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恋形見 の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2022/07/23

時代や設定が、「あきない正傳」に似ていてる(あちらも大ファン、どっちが先かは不明)が、好きだなあ、こんな感じで江戸時代の女性が活躍する話。

Posted byブクログ

2018/02/15

誰しも辛い時、帰路に立った時は何かにすがり付きたくなる。物であれ人であれ。安易にすがり付いたら騙されたりもする。何かと世の中は世知辛い。それでも、そのすがり付く対象と自分との間にある繋がり、繋がりの質量によっては、それが大きな力となる。その力の大きさは自分自身の覚悟の質量に比例す...

誰しも辛い時、帰路に立った時は何かにすがり付きたくなる。物であれ人であれ。安易にすがり付いたら騙されたりもする。何かと世の中は世知辛い。それでも、そのすがり付く対象と自分との間にある繋がり、繋がりの質量によっては、それが大きな力となる。その力の大きさは自分自身の覚悟の質量に比例するのかも。

Posted byブクログ

2017/03/14

「あたしは巴屋を江戸一番の大店にしてみせる!」 江戸中の人々を驚かせ、女たちの注目を集め、 新しい反物を流行らせた"人でなしのおけい"は 仮の姿。遣り手、強面のかげには秘めた恋が…。 一途な女の一代記。

Posted byブクログ

2017/01/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

江戸を舞台にした女一代社長奮戦記…、とはいえ良くある立身出世モノとはちょっと違って、女の生き様多種を描いているところがポイント。 多様な人物が出てきて、その工夫を凝らしたキャラの個性造型を楽しめる。特に主人公、その母、その妹という3人の女性(物語を回していく中心となる)が話の中で際立ってくる。 それ以外にも魅力的…というか気になるキャラクターが大勢出てくるのだが、特に男勢はこの3人を際立たせる脇役(脇というにはひでぇヤツもおるが)にすぎない。ともかく、この小説は3人の女性を読むのが醍醐味。 親のDV、実の子を愛せない親…現代病とも思えるこうした問題、実は江戸の昔からあった(あってもおかしくない)、人間の根底に根差す問題なのかもしれない。

Posted byブクログ

2016/01/05

「おばちゃん街道」で自伝的エッセイを、「あしたの朝子」では母親をモデルにした小説を書いて、現在乗りに乗ってる感じの山口恵以子さん。「恋形見」、本格的な時代小説といってもいいでしょうか・・・。2015.1発行です。呉服の巴屋の長女として生まれたおけいの波乱万丈の生涯。11歳から42...

「おばちゃん街道」で自伝的エッセイを、「あしたの朝子」では母親をモデルにした小説を書いて、現在乗りに乗ってる感じの山口恵以子さん。「恋形見」、本格的な時代小説といってもいいでしょうか・・・。2015.1発行です。呉服の巴屋の長女として生まれたおけいの波乱万丈の生涯。11歳から42歳まで、お店を継ぎ、「人でなしのおけい」と言われながらも、11歳からずっと抱き続けてきた純情一途な恋心を描いた力作だと思います。「真心」がテーマでしょうか・・・。

Posted byブクログ

2015/04/26

やっぱり作家は凄い。話しの落とし所が決まってる。 ラジオで、この本の内容がインスピレーションでポンと落ちて来たと聞き、興味を抱いた。或る一場面が画像として現れ、それを意味あるものとするように、ストーリーが産まれてくると作者は話していた。 読後なるほど得心した。

Posted byブクログ