ステーキ! の商品レビュー
究極のステーキを求めて世界各地を駆け回る筆者。「美味しんぼ」に出てきそうなこってりした描写でお腹いっぱいになる。紀行文としても読める。さらに歴史、哲学、生物学、比較文化論、動物倫理学などの引き出しから肉を論じてくる。倫理学を語りつつ、最後は食べるのだが… 「偏愛」ということばの...
究極のステーキを求めて世界各地を駆け回る筆者。「美味しんぼ」に出てきそうなこってりした描写でお腹いっぱいになる。紀行文としても読める。さらに歴史、哲学、生物学、比較文化論、動物倫理学などの引き出しから肉を論じてくる。倫理学を語りつつ、最後は食べるのだが… 「偏愛」ということばの意味を文字通り噛み締めることができた。
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気軽に読めて面白かったけれど、映画の「ステーキレボリューション」と題材もコンセプトもまったく一緒だったので、(ちなみに、著者のマーク・シャツカーは、この映画にも出演している)個人的に、本から得られる情報自体には、あんまり真新しさは無かったというのが正直な感想。 でも、著者自身が...
気軽に読めて面白かったけれど、映画の「ステーキレボリューション」と題材もコンセプトもまったく一緒だったので、(ちなみに、著者のマーク・シャツカーは、この映画にも出演している)個人的に、本から得られる情報自体には、あんまり真新しさは無かったというのが正直な感想。 でも、著者自身があまりにもステーキにハマり過ぎて、実際に自分で牛を飼育し始めてしまうところと、「日本ではJKの使用済み下着が自販機で売られている」というトンデモ知識には笑った。 #読書メモ #ノンフィクション #マーク・シャツカー
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最高のステーキを追い求め、世界中を旅するカナダ人ジャーナリスト、マーク・シャッカー氏の著書。 ステーキの本場アメリカはもちろん、ヨーロッパや日本、アルゼンチンなど6か国を訪れ、各国の飼育方法やステーキ事情について取材を敢行している。そして取材だけではなく、肉牛の生産にも挑戦する...
最高のステーキを追い求め、世界中を旅するカナダ人ジャーナリスト、マーク・シャッカー氏の著書。 ステーキの本場アメリカはもちろん、ヨーロッパや日本、アルゼンチンなど6か国を訪れ、各国の飼育方法やステーキ事情について取材を敢行している。そして取材だけではなく、肉牛の生産にも挑戦するというこだわりぶりだ。 ちなみに終盤で登場する動物学者のテンプル・グラディン教授は、オリバー・サックス博士の著書『火星の人類学者』にも登場している。 本作をステーキに例えると、肉本来の旨味である赤身にあたる旅の部分を期待していたのだが、ステーキを愛するあまり肉に関するウンチクが非常に長く、やや脂身が多いという印象で少し胸やけしてしまった… あとがきのステーキの焼き方同様、もっとシンプルな方が楽しめたのかもしれない。
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著者が究極の牛肉を探し求めていろいろな国を訪れて食べ歩いた話や、実際に牛を育てたりしたことが書かれています。 国によって、牛の育て方の考え方が違っていて面白い。特に面白かったのは日本を訪れた時の章かな。この章だけ書き方が違うし。 私を含め、牛肉ステーキ好きな人必読。ただ、最近交雑...
著者が究極の牛肉を探し求めていろいろな国を訪れて食べ歩いた話や、実際に牛を育てたりしたことが書かれています。 国によって、牛の育て方の考え方が違っていて面白い。特に面白かったのは日本を訪れた時の章かな。この章だけ書き方が違うし。 私を含め、牛肉ステーキ好きな人必読。ただ、最近交雑牛も十分美味しいと思う自分がいるんだけど。
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ひさしぶりに、著者にもジャンルにも馴染みのない本を買いました。 内容はタイトルそのまま、美味しいステーキを追い求めてアメリカはテキサス州のステーキハウスから牛肉の「肥育場」を訪ね歩き、食肉科学者の意見に耳を傾け、アメリカの牛肉大量生産の現状を知り、ついには世界へと探索の手を広げて...
ひさしぶりに、著者にもジャンルにも馴染みのない本を買いました。 内容はタイトルそのまま、美味しいステーキを追い求めてアメリカはテキサス州のステーキハウスから牛肉の「肥育場」を訪ね歩き、食肉科学者の意見に耳を傾け、アメリカの牛肉大量生産の現状を知り、ついには世界へと探索の手を広げていく…そんな旅路を描くエッセイです。 アメリカ牛肉のアレ(ホルモン注射とか脂肪注射とか柔らか加工とか)は狂牛病騒ぎの時に耳にしていて今更なわけで、「日本に来て黒毛和牛の霜降りを食べてみればよいのに…」と思いつつ、何といっても作者の美味しい肉…いや、ステーキへの情熱、愛の深さと熱さに圧倒されて一気読みしているところです。 決して肉食ではなく、むしろ魚食の私ですが、読み終わったらウッカリと食肉売り場でサーロインステーキ肉でも買ってしまいそうな気がします。 こういう他人をも巻き込む偏った愛や情熱の詰まった本、私は大好きです!
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