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響~小説家になる方法~(1) の商品レビュー

3.7

51件のお客様レビュー

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    12

  2. 4つ

    16

  3. 3つ

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2017/08/26

面白い。面白い。 響の行き過ぎた行動はよくないとは思うが考え方や心は素晴らしい。 人は自立して生きていくべきだ。

Posted byブクログ

2017/08/24

賛否両論分かれてる理由は理解できるが、元々自分でも文章を書き、子供の頃から本好きな自分は楽しく読めた。 主人公の響がエキセントリックで暴力的、コミュ障な側面のあるキャラクターなのは否定しない。入学初日の文芸部での一幕で引いたという意見もわかる。 だがそもそも響は、読者が共感できる...

賛否両論分かれてる理由は理解できるが、元々自分でも文章を書き、子供の頃から本好きな自分は楽しく読めた。 主人公の響がエキセントリックで暴力的、コミュ障な側面のあるキャラクターなのは否定しない。入学初日の文芸部での一幕で引いたという意見もわかる。 だがそもそも響は、読者が共感できるキャラとして設定されてないのでは? よくいえば異才、そのままをいえば変人。 響は小説を読むのも書くのも好きで、自分の感性や価値観に絶対的な・不動の自信を持った、一風変わった女子高生であり、彼女の言葉を借りれば「朝起きて学校行って夜寝る」普通のライフスタイルを貫くだけで周囲との摩擦や軋轢を引き起こす。 この漫画で語られているのは非情なまでの才能の多寡、天才と凡人の壁であって、響が自然体であればある程、彼女を天才として特別視する周囲との温度差がシュールなギャップを齎す。 彼女を嫌う読者の主張や彼女の言動が鼻に付くと厭う向きもわかるが、左右の本棚を巡るコミカルな攻防戦(元ネタの本は山田悠介)には吹きだしてしまった。響も無茶苦茶やってるように見えて、好きな作家に出会ったら率直に好意を表明し握手を求める年相応に可愛らしいところが沢山ある。 村上龍や村上春樹に綿矢りさ恩田陸、それにサラ・ウォーターズなど、作中のコマや扉絵に描かれた書籍が実在するのも元ネタがわかればとても楽しい(右の本棚に恩田陸の「麦の海に沈む果実」を入れるセンスには敬意を表したい) 響の小説が描写されないので天才性にリアリティがないというが、天才外科医の漫画だって、別に作者が外科医である必要はない。 なにせ「響」で描かれるのは小説の技巧ではなく小説家のありさまなのだ。 そして小説家のありさまには、小説を書くという行為に魅せられた(または憑かれた)人間たちのみっともなさや恥ずかしさ、ずぶとさやしたたかさや崇高さ、天才でないが故にあがき続ける人々の悲喜こもごものヒューマンドラマが含まれる。 いっそのこと響という起爆剤とうっかりすれ違ったばかりに人生をクラッシュさせられた、天才ならざる作家や読者の群像劇と見た方が面白い。 この漫画の場合響の文体は直接描写されず、周囲の称賛がクローズアップされる事で彼女を「特別」足らしめており、小説の技巧ではなく小説家の生き様を抽出する限りにおいて、その手法は効果的だと思った。 とにかく面白いので小説家をめざしてる人間はもちろん、趣味本業問わずクリエイティブな事に携わってる人間はぜひ読んでほしい。 ちなみに私が一番好きな台詞は「人が面白いと思った小説に作者の分際で何ケチつけてんのよ」。 創作のモチベーションを保ち続ける手がかりになりえる漫画だ。少々毒が強烈だが。

Posted byブクログ

2017/08/02

ある出版社の文芸誌の編集部に手書きの小説が郵送されてくる。 若手女性編集者の花井はその才能に驚く。 新人賞にノミネートさせて売り出したいと思う。 ところが連絡先が書いていない。 ところは変わってある高校の文芸部に響という女の子が入部する。 文芸部の部長は有名な純文学作家の一人娘の...

ある出版社の文芸誌の編集部に手書きの小説が郵送されてくる。 若手女性編集者の花井はその才能に驚く。 新人賞にノミネートさせて売り出したいと思う。 ところが連絡先が書いていない。 ところは変わってある高校の文芸部に響という女の子が入部する。 文芸部の部長は有名な純文学作家の一人娘のリカだった。 リカ自身も自ら小説を書く。 それなりに才能を認められて七光りも含めて デビューも決定している。 そんなリカが響の書いた小説を読んでその才能に驚愕する。 で、リカをデビューさせようとしていたのは 前述した若手女性編集者の花井であり、 リカを通じて花井は響の小説を読む。 そして郵送されてきた連絡先不明の小説の書き手が 響であることが判明する。 響の作品は新人賞にノミネートされる。 そして芥川賞、直木賞に同時ノミネートされることに・・・。 ギリシャ神話の神様ってめちゃくちゃ理不尽で暴力的じゃないですか。 一体何が神様なんだ???って思うくらい(笑) というか神様に人間の理を求めるってことが 初めから無意味ともいえますが。 普通の人間に計り知れない部分があるからこそ「神」なのか?? さて今、何かに秀でている天才に対して「神」と 表現することが多いですね。 今回紹介するこのマンガに出てくる女の子「響」も天才です。 何の天才なのかというと、小説を書くことについての天才。 で、天才つまり「神」なのでとっても暴力的(笑) 気に入らないことがあると実際に 相手を殴ったり蹴ったりする。 ついでに、あまりに才能がありすぎて、 周囲の人間たち、プロの小説家や 周りにいる小説家を夢見る人たちを 絶望的な気分にさせてしまうという 精神的な意味でも暴力的なんです。 で、このこのマンガはそんな天才の苦悩を描く! ではなくて、そんな天才と遭遇してしまった そこそこの才能しか持ち得ない人たちの想いを描いた作品ですね。 映画「アマデウス」の主人公がモーツアルトではなくて サリエリだったというのと同じですね。 このマンガも主人公は一見天才少女響だけど 本当の主人公は周りの人たち、という事になるのかなと。 そうした人たちの苦悩みたいなものがうまく描かれています。 興味深いマンガです。 2017/08/01 07:38

Posted byブクログ

2017/07/29

マンガ大賞を取った作品ということで、読んでみた。確かに勢いがある話だし、題材としても面白いけど、出版社の人たちがこだわる「純文学」についての話とかあんまり共感できないというか、モヤっとする部分はある。あと、アスペの主人公の言動にけっこイラッとさせられるのと、小説家がどいつもこいつ...

マンガ大賞を取った作品ということで、読んでみた。確かに勢いがある話だし、題材としても面白いけど、出版社の人たちがこだわる「純文学」についての話とかあんまり共感できないというか、モヤっとする部分はある。あと、アスペの主人公の言動にけっこイラッとさせられるのと、小説家がどいつもこいつも常識と社交性のない変人なのがちょっと…。

Posted byブクログ

2017/07/01

読みやすかった。 モヤッとする子だねぇ。こういう変わった人が売れっ子になるケースも多いんだろうなとは思う。 続きも…少し気になる。どうしようかな。 こういう作品は是非アニメ化してほしいもんだ。

Posted byブクログ

2017/06/26

半年前位からラジオ「book bar」を聞いている。最初は本を色々紹介してくれていいねと思っていたが、最近は紹介本が自分に合わないのでは?と思い始めていた。 そんなbook barで紹介された本書だが、これは良かったなー久しぶりに読み応えの有る漫画に会った感。 高校に入学し、文...

半年前位からラジオ「book bar」を聞いている。最初は本を色々紹介してくれていいねと思っていたが、最近は紹介本が自分に合わないのでは?と思い始めていた。 そんなbook barで紹介された本書だが、これは良かったなー久しぶりに読み応えの有る漫画に会った感。 高校に入学し、文芸部に入った主人公、摩擦を生じさせるが、自分の信念を貫き関係を確立していく。 周りのキャラクターも良いし、私も何もしていないが、小説家を目指したいと思っているので先が気になる一冊。

Posted byブクログ

2017/08/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【あらすじ】 とある文芸編集部の新人賞宛に送りつけられた、直筆の投稿原稿。編集部員の花井は、応募条件を満たさず、ゴミ箱に捨てられていたその原稿を偶然見つける。封を開けると、これまで出会ったことのない革新的な内容の小説であった。作者の名は、鮎喰響。連絡先は書いていない・・・ 【感想】

Posted byブクログ

2017/05/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

このマンガは、天才というもののあり方を表現するというマンガではなく、基本的には主人公・響のエキセントリックな(頭のおかしい)行動と、それに振り回される人々を楽しむマンガだと思っている。 この性格を楽しいと思うか、引いてしまうかで大きく評価がわかれると思うが。 実際、リアリティは全く感じない。 天才ゆえの苦悩や努力など全くない。 ただただひたすら響は天才なのである。 区別するならば私的にはギャグマンガに部類するものだと思っている。 でも、ただ、あり得ないと思いつつも、ホンの一抹、羨ましいと思ってしまう自分がいる。 性格破綻者ではあっても、自分の好きなものに真っ直ぐなその姿勢に。

Posted byブクログ

2017/05/18

うーん、ストーリーには引き込まれて一気に5巻まで読んだんだけど。。。主人公である少女の桁外れの暴力的な振る舞いに違和感を感じてしまう。男性が好むヒーロー願望を主人公に投影しているかな。 少女の感情や心の動きを別の方法で表現していたら、好きになったと思う。

Posted byブクログ

2017/05/16

5巻まで。 題材は面白いと思ったが、およそ文学を志す人間とは思えない口汚く、冷たい言葉の応酬。そして短絡的で暴力的な主人公の思考。作中に「それでもカッコイイと思ってしまった」みたいなセリフがあるように、そう思わせるのが狙いなのだろうが成功しているとは思えない。 絵に関しても、...

5巻まで。 題材は面白いと思ったが、およそ文学を志す人間とは思えない口汚く、冷たい言葉の応酬。そして短絡的で暴力的な主人公の思考。作中に「それでもカッコイイと思ってしまった」みたいなセリフがあるように、そう思わせるのが狙いなのだろうが成功しているとは思えない。 絵に関しても、足りてない。手が明らかに小さいなど体のバランスがおかしすぎる。蹴りのシーンなども棒立ちなのに足だけ突拍子もない角度で描かれていてびっくりする。 とてもマンガ大賞を取るような作品には思えませんでした。

Posted byブクログ