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仁義なき吉田家(1) の商品レビュー

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2015/03/31

表紙からして、インパクトが十分にあるが、内容はもっと迫力あり 子供と赤ん坊の中に、ヤクザの魂が入っちゃいました、なんて設定、ブッ飛び過ぎである だが、そんな勝負しすぎな設定に、ストーリーが振り回されず、これ以上にない面白さを生み出して、読み手を思わず、唸らせてくる 今時らしくない...

表紙からして、インパクトが十分にあるが、内容はもっと迫力あり 子供と赤ん坊の中に、ヤクザの魂が入っちゃいました、なんて設定、ブッ飛び過ぎである だが、そんな勝負しすぎな設定に、ストーリーが振り回されず、これ以上にない面白さを生み出して、読み手を思わず、唸らせてくる 今時らしくないな、そんな印象を読み手に抱かせる、ほんの少し、古臭さと武骨さが宿る絵柄が、本格派のヤクザだけが持てる男気を引きだしているので、話に落ち着きを出す一方で、ありきたり感を払拭しているように思えた ヤクザの魂の器に結果的になってしまった、子供の境遇が薄幸であった点が、家族復活をテーマにしている話に説得力を持たせている 肉体が子供で、中身がヤクザだからこそ、ぶつかる問題に対して取る手段が、強引ながらも男らしく、なおかつ、大人の威厳が溢れていて、グッと来た 根幹に贖罪の気持ちを持ちながらも、第二の人生を堂々と生きる、鬼島と組長は正に漢 加えて、ヤクザとして生きてきた自分の常識と、今現在の子供の当たり前とに、今イチ、折り合いを付けられず、子供らしく振舞おうとして、逆にボロを出しちゃう、四苦八苦ぷりがこれまた、コミカルで、上手く緊迫感を緩めてくれている 一気にではなく、徐々に家族の長い時間をかけて歪んでしまった絆が、矯正されていく過程にも、妙なリアリティがあって好い どの話も重みがあるが、個人的に好きなのは第2話。子供であっても解かるモノだ、本当の男気ってヤツは この台詞を引用に選んだのは、シンプルだからこそ、自分のやりたい事を偽らない本当の男の信念と覚悟を感じるから

Posted byブクログ