1,800円以上の注文で送料無料

ボクの妻と結婚してください。 の商品レビュー

3.5

59件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

    15

  3. 3つ

    19

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

    2

レビューを投稿

2020/09/23

バラエティ専門の放送作家、三村は、体の不調で医者にかかったところ、膵臓がんで余命半年と宣告される。思い残すことといえば、家族。特に妻には苦労をしてほしくないということから、結婚相手を探すことを決意する。 本のタイトル、表紙のデザインに、文字の大きさからも、あーこれはドラマか何か...

バラエティ専門の放送作家、三村は、体の不調で医者にかかったところ、膵臓がんで余命半年と宣告される。思い残すことといえば、家族。特に妻には苦労をしてほしくないということから、結婚相手を探すことを決意する。 本のタイトル、表紙のデザインに、文字の大きさからも、あーこれはドラマか何かの脚本のために書いた話だなということが予想できるが、案の定、舞台の脚本だったらしい。 スーパー放送作家の三村の底抜けの明るさが、話を和ませる方向に向かわせようとするのだが、本来そこにあるべき哀愁なりというものは微塵も感じられない。それはそれでいいのだけど、根本的に、盛り上がらない。 読みやすく、スルスルと1日、いや1時間も有れば読んでしまうであろう内容であり、余命を人質にとって盛り上がる余地はいくらでもあるのに、まったくもって平坦に物事が進んでいくのはどうしたことか。 終盤で妻に余命を打ち明けるあたりも、「ここで泣いてくださいね」という端書きでもありそうな起伏のなさで、小説としては失敗しているのではないのか。 せめて表現が面白いなどという所があればよいのだが、それもない。少し前に読んだかんべむさし同様、何かというと「人生の教訓」みたいな文言を引用しているのも、安易すぎると感じる。全体に、絵(画)を別に作ることを想定しているため、文章の面白さが伝わってこないのは非常に残念だ。現実味もなく、年収2000万?2014年にそれでよく通ったな。 また、あとがきやエピローグが長いのも放送作家っぽいね。蛇足だよ。全体に都合ばかり良すぎるのに、都合の良い後付で、作者自体酔っているのも気に食わない。 まあ暇つぶし、電子書籍入門、最近本を読んでないなあという人が、ちょっと手に取る程度の本である。

Posted byブクログ

2020/09/13

テレビの裏側を少し想像できた。 素敵な夫婦すぎて涙が何回も出た。 修治が最後まで家族のことを想って行動してたところも、会社の仲間の協力も、最後の奥さんからの愛情たっぷりなドッキリも最高でした。

Posted byブクログ

2020/03/12

『壁にぶつかった。これは現実か。なら乗り越えよう』 オレンジ色した毎日を生きる。過度にポジティブにならない程度に。ほどほどに。素直さとユーモアを大事に抱えながら。

Posted byブクログ

2020/01/11

なんの予備知識もなく読み始めた。放送作家に関する描写があまりにも具体的だったので、これはフィクションなのか?と思いながら読んでいた。 しかし病気に関する情報がほとんどなく、余命いくばくもないはずの主人公が、まぁ行動的なこと。呆れるくらい。 放送作家のお仕事小説にするなら病気がらみ...

なんの予備知識もなく読み始めた。放送作家に関する描写があまりにも具体的だったので、これはフィクションなのか?と思いながら読んでいた。 しかし病気に関する情報がほとんどなく、余命いくばくもないはずの主人公が、まぁ行動的なこと。呆れるくらい。 放送作家のお仕事小説にするなら病気がらみではなく、病気を書きたいならもっと忠実に書いてほしい。 娯楽小説。病気がらみだから娯楽とも言いたくないけど。

Posted byブクログ

2019/12/29

余命半年を宣告された放送作家の三村修治。 あと半年と言われながらも、どこまでも前向きでユーモア溢れるお話しに笑いながら、読めた。 対比するように自分のことは二の次に残された妻、家族を思う言葉と気持ちには泣かされる。 自分に残された命の火を自分がいなくなった後の世界を思い、使う姿勢...

余命半年を宣告された放送作家の三村修治。 あと半年と言われながらも、どこまでも前向きでユーモア溢れるお話しに笑いながら、読めた。 対比するように自分のことは二の次に残された妻、家族を思う言葉と気持ちには泣かされる。 自分に残された命の火を自分がいなくなった後の世界を思い、使う姿勢に心揺さぶられる。

Posted byブクログ

2019/10/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

放送作家の思考が分かって新鮮だった。 自分の命でさえ、誰かの笑いに変えるため。妻の悲しみを笑いに変えるために。 結婚したら、色々食べれる。そういった些細な幸せを感じられるといいなぁっと、未婚の私は思うのでした。 ただ、オチが弱いなと。薄々感じるし、なんかもっとぐっとくる落ちなら良かった。

Posted byブクログ

2019/08/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「きっと、気づくタイミングが早いんです。辛いことは、解決策が見つかるまで絶対に口にしないから、悩んでいるように見えないんです。誰よりも気が小さいのに」 修司は、近づいてくる死に対して、叫び狂うほど弱音を吐きたいのに、妻の結婚相手を探すことで必死に「楽しい」に変換しようとしていたのだ、と。 前向きであるということだ。楽しいことをより楽しく、辛いことこそ楽しく、難しいことを面白く、当たり前のことを丁寧にーさりげないことに愛が溢れていた。

Posted byブクログ

2018/11/26

原作の存在を知らず、編み物のお供に映画の方を先に観てしまい、めちゃめちゃ感動したので、慌てて図書館で借りて原作を読みました。 テレビはいつも夢を与え続ける夢の箱でなければならないと考え、『世の中の出来事を好奇心で「楽しい」に変換する仕事』をしている放送作家の三村修治さんが自分の...

原作の存在を知らず、編み物のお供に映画の方を先に観てしまい、めちゃめちゃ感動したので、慌てて図書館で借りて原作を読みました。 テレビはいつも夢を与え続ける夢の箱でなければならないと考え、『世の中の出来事を好奇心で「楽しい」に変換する仕事』をしている放送作家の三村修治さんが自分の死後、家族が幸せになれるように妻の再婚相手を探す事を思いつき、行動していく過程が、先に見た映画より、ゆっくりとしたテンポで描かれていました。 いつになったら彩子さんのお相手が見つかるのかハラハラしてしまいましたが、自分の妻の再婚相手を探すなんて、突拍子もない思いつきですものね。映画の展開の速さの方が作り物で、出来過ぎだったんだなぁと思いました。 でも、私にしては珍しく、原作よりも映画の方が感動しました。織田裕二さん、吉田羊さん、原田泰造さんの演技と脚本が私の感性に合っていたのだと思います(*´꒳`*)

Posted byブクログ

2018/08/22

余命宣告された放送作家三村は、余命期間に妻の結婚相手を探すことに奔走する。 タイトル通りのストーリーで、???と思っていましたが、三村の人柄と、その愛する妻の姿で納得でした。 同じ妻の立場だったら、自分の死後の結婚相手を探す夫を受け入れることは出来ないと思いましたが、夫を思え...

余命宣告された放送作家三村は、余命期間に妻の結婚相手を探すことに奔走する。 タイトル通りのストーリーで、???と思っていましたが、三村の人柄と、その愛する妻の姿で納得でした。 同じ妻の立場だったら、自分の死後の結婚相手を探す夫を受け入れることは出来ないと思いましたが、夫を思えばの妻の決意に、エンディングはすっきり。 この夫にしてこの妻あり、ということですね。 妻の取扱説明書として三村が伊東に話した「心の荷物にそっと手を添えてくれる人」言葉、理想的な妻像だと思いました。 心に留めておきたいです。

Posted byブクログ

2018/01/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ユーモアに富んだキャラクター描写は良い。 放送業界の日常風景を垣間見られるのも良い。 しかし、フィクションとはいえあまりに展開が急だったり唐突だったりする箇所が見られる。 特に後半、主人公が自分の考えで突っ走りすぎているところも目につく。 ただ、ラストで救われた思いがする。

Posted byブクログ