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森に願いを の商品レビュー

3.8

38件のお客様レビュー

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2015/10/29

ちょっとつまづいたひとたちが森に入り、森番の人と出会って再生していくお話し。森や木に癒されるってわかる。森番の人が飄々としていて、ああいうふうになりたいと思った。

Posted byブクログ

2016/02/25

ブナ、ヒノキ、ミズナラ、ハルニレ、シラカバ… 街の中に、そこだけ取り残されたように存在する原生林の森。 様々な病を抱えた人たちがこの森を訪れ、 森番の青年と交流するうちに笑顔を取り戻す。 読みながら、この青年は森の精霊なんじゃないかって思ってたんです。 でも最終章で、青年が森...

ブナ、ヒノキ、ミズナラ、ハルニレ、シラカバ… 街の中に、そこだけ取り残されたように存在する原生林の森。 様々な病を抱えた人たちがこの森を訪れ、 森番の青年と交流するうちに笑顔を取り戻す。 読みながら、この青年は森の精霊なんじゃないかって思ってたんです。 でも最終章で、青年が森番をしている理由がわかり、 それがとても哀しく、やるせなくて…もう一度最初から読み返しました。 そうしたら、彼もまた、 この森に守られ救われているのだと思えて…。 この場所で、こうして生きていくことが、 彼の幸せなのかもしれないなぁって…。 ”雲の切れ間から光の筋が地に注ぐみたいな” ジェイコブス・ラダー その光の差し込む空間に埋められた石板。 この森が守られ続けて来た、”遠い日の約束”に胸がじ~んとなりました。 ああ、こんな初恋の実り方もあるんですね…。 「きれいだったから、それ、母さんにあげる」 母への誕生日のプレゼントに、 真っ赤なモミジの一葉を渡した不登校の少年。 毎日森に通い、その一葉が自然に落ちるまで待った、優しい心が忘れられません。 『あなたも歩いてみませんか。小さな奇跡の森を。』 歩いてみたいです。 そして、もしも森番の青年に会えたら… なんて想像しました。

Posted byブクログ

2015/09/13

2015.9.13 読了 市街地に 突如 現れる巨大な森。 その一角には もはや 私有地なのか わからないくらいの 森があり、 あまり 訪れる人はいない。 が、たまに そこに訪れる人は なにか 心の闇があったり、 事情を抱えた人であったり。 そこの森を管理している 背の高い...

2015.9.13 読了 市街地に 突如 現れる巨大な森。 その一角には もはや 私有地なのか わからないくらいの 森があり、 あまり 訪れる人はいない。 が、たまに そこに訪れる人は なにか 心の闇があったり、 事情を抱えた人であったり。 そこの森を管理している 背の高い 変わった声の青年が、 一つ一つの 草木や花を とても丁寧に 丹念に 育て 剪定している。 訪れる人の事情は 一切聞かず ただ来てくれてありかどう、 どうぞ この森を楽しんでください。 決して 押し付けず、決めつけず、 不思議な感じで、 最初は 実在しないのか??と思いました。 7編からなる短編集ですが、 「雪待つ木」と「育ちゆく木」、 最後の「新たなる木」は 少し泣けてきそうになりました。 皆 癒されたり、前向きになるラストで 読んでいて ジーンともなるし、 とても 救われるというか、 とても いい話たちでした!

Posted byブクログ

2015/07/05

問題のある人間ばかりが森にやって来て、森番の青年と出会うことで心が変化していくのだが、傍から見ると応対する青年が大変だよなとつい思ってしまった。それでも最後には納得のいく終わり方をし、青年がなぜ森番になったのか最後まできちんと書き上げられていたので気持ちの良い読後感があった。

Posted byブクログ

2015/07/02

嫌な人がたくさん出てきて、読み進めるのに労力が。 でも森番の穏やかさに登場人物もあたしも救われる。 ラストは急ぎ足ながら引き込まれ、情景が色濃く浮かび上がるし、咀嚼しながら希望へ向かう感じが堪らなくいい。

Posted byブクログ

2015/05/27

読んだタイミングもあいまって、とらわれの木は胸が痛かった。 「自分の人生くらい、責任を持ちなさい」 ここに責任を持たなかったらどこに持つんだ。 と思うくらい尤もで心に響く言葉。

Posted byブクログ

2015/05/26

15/05/26 出てくる人物は自意識過剰でやな人ばっかり。それが森のなかでだんだん穏やかになっていく。自分を見つめ直していく。どの話もラストは日が差すかんじなハッピー前向きエンディング。いいね、 ・かわりに深呼吸して笑うのよ。怒ったときも、悲しくなったときも、とりあえず笑うの...

15/05/26 出てくる人物は自意識過剰でやな人ばっかり。それが森のなかでだんだん穏やかになっていく。自分を見つめ直していく。どの話もラストは日が差すかんじなハッピー前向きエンディング。いいね、 ・かわりに深呼吸して笑うのよ。怒ったときも、悲しくなったときも、とりあえず笑うの。すると、少しだけかもしれないけれど、世界がきれいに見えるはずなのよ」(P262 とらわれの木──揚げひばり)

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2015/05/11

「色づく木」不登校。「春めく木」就活の失敗。「雪待つ木」末期がん。「病の木」不登校。「育ちゆく木」リストラ。「とらわれの木」転職の失敗。「新たなる木」人間関係の破綻。それぞれの事情を抱えた人たちが森に誘い込まれるようにやってくると森番の青年が素っ頓狂な高い声で迎えてくれる。それぞ...

「色づく木」不登校。「春めく木」就活の失敗。「雪待つ木」末期がん。「病の木」不登校。「育ちゆく木」リストラ。「とらわれの木」転職の失敗。「新たなる木」人間関係の破綻。それぞれの事情を抱えた人たちが森に誘い込まれるようにやってくると森番の青年が素っ頓狂な高い声で迎えてくれる。それぞれの悩みが語られ、最後に光がさす。静謐感溢れる雰囲気が森に相応しい。再生の物語。まったく異なる話ではあるが、同じ作者の囲碁を取り上げた『モノクローム』と同じような感触を持った。

Posted byブクログ

2015/04/30

とある街中に存在する自然に満ちた森と、それを管理する森番の青年。何故そんなところに森があるのか、そして森番の青年は何者なのか……という謎の部分はミステリではありますが。それは最後のお楽しみ。 森を訪れる人々はさまざまな悩みを抱え、鬱屈して、憔悴しきっています。だけど森に来ることで...

とある街中に存在する自然に満ちた森と、それを管理する森番の青年。何故そんなところに森があるのか、そして森番の青年は何者なのか……という謎の部分はミステリではありますが。それは最後のお楽しみ。 森を訪れる人々はさまざまな悩みを抱え、鬱屈して、憔悴しきっています。だけど森に来ることで癒され、何かしらを得ることができたり。社会で生きることの難しさや厳しさがなくなるわけではないけれど、少しは柔軟に受け止めることができるのかもしれません。穏やかな気持ちで読める一冊です。

Posted byブクログ

2015/04/13

人は挫折すると森に入りたくなるのか。 幸い、この森には、大きな心を持った人間がおり心を癒してくれる場所だった。

Posted byブクログ