サザエさんの東京物語 の商品レビュー
ブログに掲載しました。 http://boketen.seesaa.net/article/418875653.html 妹の目から見た長谷川町子一家。女6人家族の迫力に圧倒される。
Posted by
サザエさんで知られる、長谷川町子の妹さん。 文藝春秋社に入社後、『姉妹社』にて長谷川作品の出版に携わり、その後は『彩古書房』で、児童心理学を中心とした、ご自分の納得のいく本を出版して来られた。 本書は、長年編集に携わってきた作者の、最初の著作。 とても初めての著作とは思えない...
サザエさんで知られる、長谷川町子の妹さん。 文藝春秋社に入社後、『姉妹社』にて長谷川作品の出版に携わり、その後は『彩古書房』で、児童心理学を中心とした、ご自分の納得のいく本を出版して来られた。 本書は、長年編集に携わってきた作者の、最初の著作。 とても初めての著作とは思えない、読みやすく、味わいもあり、品格のある文章で、末っ子の目から見た長谷川家を描かれている。 やはり家族の目から語るせいか、臨場感半端なく、皆生き生きとしている。 母、まり姉、町子姉、強烈なキャラクターである。 作者はその中でこまごまとした用事をもくもくと片付けている、という印象。 長谷川町子は、サザエさんっぽくもあるけれど、いじわるばあさんにも似ているな~ 海外旅行でのバッグの置き忘れ話など、漫画を読むように面白い。 そんな、串団子3姉妹から、離れて自由に生きたい、と思ったのは50代半ば。 姉たちは彼女を許さなかった。 特にまり子姉の怒りは激しく、町子の死も作者には知らせず、最後まで手紙も突き返し、とうとう亡くなるまで和解を拒んだ。 家族というものを考えさせられる一冊でもあるが、男社会で、昭和をたくましく生き抜き、必死で働いた女たちのエネルギーあふれる書である。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
あまりにも有名な長谷川町子さんの実妹、洋子さんが描く長谷川家の話。 もっとサザエさんっぽいコミカルな楽しい話だと思ったら、年齢を重ねるにつれ、姉妹の確執やら寂しい話も多い。3姉妹+母の女だらけの家族だとこうもなるかな。。
Posted by
ご参考までに。 “単行本 ニ○○八年四月 朝日出版社刊 「先輩たちとのお付き合い」「それからの 七年」は文庫のための書き下ろしです。” 〜232頁より〜
Posted by
ところどころの文章を、何かで読んだ気がするんだけど、なんでだろう……? それはまあいいとして、あまりにも有名な「サザエさん」の作者、長谷川町子さん。 読んで思ったのは、「敵に回したくない人」。 子供の頃は喧嘩だって男の子に負けないくらい強いし、過去にあったことをいつまでも恨み...
ところどころの文章を、何かで読んだ気がするんだけど、なんでだろう……? それはまあいいとして、あまりにも有名な「サザエさん」の作者、長谷川町子さん。 読んで思ったのは、「敵に回したくない人」。 子供の頃は喧嘩だって男の子に負けないくらい強いし、過去にあったことをいつまでも恨みに思ってるし(笑) 極度の人見知りで、かわいらしいなあと他人は思うところもあるけれど、身内だったら大変だったんじゃないかな。 年を取ってからの、洋子さんと町子andまり子の確執は、洋子さんの方に同情します。 母や姉たちに何もかも決められる人生。 そんな中、六十近くなってからの独立宣言。 すごいじゃないの、がんばれ!と笑って送り出してあげてもよさそうなものなのに、お姉さんたちは許せなかったんでしょうね……。 なんだか残念です。
Posted by
- 1
- 2