科学の現場 の商品レビュー
研究者に視点を当て、科学について論じた本。科学以外にも、研究全般に対して、または社会全体に関して言えることも多かった。
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150425 中央図書館 著者は、生物系の研究者(東大の准教授)として研究室を宰領した実績がありながら、50歳を前にして、研究者としてのパスから去ることを選んだ。 科学に奉仕するものとして100%ピュアな研究者しかいなくては、社会がその研究を理解せず、よって研究続行に必要な資源も...
150425 中央図書館 著者は、生物系の研究者(東大の准教授)として研究室を宰領した実績がありながら、50歳を前にして、研究者としてのパスから去ることを選んだ。 科学に奉仕するものとして100%ピュアな研究者しかいなくては、社会がその研究を理解せず、よって研究続行に必要な資源も手に入らず、研究機関も活動はできず、実際の研究活動は成立しない。誰か科学を理解し導くことのできる者が、「政治家」の役割を引き受けて奔走しなくてはならない。今の日本のシステムは、若いころ最優秀であった研究者が、実研究を半ば引退し管理者としてそれを引き受ける状況。それでいいのか? ということを、これから研究者になろうと志す若い世代に向けて書いたエッセー。
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輝かしい成果と頭の痛い諸問題。真理追求の純粋さとはうらはらに、きわめて「人間的な」営みでもある科学。さまざまな欲望がうずまく、生々しい現在進行形の現場を活写する。
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