小さなトロールと大きな洪水 新装版 の商品レビュー
キャラクターとして知っているムーミン谷の仲間たち。 「自由と孤独を愛する旅人」っていう言葉が学生の頃の私に光をくれてスナフキンを好きになったのだけど、読み進めていくうちにムーミン谷の仲間たちひとりひとりの個性に惹かれていった。 どこまでも続く暗がりは進んでいるようで、どこか閉鎖...
キャラクターとして知っているムーミン谷の仲間たち。 「自由と孤独を愛する旅人」っていう言葉が学生の頃の私に光をくれてスナフキンを好きになったのだけど、読み進めていくうちにムーミン谷の仲間たちひとりひとりの個性に惹かれていった。 どこまでも続く暗がりは進んでいるようで、どこか閉鎖された箱の何に閉じ込められているんじゃないかと思うほどの寒さと孤独を感じた。 おかしの家こそ、怖かった。 その点先を見据えたムーミンママの言葉は冴えるものだった。 そんな暗がりの中でも人を愛する想いだけはあたたかみを感じることができるんだなってチューリッパと赤い髪の少年を見て思った。 彼女はきっと海をさまよう旅人たちの灯台のような希望になったんだろうな。 心のともしびを絶やさなかったママだったからこそパパに再会することができたのかな。
Posted by
記念すべきムーミン童話の第一作。 フィンランド旅行でムーミン美術館に行った際に、想像以上にムーミン(というより原作童話)について何も知らなかったことに驚き、帰国してから改めてちゃんと読もう!と決意した次第。 この本の主人公は、いわゆるムーミンではなくて、むしろムーミンママ。いなく...
記念すべきムーミン童話の第一作。 フィンランド旅行でムーミン美術館に行った際に、想像以上にムーミン(というより原作童話)について何も知らなかったことに驚き、帰国してから改めてちゃんと読もう!と決意した次第。 この本の主人公は、いわゆるムーミンではなくて、むしろムーミンママ。いなくなったムーミンパパを探しに、ムーミンをつれて旅に出る。 夏の終わりから冬が来るまでの間、だんだん日照時間が少なくなっていく土地柄もあるのだろう。その不安感、焦燥感みたいなものが満ち満ちている。 パパ、ママを不安にさせないで〜! 家族をおいて気軽にさすらいに行かないで〜! と、完全にママ目線の読書……。 ムーミンは、ただのほんわかした物語ではない。 奥が深そうだ……。
Posted by
作者の意向で邦訳の刊行がずっと遅れたムーミンシリーズ第一作。 第二次世界大戦中に心の安息を求めて描かれたという 最初のムーミンたちは、 おなじみのルックスよりずっと心細く頼りなさげで、 一層奇妙に見える。 寒さに弱いムーミントロールとママは 冬が来る前に居候先を見つけなければな...
作者の意向で邦訳の刊行がずっと遅れたムーミンシリーズ第一作。 第二次世界大戦中に心の安息を求めて描かれたという 最初のムーミンたちは、 おなじみのルックスよりずっと心細く頼りなさげで、 一層奇妙に見える。 寒さに弱いムーミントロールとママは 冬が来る前に居候先を見つけなければならず、さまよっていた。 あれ? パパは? 家探しのついでに父を求めて●千里(笑)?? 森も海もよそよそしいし、 一見パラダイス風の場所も彼らにはしっくり来ない。 充満する不安に押されるように進んでいくと……という、 出会いと別れと発見の物語。 パパって最初からシルクハットを被っていたわけじゃなかったし、 放浪癖があったのね、妻子がいるというのに(困)。
Posted by
ムーミンの第1作だそうだ。 娘の卒論がムーミンの話ということで読んでみた。 昔テレビシリーズを見ただけだったので、ムーミンは大きい動物だと思っていたが、タイトルにあるように小さな生き物だということがわかった。 子ども向けを意識しているのだと思うが話の展開が早い。 さくっと読めてし...
ムーミンの第1作だそうだ。 娘の卒論がムーミンの話ということで読んでみた。 昔テレビシリーズを見ただけだったので、ムーミンは大きい動物だと思っていたが、タイトルにあるように小さな生き物だということがわかった。 子ども向けを意識しているのだと思うが話の展開が早い。 さくっと読めてしまうが、解説を読むと作者の意図は奥深い所にあるようだ。 楽しく読めればいいのかもしれないが、話の雰囲気は緊張感がある内容で、楽しむとはちょっと違うかもしれません。
Posted by
ムーミンシリーズの第1作目。 挿絵はいまのムーミンのイメージとはちょっと違いますがやっぱりムーミンでした。 第1作目なのに ムーミンたちの性格がぶれたりしていないなぁと思った。 やっぱり結構家庭が複雑だなぁ でも苦労を乗り越えていく姿がすごく好きなのです。
Posted by
フィンランド情報集めにより。 とても有名で、人気のあるムーミン。 キャラクターの外見ばかりが先行して、話の内容や雰囲気、キャラクターの性格などが置き去りになってる感があるが、戦争中に生まれた第一作目のムーミンは、不思議だけどおもしろい、形容の難しい本。 限られたキャラクターだけで...
フィンランド情報集めにより。 とても有名で、人気のあるムーミン。 キャラクターの外見ばかりが先行して、話の内容や雰囲気、キャラクターの性格などが置き去りになってる感があるが、戦争中に生まれた第一作目のムーミンは、不思議だけどおもしろい、形容の難しい本。 限られたキャラクターだけで冒険が進むが、ストーリーの中に、時を越えてわかる「気づきの種」が含まれている予感。 ナレーターによる「○○はこういう気持ちだったのでしょう」という丁寧すぎる解説がユニーク。
Posted by
- 1