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ダイオウイカは知らないでしょう の商品レビュー

3.9

32件のお客様レビュー

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2023/04/23

西加奈子さん、現実で会ったら気が合いそうな気がするんだけど、作品を読むたびに嫌いになってしまうな。気を衒っている感じがしてしまう。せきしろさんの方が好き。 誕生日や記念日も全部覚えている 耳にお経を書き忘れる 祖母が縫うボタンが頼りなく揺れている それでも褒める昔褒められたよう...

西加奈子さん、現実で会ったら気が合いそうな気がするんだけど、作品を読むたびに嫌いになってしまうな。気を衒っている感じがしてしまう。せきしろさんの方が好き。 誕生日や記念日も全部覚えている 耳にお経を書き忘れる 祖母が縫うボタンが頼りなく揺れている それでも褒める昔褒められたように 桜の花踏めば砕けて溶けていき 靴底から染み入り 手のひらを見る このTシャツのまま死ぬことはできない 着がえるまでは生きるしかない 逃げに逃げ逃げつづけたら閉じるだけ 言い訳だけはうまくなった 光浦靖子 携帯の電源を切る人生の始まり ずっと圏外で行け 西加奈子 好きな花聞かれてあの娘迷わずにかすみ草って答えはってん! 西加奈子

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2023/03/10

面白かった。短歌っていうとちょっと難しそうって思うけど、大喜利を見てるみたいな面白さ。 一番ニヤニヤしちゃうのは、せきしろさんの [ うなぎだあ! 近すぎちゃってどうしよう かわいくはないけどどうします?] っていうもの。詠んだあとの2人の会話がつぼだった。 西加奈子さんの ...

面白かった。短歌っていうとちょっと難しそうって思うけど、大喜利を見てるみたいな面白さ。 一番ニヤニヤしちゃうのは、せきしろさんの [ うなぎだあ! 近すぎちゃってどうしよう かわいくはないけどどうします?] っていうもの。詠んだあとの2人の会話がつぼだった。 西加奈子さんの [ 手袋をほしがるあんたは私の子狐やから 守ったるから ]っていうのもすごく好き。

Posted byブクログ

2022/09/22

西さんの本を読み尽くす。 それが西加奈子ファンである私に課されたミッション。 手に取ったのはそれだけの理由だったけど、「しずく」のせきしろさんの解説がとてつもなく良かったので、内心すごく期待していた。 高校時代、短歌の話を嬉々として話す友人を、「変なやつ〜」と思っていたけど、気...

西さんの本を読み尽くす。 それが西加奈子ファンである私に課されたミッション。 手に取ったのはそれだけの理由だったけど、「しずく」のせきしろさんの解説がとてつもなく良かったので、内心すごく期待していた。 高校時代、短歌の話を嬉々として話す友人を、「変なやつ〜」と思っていたけど、気持ちがわかった。短歌、おもろい! 西さんの情熱的な歌も良いけれど、せきしろさんのなんとなく哀愁漂う歌が好みでした。 涼しくなってきて、山も色づき始める頃なので、恋人と吟行にでかけたくなった。 毎回異なるゲストが一緒に歌を詠んだり解説したりするのも、次は誰が参加するのか、とワクワク感があって良かった。 以下、お気に入り短歌。 「わたくしあなたを卒業します」 はは、入学させた覚えはないぜ  西加奈子 白骨と煙になるのを待っている 充血した目で飲食物を選びながら  せきしろ 青春は全て別冊マーガレットの中で ただただじっと 過ぎ去るのを待った  せきしろ 「アパートの一階ですよ、若者が激しく愛し合っているのは」  西加奈子 こうやってキミの頭を撫でている この手は二回不法投棄した  せきしろ 兄さんの分まで生きるつもりだぜ 気づいていた俺、長男、二朗  西加奈子 好きではなかったアイドルが死亡した日 知らずに自殺しあとおいと言われる  せきしろ ご予約の電話かけたら「かあさん?」て聞こえて切った日曜日七時  西加奈子 集会と太極拳と投票日 体育館はきっと不本意  西加奈子 ボールのはねる音が思った以上に大きいからあわてて止めた  せきしろ フロそうじトイレそうじをする予定 立ち上がりつつマンガ読むかな  星野源 隣の部屋からアラームがきこえる今日もとめない 死んでいるのか  せきしろ まだ寝れるもう起きようかまだ寝れるか 今こそまさに決断の時  せきしろ 分かってる同じ文面分かってる分かってる分か 年賀状来た  西加奈子 いらっしゃい! 太った? 元気? 腹減った? 寅の娘が笑う食堂  西加奈子 鬼のままチャイムがなった鬼ごっこ再開されずに今でも鬼で  せきしろ 「西さあん」白衣の声はやらかくて扉の前で泣きたなります  西加奈子 シワ加工ツモリチサトにアイロンをかける母髪白くて白くて  西加奈子 葬式が始まる時を待っている 雲ひとつない まだ笑みがある  せきしろ 電話が鳴って死の知らせ テレビから 変なおじさん 変なおじさん  せきしろ もしもだよもしもの話私がさ 背中から声 時計点滅  せきしろ 僕だって馬鹿じゃないから笑えます ひひひ やはり悲しいから馬鹿  西加奈子 笑いあう夢から覚めてゆっくりと悲しみがくる 顔をしかめる  せきしろ ミラクルを約束した指切りの 指を洗って 洗って ぬぐう  せきしろ 何回もきき返すのは悪いから一か八かで頷き肯定  せきしろ 銅鑼鳴らす華僑の顔は晴れやかだ 僕は別れを告げられている  西加奈子 自転車のベルを鳴らされすぐ避ける まだ鳴らしてる そういう人か  せきしろ 好きな花聞かれてあの娘迷わずにかすみ草って答えはってん!  西加奈子 日本には四季があるから夏が来る 日傘が少女を黒く守る  せきしろ あの方が覚悟を決めた瞬間をダイオウイカは知らないでしょう  西加奈子 こういう時泣かない方がモテるのかそれとも逆か5秒で答えて  せきしろ 美しい人が私の本を取り棚に戻した僅か数秒  せきしろ

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2021/06/13

又吉直樹氏から、せきしろ氏に繋がり、こちらに。西加奈子氏はすでにいくつか作品を読んでいたが、また機会が有れば、せきしろ氏の作品を読みたい。 私も短歌を作ってみたくなってきたが、こちらも機会が有れば。

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2020/08/12

久々に腹筋崩壊するほど笑った!笑いすぎて身体のどこかから「ひー」って音が出た。西さんのお話を作ってから短歌を詠むという方法、「さすが作家さんだなぁ」とびっくり。

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2020/08/02

面白かったー!よい本買った! 私は西加奈子が大好きなので、西さん目当てで買ったんだけども、せきしろさんもイイ… 短歌ってコピーに似てて、限られた文字で心の深いところをくすぐったり、忘れてた過去の1シーンを思い出したり、言葉にならない気持ちを浮かび上がらせたり、すごい好きだなって思...

面白かったー!よい本買った! 私は西加奈子が大好きなので、西さん目当てで買ったんだけども、せきしろさんもイイ… 短歌ってコピーに似てて、限られた文字で心の深いところをくすぐったり、忘れてた過去の1シーンを思い出したり、言葉にならない気持ちを浮かび上がらせたり、すごい好きだなって思った。やっぱり言葉が好きだって改めて思った。 せきしろが、対談の無骨で雑な感じと裏腹にすごく繊細な歌を詠んでびっくりしたり。 西加奈子は、うーんなんかわざとらしいなぁー、ってのもいくつかあったけど、たまに驚くほど力強いハッとするようなのを詠んでいて、やっぱ好き…と思った。 以下、好きな歌 分かってる同じ文面分かってる分かってる分か 年賀状きた 西加奈子 鬼のままチャイムが鳴った鬼ごっこ 再開されず今でも鬼で せきしろ 携帯の電源を切る人生の始まり ずっと圏外で行け 西加奈子 祖母が縫うボタンが頼りなく揺れている それでも褒める昔褒められたように せきしろ 好きな花 聞かれてあの娘迷わずに かすみ草って答えはってん! 西加奈子 いつもそこに白い肌の人がいて触れる前には手を洗うんだ せきしろ

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2019/09/19

プレバトでは色々修正されるけど、短歌はこんな自由でいいのか!←偶然書いた文章がなにげ短歌になってる!

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2018/12/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

自分も短歌を作ってみたくなる1冊でした。 西加奈子さんの短歌は、説明を聞くと、え!そういう意味だったの!ということが多かった。

Posted byブクログ

2018/06/10

西加奈子、せきしろ、そして評者がほむほむとか、星野源とか、面白くないわけがない。それにしても西加奈子が面白かわいくて、通勤の汽車で読むのはかなり危険だった・・・。 お題「占い」がとても好き。なんというか、ふたりとも、日常の中の出来事を少しずらした視点で見ていて(だから文章書きなの...

西加奈子、せきしろ、そして評者がほむほむとか、星野源とか、面白くないわけがない。それにしても西加奈子が面白かわいくて、通勤の汽車で読むのはかなり危険だった・・・。 お題「占い」がとても好き。なんというか、ふたりとも、日常の中の出来事を少しずらした視点で見ていて(だから文章書きなのでしょうが)、それが、すごくハッとする。全然気づかなかった視点でも、そうだ、そうだった!という視点でも。疲れたときにまた読みたい。

Posted byブクログ

2018/06/07

短歌って性格でるなぁって思った。途中から短歌見てどっちが誰の短歌か当てられるようになった。 せきしろさんのはなぜか読んだ後に余韻があって、こらこらってツッコミたくなる。西さんのは少し変わってて、解説読んで改めて読むと面白くて可愛い。 ゲストの入山法子の最初の短歌綺麗だった。

Posted byブクログ