無頼のススメ の商品レビュー
伊集院氏は無頼を特に人にすすめてはいないようだ。タイトルと内容が異なる。新書としてはタイトルが命なので、仕方ないかもしれないが。
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性善説に立った意見ではないから、ホッとする。そんな感覚を得た一冊だった。人間は生きてから死ぬまで独り。誰に頼るでもなく、自分を見つめ、自分を知り、自分は自分として生きて死ぬ。それが人間だと改めて教えてくれた。人の価値観で生きることなく、失敗してもそれが自分と捉えて倒れずに生きるこ...
性善説に立った意見ではないから、ホッとする。そんな感覚を得た一冊だった。人間は生きてから死ぬまで独り。誰に頼るでもなく、自分を見つめ、自分を知り、自分は自分として生きて死ぬ。それが人間だと改めて教えてくれた。人の価値観で生きることなく、失敗してもそれが自分と捉えて倒れずに生きること。理不尽なことに怒りを覚え、それでもそれが自分を成長させてくれると思うこと。馴れ合い、となりを見て、皆がすることをして生きてきた自分から、無頼の自分へと少しずつ変わっていきたい。楽に生きる。生きるのに楽なんてないんだろうけど、それが自分。自分はそれでいいと思えるように生きていきたい。
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この本で言う無頼とは「頼るものなし」という覚悟。すなわち他人に頼って生きるのではなく、独立独歩を貫くということ。ここに書かれてあることは玉石混合だが、頭に入ってきたフレーズをいくつか。a.人の行く裏に道あり花の山..逆張りのことを指す株式投資の格言。b.天よ、願わくば我に七難八苦...
この本で言う無頼とは「頼るものなし」という覚悟。すなわち他人に頼って生きるのではなく、独立独歩を貫くということ。ここに書かれてあることは玉石混合だが、頭に入ってきたフレーズをいくつか。a.人の行く裏に道あり花の山..逆張りのことを指す株式投資の格言。b.天よ、願わくば我に七難八苦を与えたまえ...戦国武将・山中鹿之助の名言 c.中庸..どちらかの側に立つのでなくそれぞれの問題・修正すべき点を理解したうえでその間に立ち、よりよい方向に進む精神の姿勢。事なかれ主義を指すのではない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
伊集院が在日とは初めて知った。無頼とは「頼るものなし」という覚悟だそうだが、彼が無頼であることは確かだ。在日として差別されながもりっぱに生きてきた。それだけで、こおん本で書いてあることが信用できる。彼は群れるなと言う。孤独を恐れていては無頼になれない。そうだその通りだ。
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面白い章と自分語りの章の落差がわりとあった。案外俗っぽい人なんだなと思った。 自分の外側からイデオロギーを代入せずに、自分を知って自分で考えて素直に生きるのって、難しい気がする。
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頼るものなどないから「無頼」なるほど。孤高の高踏こそ美なりとね。文脈的には相変わらず自己矛盾やトートロジー多くなっちゃっているけども村上龍ほど憐れには見えないところが気持ちがいい。直観に関しての論説が甘く、芯を食っていない。例えば「直観とは経験と知識とリテラシーが集積してなしえる...
頼るものなどないから「無頼」なるほど。孤高の高踏こそ美なりとね。文脈的には相変わらず自己矛盾やトートロジー多くなっちゃっているけども村上龍ほど憐れには見えないところが気持ちがいい。直観に関しての論説が甘く、芯を食っていない。例えば「直観とは経験と知識とリテラシーが集積してなしえるもの」と結論付けてしまう前にぼんやりしてしまう。思うにその理屈ののりしろ、バッファーを読者に補填を強いてくる点がこの先生の匠かもしれない。
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相当ひどい本。適当にそれっぽいことをしゃべったものを、誰かがまとめたんだろう。語尾もバラバラだし、言ってることも薄っぺらだ。最近の新書は本当にイージーな作り方の、ゴミみたいなものが多すぎる。時間と金の無駄だ。
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「無頼」=誰にも頼らないこと、をテーマにしたエッセイ集。結構テーマとは関係のない話も出てくるので、これまでの著者の類似のエッセイ集とそんなに大きな違いは感じなかった。相変わらず昔気質の機械オンチのおじさんが説教くさいことを言っているという印象はぬぐえないが、確かにその通りと思うこ...
「無頼」=誰にも頼らないこと、をテーマにしたエッセイ集。結構テーマとは関係のない話も出てくるので、これまでの著者の類似のエッセイ集とそんなに大きな違いは感じなかった。相変わらず昔気質の機械オンチのおじさんが説教くさいことを言っているという印象はぬぐえないが、確かにその通りと思うことも多々ある。こういう本を読む目的は、いろんな考え方の中からいいと思うところを抜き出して自分の糧にしたいと思うからだ。そういう意味ではある程度価値のある本であると思う。
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昔、アントニオ猪木が「食中毒には絶対ならない、 汚染食品は食べればわかるだろ」といっていた。 食中毒になったら保険所に訴えて、それが食品の提 供元の責任だったら営業停止処分などのサンクショ ンを期待する。 汚染食品を見抜けなかった自分の能力不足による非 だとはなかなか考えられ...
昔、アントニオ猪木が「食中毒には絶対ならない、 汚染食品は食べればわかるだろ」といっていた。 食中毒になったら保険所に訴えて、それが食品の提 供元の責任だったら営業停止処分などのサンクショ ンを期待する。 汚染食品を見抜けなかった自分の能力不足による非 だとはなかなか考えられない。そこに行政という自 分以外のものに頼っている自分を見出した瞬間だっ たのである。 自分の感覚、自分の責任で生きてみろ。本書は強く これをいう。
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初の伊集院静さんの本。64歳にして人生を振り返って、の無頼になるべし、という本。この年齢にもかかわらずこの人は怒っている、という印象が強く内容も頷ける内容が多い。こういうハードボイルドな人は結構好きかも。以下抜粋 ---------------------------------...
初の伊集院静さんの本。64歳にして人生を振り返って、の無頼になるべし、という本。この年齢にもかかわらずこの人は怒っている、という印象が強く内容も頷ける内容が多い。こういうハードボイルドな人は結構好きかも。以下抜粋 -------------------------------------- ・人が生きていくためには、情報よりも「情緒」が大切 ・便利なものには毒があり、手間暇かかるものには、良薬が隠れているもの ・酒場に行ったら一人で飲む。誰かと飲んで別れる時は一人で路地に消える。 ・山口瞳:草競馬流浪記「社会の窓が開いて、らくだの股引が覗いている、そんな爺さんが100円を握りしめて単勝オッズを目を血走らせて眺めている。ああいう老人になりたい」 ・果肉の中に核があるように、人間はみな死が自分の体内に宿っているのを知っていた。」(リルケ・マルテの手記) ・戦場の兵士が夢見るのは、勝利の日でも敗北の日でもない。それは故郷の美しい山河である ・書は王羲之に始まり、王羲之に終わる
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