1,800円以上の注文で送料無料

沖縄の不都合な真実 の商品レビュー

3.9

22件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    7

  3. 3つ

    6

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2020/12/20

基地の巨額な振興資金、基地被害としての格差と貧困、米国による沖縄ナショナリズムの醸成、全基地返還による経済効果試算の非合理さなど、不都合な事実たち。一番怖かったのは、沖縄の政治家が容易に「県民の総意」と発言すること。実際、普天間基地の辺野古移設に関しては、容認派・反対派はほぼ真っ...

基地の巨額な振興資金、基地被害としての格差と貧困、米国による沖縄ナショナリズムの醸成、全基地返還による経済効果試算の非合理さなど、不都合な事実たち。一番怖かったのは、沖縄の政治家が容易に「県民の総意」と発言すること。実際、普天間基地の辺野古移設に関しては、容認派・反対派はほぼ真っ二つ。民主主義の対極にある異論は認めない風潮、更にはヘイトスピーチ現象に見られた沖縄と日本間のナショナリズム衝突が、事の本質をどんどんボヤかしていきそう。今、百田尚樹氏の発言も話題ですし、これを機に沖縄問題を知りたい方に是非。

Posted byブクログ

2019/04/07

本著を読むと沖縄という地域がいかに悪しき意味で「中国的」かがわかる。すなわち、政官財の癒着、権力べったりのマスコミ、歴史的に見た士族(つまり役人)の割合の多さと庶民との格差、琉球大サークルによる支配、等々。県内の格差状況に関してのシビアな分析もタイトルにふさわしい。

Posted byブクログ

2019/03/26

沖縄の米軍普天間基地の辺野古移転に対し、多くの沖縄県民が反対しているかのような報道のされ方が多いが、実は賛成派も多くいる。県外に移設されると困る人も多いようだ。オスプレイの危険性についても、他のヘリと比べて危険というわけでもなく、報道にバイアスがかかっているのだろう。厚木基地のほ...

沖縄の米軍普天間基地の辺野古移転に対し、多くの沖縄県民が反対しているかのような報道のされ方が多いが、実は賛成派も多くいる。県外に移設されると困る人も多いようだ。オスプレイの危険性についても、他のヘリと比べて危険というわけでもなく、報道にバイアスがかかっているのだろう。厚木基地のほうが普天間よりもよほど危険らしい。新聞報道、テレビ報道は鵜呑みにしないほうがよいだろう。特に朝日新聞か。

Posted byブクログ

2018/03/18

文字通り沖縄の経済や米軍基地問題などについて解説した一冊。 従来の本土側からの見方だけではなく、沖縄側からの見方を知ることができて良かった。

Posted byブクログ

2017/12/03

沖縄批判ではない。 既得権益を貪る「公」の体制の問題提起な一冊。 癒しの島、自然の楽園。そうした側面があるのも事実だが、この一冊を読むとそれらは瓦解するかもしれない。いや、それこそ沖縄幻想。本編でも書かれているが。 もはや、地場産業は公共事業と呼べる。 自主財源25%の沖...

沖縄批判ではない。 既得権益を貪る「公」の体制の問題提起な一冊。 癒しの島、自然の楽園。そうした側面があるのも事実だが、この一冊を読むとそれらは瓦解するかもしれない。いや、それこそ沖縄幻想。本編でも書かれているが。 もはや、地場産業は公共事業と呼べる。 自主財源25%の沖縄と財政赤字千兆円の日本と、ズブズブの関係にアメリカが宜しくどうぞ。 基地返還が叫ばれるが実際、まったく使われていない基地に数千億円の税金が注入されている。振興資金でジャブジャブ。基地を置いてもらわないと、地主含め、特権階級の懐が温まらない。 沖縄における公務員がヒエラルヒーの頂点に立つ歴史的背景は琉球王国時代に遡るという。二人の農民で一人の士族を養うという恐ろしい隷属文化がいまだに脈々と続いていると。 本書は決して、沖縄を批判しているわけではない。対岸の火事ではなく、目を向ける良いきっかけになるように思う。 日本であり日本に非ず。 ウチナンチュがナイチャーと使うのも、少しばかり分かる気がする。

Posted byブクログ

2017/06/15

基地をめぐる沖縄のリアクションにどこか病んだ雰囲気を感じてはいましたが、本書を読んで完全に病んでいるとわかりました。 基地をめぐる沖縄の反応の裏には吐き気がするような利権構造が横たわっている、それはわかりました。しかし一番驚かされるのは(対米課題や基地問題といった外政ではなく)...

基地をめぐる沖縄のリアクションにどこか病んだ雰囲気を感じてはいましたが、本書を読んで完全に病んでいるとわかりました。 基地をめぐる沖縄の反応の裏には吐き気がするような利権構造が横たわっている、それはわかりました。しかし一番驚かされるのは(対米課題や基地問題といった外政ではなく)沖縄の内政状況です。これまで数兆円規模の振興予算が注ぎ込まれたにもかかわらず沖縄内政は圧倒的な格差を生んでおり、(ジニ係数をはじめとした)さまざまな指数にそれがあらわています。基地問題によってある意味それがマスクされている。 色々と参考になった1冊でした。

Posted byブクログ

2017/01/15

米軍基地があることで沖縄経済がなりたってる ところもあるのかな。 沖縄振興予算 土建利権 軍用地借地料 中国の工作、影響をもっと知りたかったですが。

Posted byブクログ

2016/09/23

沖縄の基地反対運動について、実際は、運動に参加している層は公務員の労働組合の人間が多数を占めていること、沖縄の官民の給与格差が大きいのにも関わらず、国からの振興金が公共事業に使われ、本当に必要とされていることに届いていないこと、などを主張し、沖縄の構造的差別とそれをもたらしている...

沖縄の基地反対運動について、実際は、運動に参加している層は公務員の労働組合の人間が多数を占めていること、沖縄の官民の給与格差が大きいのにも関わらず、国からの振興金が公共事業に使われ、本当に必要とされていることに届いていないこと、などを主張し、沖縄の構造的差別とそれをもたらしている層を批判する本。 安全保障云々の問題から沖縄の基地問題を考えることが多かったが、本書のように沖縄経済や社会構造に焦点を当てている本に出会うことはなかった。その意味では貴重な本だと思う。沖縄の基地をめぐる問題は沖縄の社会構造や歴史、伝統に関わる難しい問題であることを痛感した。

Posted byブクログ

2016/07/28

同僚のNくんから「読んでみる?」と半ば押し付けられた本ですが、沖縄に関するものの見方を少し違う角度から俯瞰して書いているようで、こういう考え方、見方もある、という感じの書き出しです。 いつものごとく、まだ読みかけて半分も進んでいませんか、読み切ったらまた書き足そうと思います。 ...

同僚のNくんから「読んでみる?」と半ば押し付けられた本ですが、沖縄に関するものの見方を少し違う角度から俯瞰して書いているようで、こういう考え方、見方もある、という感じの書き出しです。 いつものごとく、まだ読みかけて半分も進んでいませんか、読み切ったらまた書き足そうと思います。 一通り読みきりました。そして、これは不都合な真実でもなんでもない、ただの真実のある側面を描き表しているにすぎないと思いました。沖縄にある格差の固定化、拡大化は沖縄に目立ってみえたものかもしれないけれど、沖縄だけではなくどこの土地にも微妙に形を変えながら存在するのでは?と考えてしまいました。 深刻さの程度の違いなのかもしれない、そしてその程度が著しく大きいのかもしれないとは思う。だけど構造的な格差というのは日本の国の津々浦々まで行き渡っているんじゃないだろうか?と思います。沖縄にある格差の根源をことさら詳細に捉え、表現するならこの本の内容のようになるであろうし、それを不都合な真実、というと全国のいたるところに不都合な真実があることになるんだろうな。福岐阜県の不都合な真実、愛知県の不都合な真実、三重県の不都合な真実… 無意味だとか偏っているとか言いたいのではありません。こういう表現をすれば不都合な真実というのはどこにでもあるであろうし、一般にあまりえぐって見せない視点というのを一貫してあぶり出しているこの作品も知っておく必要があると思うのです。都合がいいことばかりじゃないし、いい人ばかりでもない、いろいろな人がいて、いろいろな価値観があって、物を裏の裏まで知っている人もいれば表層的にしか素人しない人もいる、ということに気づくことがまずは大事なんじゃないかと思うのです。 沖縄を題材にして、多くは語られない側面から沖縄を語っている作品として、沖縄について考える(語る)前に読んでおくといいかもしれません。

Posted byブクログ

2016/02/06

複雑に絡み合った利害関係だったり、普段触れる機会のない情報に触れたり出来ました! 全てが動き出す一番の事態は、基地が減ること。これからもずっと色んな話を収集していきたいです。

Posted byブクログ