により感情移入してしまいましたが、融の今後の成長も気になるところ。「武曲II」が純粋に本作の続編なら、文庫化を待たず単行本を手にとって読んでみたいくらいです。
Posted by
映画化って帯でみて読んだ そして剣道には誰が知ってるのという哲学持ってくるし、先生はアル中だし弱すぎ。 剣道を題材にするには武士らしさがないうえに、小説としては登場人物がカッコよくないないのでのめり込めなかった。
Posted by
矢田部の落ちぶれた場面が長くて気が滅入ったけれど、それとは対照的な融の強烈に光り爆発する若いパワーが眩しくて、胸が熱くなった 斬るか斬られるかの駆け引きおそろしい(わくわく) 読後感爽やか
Posted by
剣道の場面は迫力があったが、研吾がアルコール中毒で荒れる場面はちょっクドすぎ。殺人剣と言うのも、よく分からない。融がラップをしているのも今風かもしれないが、かえって物語に入っていけなかった。
Posted by
剣道やってて、また最近剣道やりたいなー思ってて、表紙のイラストとタイトルにやられて即買い。 細かい描写が多すぎて剣道素人には分からない部分が多いと思う。1級審査とか懐かしすぎるけど、何せ細かすぎる。 研吾のアル中の件は一切不要。あれが無ければ面白いと思うけど、重いし暗く、読ん...
剣道やってて、また最近剣道やりたいなー思ってて、表紙のイラストとタイトルにやられて即買い。 細かい描写が多すぎて剣道素人には分からない部分が多いと思う。1級審査とか懐かしすぎるけど、何せ細かすぎる。 研吾のアル中の件は一切不要。あれが無ければ面白いと思うけど、重いし暗く、読んでて疲れる。再読は無いかな。作中の「我上位なり」は気に入ったけど、ヒップホップがヒルクライムてな。他にもあるだろうに笑
Posted by
湘南を舞台にした高校生の剣道を通した青春小説。と言うと、随分軽めの印象になってしまうが、武道を多少なりとも噛んだことがある者にとっては、動きや精神性の描写がとても巧み。 アル中で壊れて行く様や、葛藤が、セオリー通りでなくて良い。 何というか、表面張力的な書き方で、読者を引き込む...
湘南を舞台にした高校生の剣道を通した青春小説。と言うと、随分軽めの印象になってしまうが、武道を多少なりとも噛んだことがある者にとっては、動きや精神性の描写がとても巧み。 アル中で壊れて行く様や、葛藤が、セオリー通りでなくて良い。 何というか、表面張力的な書き方で、読者を引き込む。 ただ、ヒップホップ好きな高校生、剣道、設定は良いが、ヒルクライムを出してくるってのはいかがなものか...あれって、ポップスじゃ... 細かなツッコミどころはあるものの、物語としては良い一冊でした。 映画化されるみたいだけも、どうなんだろね。
Posted by
内容(「BOOK」データベースより) 羽田融はヒップホップに夢中な北鎌倉学院高校二年生。矢田部研吾はアルコール依存症で失職、今は警備員をしながら同校剣道部のコーチを務める。友人に道場に引っ張られ、渋々竹刀を握った融の姿に、研吾は「殺人刀」の遣い手と懼れられた父・将造と同じ天性の剣...
内容(「BOOK」データベースより) 羽田融はヒップホップに夢中な北鎌倉学院高校二年生。矢田部研吾はアルコール依存症で失職、今は警備員をしながら同校剣道部のコーチを務める。友人に道場に引っ張られ、渋々竹刀を握った融の姿に、研吾は「殺人刀」の遣い手と懼れられた父・将造と同じ天性の剣士を見た。剣豪小説の新時代を切り拓いた傑作。 彼是20年程剣道から遠ざかってしまいましたが、今でも燻ぶる剣士の魂。この表紙にやられて裏表紙の説明を読んだ瞬間にレジに直行していました。 現代的な若者の習俗にディープに絡む豊饒な文学的表現。さらに剣道描写も恐ろしく濃密で、味付けで剣道使った訳では無く剣道でなくては駄目な小説でした。 これだけ絢爛な文章表現を披歴すると、流れが停滞してつまらないものになりそうなのですが、この流れるような散文的表現が物語にしっかり絡んでいるのはお見事!出来れば続き読みたいけど無いだろうなあ。。。
Posted by
- 1
- 2