毒と薬の科学 の商品レビュー
驚きの退屈さ。内容もそうだけど文章が稚拙ではないか? 何も文体の美麗さなどは求めていないが、「その話をここに挿入する意図がわからない」「余談が余談すぎる上につまらない」「それで説明しているつもりなのか?」の連続。アガサ・クリスティが毒や薬に詳しかったという話のオチに持ってこられた...
驚きの退屈さ。内容もそうだけど文章が稚拙ではないか? 何も文体の美麗さなどは求めていないが、「その話をここに挿入する意図がわからない」「余談が余談すぎる上につまらない」「それで説明しているつもりなのか?」の連続。アガサ・クリスティが毒や薬に詳しかったという話のオチに持ってこられた「名探偵コナンの主人公は江戸川乱歩とコナン・ドイル、阿笠博士の名前の由来はアガサ・クリスティにちなんだもののようです」には悪いが失笑。誰でも……知っているし気づくのでは……。いや誰でも知っていることを書くことが全くの無意味とは言わないが、話のオチとしては弱すぎる。且つ終始こんな調子だから困る。
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薬品と食品の専門家による、毒と薬の話。毒について植物、動物、鉱物、化学合成など組成分類したり、神経毒、血液毒、細胞毒など作用分類したり、薬品との比較、その歴史等、毒についてわかりやすく説明している。写真や表を用い分かりやすくまとめられており役に立った。 「毒は、その作用から、神...
薬品と食品の専門家による、毒と薬の話。毒について植物、動物、鉱物、化学合成など組成分類したり、神経毒、血液毒、細胞毒など作用分類したり、薬品との比較、その歴史等、毒についてわかりやすく説明している。写真や表を用い分かりやすくまとめられており役に立った。 「毒は、その作用から、神経毒(神経の信号伝達を阻害して神経や筋肉の麻痺を引き起こし、呼吸困難や心不全、痙攣などをもたらす。モルヒネ、トリカブト、有機水銀、大麻、蛇毒)、血液毒(赤血球や血管壁等の形状変化、機能変化を引き起こし、激痛、吐き気、腫れをもたらす。一酸化炭素、鉛、蛇毒)、細胞毒(細胞壁の破壊、たんぱく質組成の阻害、DNAへの障害などを引き起こし、発癌や生殖異常、奇形を発生させる。ヒ素、タバコ、リシン、発がん性物質)の3種類に分類できます」p2 「毒を飲んでしまったときには、毒を吸着し、消化器官から流れ出して大半の毒を取り除くことのできる活性炭を経口投与する」p12 「毒木イチイからカンプトテシン(1966年)やタキソール(1971年)が発見され、カンプトテシンはイリノテカンという名で、タキソールとともに1994年に医薬品として認可されました」p44 「毒蛇の主な生息域は東南アジア、アフリカ、中南米など熱帯地方で、これらの国々では毒蛇に咬まれる事故が多く、年間死亡者数は現在でも数万人に達するといわれています」p64
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おもしろサイエンスの名の通り、薬学等が専門の5名の研究員によって執筆されている。 専門家執筆とはいえ、切り口は、ソクラテスが飲んだ毒は?など歴史上の話、トリカブトなど植物の毒、ガマガエルから心臓薬など動物との関わり、水銀など鉱物毒、ステロイドなど化学合成薬、薬物乱用、と、身近な7...
おもしろサイエンスの名の通り、薬学等が専門の5名の研究員によって執筆されている。 専門家執筆とはいえ、切り口は、ソクラテスが飲んだ毒は?など歴史上の話、トリカブトなど植物の毒、ガマガエルから心臓薬など動物との関わり、水銀など鉱物毒、ステロイドなど化学合成薬、薬物乱用、と、身近な7つについてとなっており、入りやすい。 他の毒物解説本と比べ、文章に出てくる昔の文献の写真がきちんと載っていたり、覚せい剤密蔵所の釜!の写真があったりと、内容に専門家らしさが垣間見れ、普段あまり見れないものが見られて、知的好奇心も満たされます。
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先日39.9度の熱を出して寝込んだ。 息も絶え絶えで休日診療当番医の元で診察してもらい、インフルエンザの検査を行った。 結果は陰性。 またしても朦朧とした頭で薬局へ行き、家に帰り、処方してもらった薬を飲んでやっと寝付くことができた。 薬のおかげでなんとか出勤できるようになったの...
先日39.9度の熱を出して寝込んだ。 息も絶え絶えで休日診療当番医の元で診察してもらい、インフルエンザの検査を行った。 結果は陰性。 またしても朦朧とした頭で薬局へ行き、家に帰り、処方してもらった薬を飲んでやっと寝付くことができた。 薬のおかげでなんとか出勤できるようになったのだが、さてこの薬とは、一体何者? 今回は、私のためになった「薬」。 使い方を誤ると「毒」に転換する。 そんな表裏一体の「薬」と「毒」。 それぞれにどんな特徴や歴史があるのかをやさしく解説するのが本書の特徴だ。 第2章からそれぞれの毒について解説がなされる。 毒鳥の存在が面白い。 想像の産物かと思われていた毒鳥。 遥か離れたニューギニアにその存在が認められたという。 驚きだ。 第3章は植物毒について。 近しい存在だからこそ、恐ろしいこれらの毒は、これからの季節への注意喚起ともなろう。 きのこや山菜は有識者と一緒に出かけ、決して素人考えで食すことのないよう......。 第4章は動物毒。 カモノハシの毒は必見だ。 6章は化学合成の毒と薬、7章は「ドラッグ」(乱用薬物)について。 近年大きな問題となっているのがこの2種類。 正しい知識を得るとともに、依存者への支援を含めた対策の必要性を唱える。 薬は適正使用があって初めて自分のためになる。 そのことを忘れてはいけない。
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自然界の毒が薬になったり、薬の副産物で麻薬が産まれたり、なかなか興味深い話だった。 医学の歴史のような話もあり、話題は多岐に渡っている。
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