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融けるデザイン の商品レビュー

4.6

29件のお客様レビュー

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2024/08/28

- かつてのAppleがなぜあの「立体感のあるリッチなデザイン」を採用していて、後にフラットデザインに変化していったのか - あのアプリのイケてないアニメーションはなぜイケてないのか - 人間の視覚システムにおいて、世界は2次元 デザインの議論の歴史を、著者の実験的作品も交えな...

- かつてのAppleがなぜあの「立体感のあるリッチなデザイン」を採用していて、後にフラットデザインに変化していったのか - あのアプリのイケてないアニメーションはなぜイケてないのか - 人間の視覚システムにおいて、世界は2次元 デザインの議論の歴史を、著者の実験的作品も交えながら平易な表現で紹介しており、読み進めやすく学びのある本でした。

Posted byブクログ

2024/06/10

「タイパ重視」という考え方や「動画や音楽の再生は倍速で行なう」こともよく聞かれる昨今。本書が書かれた当時よりもインターネット上の情報量が増加しているだろうし、もはや人の頭で情報を取捨選択・咀嚼するのも容易でない。時間がかかるものは私自身も敬遠しちゃうのは理解しており、いかに普段の...

「タイパ重視」という考え方や「動画や音楽の再生は倍速で行なう」こともよく聞かれる昨今。本書が書かれた当時よりもインターネット上の情報量が増加しているだろうし、もはや人の頭で情報を取捨選択・咀嚼するのも容易でない。時間がかかるものは私自身も敬遠しちゃうのは理解しており、いかに普段の生活の流れを止めず、かつ情報を意識させずに、自己帰属感のあるよい体験ができるか。デザインを考える上で今後、より意識していきたい。 あと、本文中の「アナログがいい」という記載を見てふと思ったこと。技術書を読むのに一時期、電子書籍アプリを使っていたことがあったが、なかなか読み進められないし読んでもあまり頭に入ってこないなぁ…と思っていた。こうイマイチ…と思うのは、「本を自分でめくって読み進めている」という感覚、つまり自己帰属感がないからなのかも、と腹落ちした感じ。次のページへ移る際に「ページをめくる」アニメーションが入ったりするけど、結局タッチパネルを触ることからは逃れられないし、「本を読む」体験として自分には合っていなかったのだと思う(ダークモード表示なのも良くなかったのかもしれない)。

Posted byブクログ

2023/01/03

UI/UXについて、非常に鋭い考察が重ねられた読み応えのある一冊。IoTであるとか、主に情報通信技術におけるインターフェイスデザインの話だが、そういう職種に携わっているわけではない私のような人間にも、モノやサービス、あるいは社会やこれからの時代との関わり方に非常に重要な示唆を与え...

UI/UXについて、非常に鋭い考察が重ねられた読み応えのある一冊。IoTであるとか、主に情報通信技術におけるインターフェイスデザインの話だが、そういう職種に携わっているわけではない私のような人間にも、モノやサービス、あるいは社会やこれからの時代との関わり方に非常に重要な示唆を与えてくれる良著である。要するにインターフェイスというのは何もインターネットデバイス関連だけの話ではなく、私たちの暮らしのあらゆる面で何かを考えるときに意味を持つ視点なのだと思う。

Posted byブクログ

2022/01/08

デバイスを活用するようなサービスのデザインに携わる者として、色々な気づきが得られた書籍だった。ノウハウというよりも、デザインにおける哲学を学ぶことができる一冊。

Posted byブクログ

2021/10/21

Macの設計には心理学者が関わっていた。 そうか!私と同じように知覚や認知心理を学んだ人の活躍の場が、テクノロジーやデザインのフィールドにあったのだ。 道具を使っていると利用者に感じさせない没入感は、UIやUXを考える際に大事な部分だと思う。例えばサクサクやヌルヌルといったデバ...

Macの設計には心理学者が関わっていた。 そうか!私と同じように知覚や認知心理を学んだ人の活躍の場が、テクノロジーやデザインのフィールドにあったのだ。 道具を使っていると利用者に感じさせない没入感は、UIやUXを考える際に大事な部分だと思う。例えばサクサクやヌルヌルといったデバイスの動きも、その一部である。 今の時代、対象が「物、情報」等と区別せず、トータルで体験世界を自由に設計するぞ!と言うのが融けるデザインの本質だと感じた。

Posted byブクログ

2020/10/10

インターフェースについて。前々から少し興味はあったが、アマチュアすぎてどれに手を出せばいいのか途方にくれていたところこの本を知った。自分にはちょっと難しかったが、iPhoneはなぜ優れた設計になっているのかなど言語化できていなかったことが、解消できた部分もあった気がする。

Posted byブクログ

2020/09/23

iOS7の「フラットデザイン」への変化は、ユーザーが思っている以上にUIとして新しい境地に入っていたことを知り鳥肌が立った。メタファは、ユーザーとメタメディアとの橋渡し的な役割を担っていたが、それは逆に現実世界上のモノを仮表現しているにすぎず、自ら現実世界に合わせて限界を作ってい...

iOS7の「フラットデザイン」への変化は、ユーザーが思っている以上にUIとして新しい境地に入っていたことを知り鳥肌が立った。メタファは、ユーザーとメタメディアとの橋渡し的な役割を担っていたが、それは逆に現実世界上のモノを仮表現しているにすぎず、自ら現実世界に合わせて限界を作っていたという見方には「たしかに」と思った。そうなると、フラットデザインのそのまた先が気になってきた。 個人的にMicrosoftのKinectで、人は何をもってゲーム上のモノを知覚し操作しているのかが謎だったが、この本を通して理解できた。「投げたボールはどこまで身体か?」という事例から(これが最高に面白い)、自己帰属感の重要性が説得力をもって語られている。これはモノづくりをする側にとっで普遍的なテーマで、何をデザインするにおいても参考になると思う。 第4章では、「インターネットがここまで便利だと、もう開発することなくない?」と慢心していたところにグーパンチをくらわされた気分。結局人間主体で行動している時点でまだ"負け"で、ゴールはもっと先にあった。

Posted byブクログ

2020/04/15

テクノロジーの利用により、より柔軟なUIの実現が可能となってきている。 一方で、スキューモフィズムからフラットデザインに転換されてきていることから、ユーザーは日々利用するアプリやサービスでは、シンプルでわかりやすいデザインを望むのかもしれない

Posted byブクログ

2023/12/26

UXデザインの本質を考える上で、大きな示唆を得られた 「透明性」「自己帰属感」という2つの概念を知ることができ、あらゆるデザインへの見方が大きく変わったと思う。 Appleが提唱するFluid Interfaceへの理解も深まる。

Posted byブクログ

2019/10/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「透明性」と「自己帰属感」って概念を知れてよかった。 これらは開発に携わる人ならば、エンジニアやデザイナー、ディレクターなど知っておきたい概念だろうな、と。 以下、それらの概念についての説明。 透明性 = 道具を意識しないで利用できること。 例)トンカチを利用することで釘を打つことができる。つまり、人の力を拡張している。しかし使い始めると、自分の手の一部かのような意識となる。 自己帰属感=この体はまさに自分のものある、という感覚のこと。 マウスカーソルや、とんかち、鉛筆などには自己帰属感を感じやすい。そして自己帰属感は気持ちのいいものである。 スマートフォンが出た時、iPhoneだけが自己帰属感の設計が非常に優れていた。iPhoneの真似をしたスマートフォンは「自己帰属感」ではなく表面的な真似しかされていなかった。 そしてその自己帰属感はどうしたら感じられるかについて、この本で詳しく解説されています。

Posted byブクログ