ラスト・ワルツ の商品レビュー
「ラスト・ワルツ」のタイトルから、もう終戦なのかと思いましたが、まだ戦争は続きます。終幕へと近づきつつありますが、まだ続きます。 しかし、D機関が終戦に際してどのような姿勢をとるのか。盲目的な忠誠なんてものは持ち合わせていない彼らが、終戦にあたってどうするのかが気になるところ。終...
「ラスト・ワルツ」のタイトルから、もう終戦なのかと思いましたが、まだ戦争は続きます。終幕へと近づきつつありますが、まだ続きます。 しかし、D機関が終戦に際してどのような姿勢をとるのか。盲目的な忠誠なんてものは持ち合わせていない彼らが、終戦にあたってどうするのかが気になるところ。終戦の予想すら確実にしている結城中佐は、どう動くのか。 さて、どうなる?
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柳氏の史的知識と文章表現も秀逸です。タイトルに因んだ「舞踏会の夜」は読後にいい感じの余韻が残りました。でも一番は「D機関恐るべし」というところですね。
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致命的な失敗は、むしろ自分が得意とする分野で起こりやすい。得意な形に持ち込めば何とかなる。そう考えて、事前の準備を無意識に怠るためだ。 年々歳々花相似 歳々年々人不同 うそだ。顕子はは目を閉じたまま唇だけ動かして、声に出さずに呟いた。人は変わらない。歳月とともに、顔も、考えも、...
致命的な失敗は、むしろ自分が得意とする分野で起こりやすい。得意な形に持ち込めば何とかなる。そう考えて、事前の準備を無意識に怠るためだ。 年々歳々花相似 歳々年々人不同 うそだ。顕子はは目を閉じたまま唇だけ動かして、声に出さずに呟いた。人は変わらない。歳月とともに、顔も、考えも、名前でさえ移ろいゆく。それでも人は変わらない。ただ、世の中が変わるだけだ。
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疾走する特急車内。スパイ殺しを目的としたソ連の秘密諜報機関に狙われるD機関の諜報員を描く「アジア・エクスプレス」など、全3作を収録。「ジョーカー・ゲーム」シリーズ。『小説野性時代』掲載を書籍化。
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アニメ化されたこともあって、短編集ですんなりと読めた。 「ワルキューレ」では、D機関ではない、軍人であるスパイの雪村も出てきて、D機関のスパイである「マキ」(=三好?)との価値観の違いが見えた。 というか、結城中佐はどこにでも現れるし、D機関も意外と知られている気がする。 どの作品も、戦争による生活の変化があって、大変そうだった。 戦時中だからこその娯楽の必要性も感じた。
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スパイ短編集の第4弾 話は面白いが短編ゆえ展開が似てくる。 さすがに飽きてきた。 最後のワルキューレはよかった。 長編もいける気がする。
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あじあ号、華族の娘、日本の俳優の話。最後にちゃんと種明かししてくれるからアホのおれにもわかりやすい。
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ジョーカー・ゲーム、最終巻。時間軸がどんどん進んでいく。 リアル中野学校と違い、D機関は諜報戦オンリーなので、動ける範囲がどんどん狭まっていく……と思ってはいて、事実そういう面はあるのですが、結構スパイ暗躍の場所があるんだなぁと思ったりも。 物語としては、史実の出来事が間...
ジョーカー・ゲーム、最終巻。時間軸がどんどん進んでいく。 リアル中野学校と違い、D機関は諜報戦オンリーなので、動ける範囲がどんどん狭まっていく……と思ってはいて、事実そういう面はあるのですが、結構スパイ暗躍の場所があるんだなぁと思ったりも。 物語としては、史実の出来事が間近に起きたりして、重要ごとに関わっている感じがしてわくわくしたり。 このシリーズの流儀に慣れてきて、どこまで展開が信用できて、どの辺で裏切られるかわかってきているので、ああやっぱりフェイクかぁっていう場所も多い……けれど、それでも意外性の強いところも多くて、楽しかったです。アニメで、結城中佐が中央に立っているイラストがありますが、やっぱりキーキャラは結城中佐だった。 続きがないのがさみしいですが、最後まで読めて満足。楽しいシリーズでした。
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相変わらず面白いD機関もの。D機関が主人公のものばかりでないので、誰がD機関の人か考えるのも面白いけどやっぱりD機関の人が主人公の物語が一番面白い。
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