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在日朝鮮人 の商品レビュー

3.7

11件のお客様レビュー

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2021/06/12

実際にはこれと違う 「在日朝鮮人 歴史と現状」山田照美・朴鐘鳴 (明石書店)を読んだ。 朝鮮人からしたら確かに、帰化しろよなんて気軽に言うんじゃねーよ昔のこと水に流す気かよと言う気持ちも分かる。だからこそ同和と違って「私は気にしないよだって友達だもん」って言われると烈火の如く怒...

実際にはこれと違う 「在日朝鮮人 歴史と現状」山田照美・朴鐘鳴 (明石書店)を読んだ。 朝鮮人からしたら確かに、帰化しろよなんて気軽に言うんじゃねーよ昔のこと水に流す気かよと言う気持ちも分かる。だからこそ同和と違って「私は気にしないよだって友達だもん」って言われると烈火の如く怒り出すんだよな。その一方で、実際に在日の犯罪者が多いんだよな。ただでさえ遺伝子レベルで恨み持ってる人達なんだもん、出来るなら封じ込めたくもなるよな。 世代が変わり当時者意識が薄れていく中で、今後はゆるーくお互い忘れていって帰化する人が増えるんじゃないかな民族意識だのどうこうではなく、そんなの古いやん知らんしええやんってなって融和していくんだと思うけどね

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2021/05/05

併合から現在までの日本と韓国、朝鮮との関わりがよく分かる ヒトを単なるモノ、資源として扱うことが問題を産んできた、ヒトは人であることを理解することが重要

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2020/04/25

植民地化から現代に至るまで、在日朝鮮人を取り巻いてきた環境について丁寧に説明がなされ、予備知識がなくてもかなりのレベルでどういう困難に直面してきたかがわかる。 思想的にもかなり中立的だと思う。 そして、差別の歴史を恥ずかしく思うとともに、本国の動乱にこれほどまでに在日朝鮮人のコ...

植民地化から現代に至るまで、在日朝鮮人を取り巻いてきた環境について丁寧に説明がなされ、予備知識がなくてもかなりのレベルでどういう困難に直面してきたかがわかる。 思想的にもかなり中立的だと思う。 そして、差別の歴史を恥ずかしく思うとともに、本国の動乱にこれほどまでに在日朝鮮人のコミュニティが翻弄されてきたのかと衝撃をうけた。 しかし、現代に於いてますます悪化している在日朝鮮人への”蔑視”とも言える恥ずべき行為を鑑みると、少し未来に対して明るすぎる展望にも感じられた。 とにかく、前半の水野先生の書かれたパートは鋭い指摘の連続で、自らの歴史認識を改めさせられる。 後半の文先生も、戦後の複雑な歴史をわかりやすく大きなフレームワークを提示して示してくれているので、混乱することもなく、事実関係が整理される。 在日朝鮮人について知りたい、と思ったらベストな本だと思う。全国民がこれを読めば少しはマシになるのだろうか。

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2019/02/08

1910年の韓国併合によって韓国・朝鮮人は帝国臣民とされたが日本人と同様な取り扱いはされてこなかった。戸籍自体から区別されていた。第一次世界大戦勃発により日本国内の労働力が必要とされ、併合以前と比べて日本への労働力としての導入が図られていった。そしてその時から在日のルーツがある。...

1910年の韓国併合によって韓国・朝鮮人は帝国臣民とされたが日本人と同様な取り扱いはされてこなかった。戸籍自体から区別されていた。第一次世界大戦勃発により日本国内の労働力が必要とされ、併合以前と比べて日本への労働力としての導入が図られていった。そしてその時から在日のルーツがある。朝鮮半島で生活できなくて日本に渡ったり、日本が労働力が必要で徴収したりした。また朝鮮半島の政治状況にも影響され、朝鮮総連系と民団系で衝突と緊張があった。この時代から戦後に至るまでの日本国内での韓国・朝鮮人の状況について記述されている。ほとんどが知らなかったことである。貴重な内容と感じた。

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2018/04/18

在日朝鮮人、在日韓国人の誕生から現在の状況までが資料や数値に基づいて説明されている。総連や民団など詳細な在日団体の争いや内部事情の記載はくどく感じるものの、総じて客観的、冷静な記述であると思う。

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2016/01/16

朝鮮・韓国近現代史を専門にする、日本人と在日朝鮮人二世の学者による共著。 著者らはまえがきで、本書は、大きくは、「韓国併合前後から、植民地期の在日朝鮮人世界の形成を経て、戦時期の試練へと至る時期」を扱った前半と、「朝鮮解放から、高度成長期以後の在日朝鮮人の世代交代や多様化を経て、...

朝鮮・韓国近現代史を専門にする、日本人と在日朝鮮人二世の学者による共著。 著者らはまえがきで、本書は、大きくは、「韓国併合前後から、植民地期の在日朝鮮人世界の形成を経て、戦時期の試練へと至る時期」を扱った前半と、「朝鮮解放から、高度成長期以後の在日朝鮮人の世代交代や多様化を経て、グローバリゼーションの時代へと至る時期」の二つの部分から成り立ち、前半は「植民地と支配本国との間の移動という特殊性を持ちながらも、現代の移住労働者と共通する面があると考え」て「移民労働者という側面に注意を払うことにし」、後半は「国籍や民族にまつわる画一的な見方や観念ではもはや捉えきれないような、在日朝鮮人のありのままの多様な営みや思いを記すように努めた」と書いている。 私は、第二次大戦と朝鮮戦争を経て、北朝鮮と韓国という二つの祖国を持つこととなった在日朝鮮人の歩みと現状に関心をもって本書を手に取ったが、第二次大戦までは、植民地と支配本国という比較的シンプルな構造の中にあった在日朝鮮人の世界が、戦後、朝鮮半島の分断等を背景に大きく変化して行ったことが詳細に描かれている。 具体的には、終戦直後の「朝連」の結成と1949年の解散、日本共産党の指導の下にあった民族対策部「民対派」と金日成など北朝鮮労働党との結びつきを重視する「民族派」の対立、1953年の朝鮮戦争停戦後の北朝鮮の影響を受けた「総連(在日本朝鮮人総連合会)」の発足と1959〜61年の7万人の北朝鮮への帰国、民族教育を重視した「総連」と日本での法的地位の改善に取り組んだ「民団」や「韓学同・韓青同」、1960年代後半の朝鮮籍在日朝鮮人と韓国籍在日朝鮮人の比率の逆転等。 そして、1970年以降については、在日朝鮮人の中で二世世代が70%を超え、高度成長期に人格形成を果たした在日朝鮮人の戦後世代が、就職、結婚、子育てと、生活者として地域社会の現実に向かい合った過程が示され、更に、1980年代後半以降の日本への外国人労働者等の大量流入や韓国人ニューカマーの増加により、在日朝鮮人世界および日本人の意識が変化してきたことが記されている。 歴史認識を背景に日韓関係が冷え込む中で、ややもすると一方的な見方になりがちな両国間の問題を、様々な視点から認識する上で参考になる。 (2015年4月了)

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2015/12/08

岩波新書のカタさには慣れているつもりだったが、いつもにも増して読みづらく感じた。戦前の朝鮮人労働者流入対策がまず先にあり、その結果韓国での工業化を許容する植民地施策が実行されたなどの興味深い指摘は多いが、民団や総聯などの各種団体の合従連衡や、本国や日本の共産勢力との絡みが異様に複...

岩波新書のカタさには慣れているつもりだったが、いつもにも増して読みづらく感じた。戦前の朝鮮人労働者流入対策がまず先にあり、その結果韓国での工業化を許容する植民地施策が実行されたなどの興味深い指摘は多いが、民団や総聯などの各種団体の合従連衡や、本国や日本の共産勢力との絡みが異様に複雑で、一読しただけでは全体像が掴みづらい。一番知りたかった在日コリアンの現代の暮らしぶりに関する記述が少なかったのもやや残念。

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2015/07/21

 「韓国併合」前から植民地期、戦後期を経て現在に至る在日コリアンの通史。戦前は労働者の「内地」・朝鮮間の移動の変容に、戦後は在日韓国・朝鮮人による社会運動の変遷に力点を置いて叙述している。近代の在日コリアンついての最新の入門書として有益である。

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2015/07/08

【所在・貸出状況を見る】 http://sistlb.sist.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&category-book=all&category-mgz=all&m...

【所在・貸出状況を見る】 http://sistlb.sist.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&category-book=all&category-mgz=all&materialid=11401668

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2015/04/29

韓国併合以前から現代に到るまでの在日朝鮮人の歴史を概説したレビュー。特に併合以前(1910年まで)の国内朝鮮人労働者は、当時の風景としては一般的であったようだが(清水宏監督の映画「有りがたうさん」など)、本書のような概説はあまり見かけないので貴重かもしれない。日本政府の移民対策・...

韓国併合以前から現代に到るまでの在日朝鮮人の歴史を概説したレビュー。特に併合以前(1910年まで)の国内朝鮮人労働者は、当時の風景としては一般的であったようだが(清水宏監督の映画「有りがたうさん」など)、本書のような概説はあまり見かけないので貴重かもしれない。日本政府の移民対策・管理の考え方や方法論は、基本的に明治以後から現在に到るまで変わっていないという印象を受ける。終戦直後の在日朝鮮人連盟形成などのくだりは、同時期を舞台にした東映やくざ映画などの(映画自体は劇的に演出されているとはいえ)基本的な背景になっている。また、戦後在日社会の内部抗争などについても触れられており、一言で「在日」といっても一枚岩ではないことが分かる。在日第二世代以後の作家や雑誌などメディア活動についても概説があり、これも単純な立場でくくれないようだ。

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